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【採択】一般・消化器外科学 宮下 知治 准教授 / 金沢大学がん進展制御研究所「令和4年度共同研究」

研究課題「膵癌微小環境内の腫瘍関連線維芽細胞の改変に着目した新規治療」
 
膵癌(浸潤性膵管癌)は5年生存率が5%未満と消化器癌の中でも極めて予後不良の固形癌のひとつである。これは膵癌組織が豊富な線維性間質を有して高度の薬剤抵抗性、免疫寛容状態に陥っており、化学療法や免疫治療の効果を限定的なものにしていることが最大の要因と考えられる。がん細胞自身の悪性形質獲得には、この線維性間質を中心とした“がん微小環境の構築”が大きく影響しており、最近では“がん微小環境”を構築する間質の「細胞老化」が癌の増殖や進展を誘導することが示唆されている。細胞老化は本来異常な細胞の増殖(癌化)を抑制する癌抑制機構であるが、老化細胞が長期間生存し続けると、炎症や発癌を促進する因子を分泌するSASP(senescent associated secretory phenotype)とよばれる現象が惹起されることが明らかになっている。そこで本研究では、膵癌組織内の腫瘍関連線維芽細胞における細胞老化とSASPという視点からがん微小環境を詳細に解明するとともに、細胞老化に着目した新規治療法の開発を行うことを目的とする。

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