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【論文発表】病院病理部 高田麻央 技師らによる症例報告「A surgical case of high-grade urothelial carcinoma of the renal pelvis complicated with giant hydronephrosis, giving rise to diagnostic difficulties on a cytological examination」が Diagnostic Pathology誌に受理、公表されました。

巨大水腎症に合併し細胞診断に苦慮した腎盂高異型度尿路上皮癌の1例
 
背景:細胞診断が困難であった腎盂尿路上皮癌の1例を経験したので報告する.
症例:70代後半の男性.左巨大水腎症・腎嚢胞に対し,腎瘻造設および嚢胞穿刺・ドレナージ術が施行された後,腎摘出術が行われた.泌尿器科受診から手術までの期間に,腎瘻尿,腎嚢胞穿刺液,膀胱留置カテーテル尿,膀胱洗浄液を用いた細胞診が施行されたが,いずれの検体でも悪性と断定し得なかった.病理学的に腎盂原発の,扁平上皮への分化を伴う高異型度尿路上皮癌(pT4)と診断された.術後3ヶ月で肝転移・肺転移が出現し,術後5ヶ月で永眠された.
結論:出現する異型細胞の少なさとそれらの細胞変性等により判定に苦慮した症例である.術前の画像検査では悪性腫瘍は疑われておらず,巨大水腎症に合併する上部尿路上皮癌の術前診断は困難であることは、是非とも知っておくべきと言えよう.

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