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【採択】生理学Ⅰ 古山 貴文 助教/(公財)上原記念生命科学財団 2021年度 研究奨励

研究課題 ADHDモデルマウスを用いた前頭前皮質の神経動態解明

 注意欠陥多動性障害(ADHD)とは、不注意、多動、衝動性の行動がある神経発達性精神障害であり、前頭前皮質のドーパミン濃度が減少することにより発症すると考えられている。また、ADHDの治療薬として、メチルフェニデートという精神刺激薬が処方され、この薬により、脳内のドーパミン濃度が上昇し、ADHD行動が改善されることがわかっている。しかし、脳内のドーパミン濃度が変化することで、神経活動にどのような影響を及ぼし、ADHD症状の行動を表出させるのか?、またドーパミン濃度変化によりなぜ症状が改善するか?については未だに不明である。そこで本研究では、ADHDモデルマウスを対象に、ファイバーフォトメトリー計測法を用いて、行動・ドーパミン・神経活動を同時記録する手法を確立し、ADHDの行動表出に関わる神経動態を明らかにする。本研究の成果により、ADHDの症状である多動・衝動性行動の表出と、その際の前頭前皮質におけるドーパミン濃度と神経活動との関係が明らかになり、ADHDの原因となる生物学的基盤が明らかになると考えている。

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