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【論文発表】精神神経科学 嶋田 貴充 助教らの論文"A case report of late-onset schizophrenia differentiated from a dementing disorder"がNeurocase誌に掲載されました。

 遅発性統合失調症は精神医学においてその臨床的重要性を高めておりますが、病態生理学や神経病理学においては不明な部分が多く、また認知症性疾患との鑑別も重要であると考えられています。今回、67歳発症と考えられる83歳の遅発性統合失調症の1例において、認知症性疾患との鑑別を念頭に各種検査 (認知機能検査、頭部MRI、123I-MIBG心筋シンチグラフィ、DATスキャンおよび脳脊髄液) を施行しました。特筆すべき検査所見として、脳脊髄液バイオマーカーにおいて軽微な総タウの増加とアミロイドβ1-42の減少が認められました。これらの結果は、遅発性統合失調症では神経病理学的所見において、アルツハイマー病で認められる神経原線維変化や神経細胞死が認められる可能性を示唆しました。以上より、遅発性統合失調症では神経病理学的基盤には認知症性の変化が存在している可能性が考えられました。

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