入学者選抜情報
修了生・大学院生の声
大学院生 Interview
医師として何ができるのか
研究は自らの可能性への挑戦
しっかりと研究に取り組む時間と経験を求めて
私が大学院へ入学したのは、金沢医科大学を卒業後、大学病院で初期・後期臨床研修を終え、医師になって5年目のこと。進学は特に意識しておらず、どちらかというと研究活動は自分にとって不得手な分野だと感じていました。しかし、今後の医師としての生き方を見極めるためにも、本格的に研究をした経験がないままでいるより、一度挑戦してみようと考えました。
研究継続への力をくれたたくさんのサポート
現在は腎臓内科に所属し、連携病院に勤務しながら大学院で基礎研究を行っています。運動後急性腎不全は、腎皮質に存在する小葉間動脈の血流調節障害が原因と考えられていますが、詳細な機序はいまだ不明で、過去の実験による知見を踏まえ病態解明を進めています。計画通りに研究が進まないこともありましたが、そんな私を指導教授の古市先生はいつも心配し、折に触れて丁寧なアドバイスをくださいます。研究を始めるにあたっては、右も左も分からない私に基礎研究の先生方が「一緒にやろう」と声を掛けてくださり、専門的な研究技能を直接教わるなど、一体感のある環境で研究ができています。
新たな扉を開く勇気の先に成長がある
本学の中でも特に腎臓内科はスタッフに恵まれており、臨床の負担を軽くして研究に専念するなど、取り組み方をアレンジできます。臨床や子育てとの両立をはじめ大変なこともありますが、少しでも興味があるのなら一歩踏み出してみることをおすすめします。自分で自分の限界を決めてしまうのは、とても惜しいことですから。
大学院での学びと出会いで社会での役割を知る
もともと臨床への興味が強かった私ですが、大学院で生体のメカニズムについて研究することで視野が広がり多角的な思考が身に付きました。そのことが、結果的に臨床能力を向上させ、患者さんに最善の治療を提供することにつながっていると実感しています。臨床だけでは関わることの少なかった先 生方と時間を共有できたことも大学院に進んでよかったこと。研究に協力していただいている基礎研究室の実験に対する熱星の高さに触れ、心から尊敬するとともに、研究で得た最新の知見を専門医として臨床の最前線にフィードバックするという私の役割をはつきりと自覚することができました。研究への挑戦は、とてもよい選択だったと思っています。
修了生 Interview
新たな発見を積み重ね
医学の発展に貢献していく
研究への興味を充実の環境が後押し
母校に残ることを決めたのは、研究医へのサポート体制が整った大学院に進めることが理由。慣れ親しんだ環境で研究に打ち込めること、そして広い耳鼻科領域の中でも、においの感覚が失われてしまう「嗅覚障害」にテーマを絞って新たな治療法の開発に挑めることは、私にとって大きな魅力でした。さらに、研究活動で身に付いた知見や経験は、臨床の現場で生かせるはずだという期待もありました。
新たな治療法開発への糸口を探し求めて
嗅覚には、人間の生活維持にかかせない役割があります。食事をおいしいと感じること、有害物質などの危険から身を守ること、これらはにおいのメカニズムによるものです。しかし、年齢を重ねるほどに嗅覚が低下するほか、嗅覚障害発症の原因や症状はさまざまで、いまだ治療法が確立されておらず、大学院修了後も臨床と並行して研究を続けています。その結果、学内プロジェクトとして進む再生医療への展開を目指し、脂肪幹細胞治療の嗅覚障害への応用を探った基礎研究で、日本鼻科学会総会・学術講演会においてプラチナ賞(第59回)、若手優秀発表賞(第61回 )を受賞させていただきました。当科へ来院される患者さんの一助となればうれしいです。
確かな成長につながった大学院での経験
大学院在学中は、考えるような結果が出ず、そもそも結果が出ない実験をしているのではないか、修了できるのかと不安になることもありました。つまずくたびに考え、新たな方向性を見出してやり直す。その繰り返しで、物事を順序立てて論理的に考えられるようになり、データの解析能力も身に付きました。学会発表では、資料のまとめ方や情報を人に分かりやすく伝える術を学びました。基礎研究室の先生方をはじめ、困ったときに相談できる人が増えたことは、臨床でも役立っています。
研究にゴールなし すべては患者さんのために
現在は育児休業中ですが、医局は女性のワーク・ライフ・バランスに理解があり、サポートも充実しているため復帰後の心配はありません。症状が改善したときの患者さんのうれしそうな顔を見ることが医師としての私の原点。研究に終わりはなく、新たな治療法につながる足がかりをひとつでも見出して医学の発展に貢献し、患者さんの助けになれたらと思っています。
大学院で研究する利点
自身の専門性を高めることができ、将来のキャリアの選択肢が拓ける!
- 最先端の研究・治療法等に関する知見を得ることができる!--臨床能力の向上(論理的な考え方とデータの解析能力)
- 大学院での研究を通じて学会発表や論文を書く力が修得できる!--認定医・専門医資格の取得にも役立つ
- 博士(医学)の学位を取得できる!--大学教員、研究機関、政府機関、海外での就職、留学などのキャリアにつながる
- 学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
- 選抜日程
- 令和7(2025)年度 大学院医学研究科(博士課程)第2次学生募集要項
- 出願から入学までの流れ
- 令和7(2025)年度 各専門科目の研究領域
- 各専門科目における研究指導教員等の在籍する講座・領域のHP一覧
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