教育・研究指導
生成AIの医学研究科における使用について(注意喚起)
2023年10月20日
大学院医学研究科
担当教員各位
大学院生各位
生成AIの医学研究科における使用について(注意喚起)
医学研究科長
標記のことについて、2023年10月10日付で、本学の「生成AIツール学生利用ガイドライン(以下、「大学の方針」という。)」が策定されました。
今後の社会においてグローバルに活躍するためには、AIに関する知識の習得とともにAIを適切に利活用できる技能の獲得も必要と考えられます。よって、大学院生各位には、AIに積極的に関わってほしいとは考えますが、注意を要する点も存在するため、大学の方針を踏まえ、以下の内容も遵守するよう、医学研究科(以下「本研究科」という。)として注意喚起を行います。
授業における使用
大学の方針と同様、授業内の生成AI使用に関しては、担当教員の指示に従ってください。
生成AIによる返答を使用する場合
生成AIが生成した返答をそのまま自分の文章として使用することは認められません。
また、生成AIによる返答に含まれる情報の信憑性に関しては、最終的に必ずその分野の文献等で確認のうえ、使用してください。
論文等における使用
論文作成等に生成AIを用いることは、指導教員・担当教員が許可し、且つ投稿先の学術雑誌の投稿規程に則った使用をする場合に限ることとします。
生成AIを使用した場合は、当該AIの名称やどのように使用したか、引用文献と同様に必ず記載をしてください。
指導教員・担当教員の指示に従わなかった場合や引用文献と同様の記載をしない使用が明らかになった場合には「不正行為」となります。
個人情報・機密情報・プライバシーの保護
大学の方針と同様、個人を特定できる情報をはじめ、所属する組織の機密情報など、第三者に知られてはならない情報の入力はしてはいけません。自分の個人情報のみならず、他者の個人情報やプライバシーにあたる情報の入力も同様です。
生成AIの応答結果には不正確な個人情報が含まれている可能性があるため、生成AIを使用して個人情報を取り扱う際には、このようなリスクを踏まえた上で適切に判断する必要があります。
生成AIを使用する際には、サービスを提供する事業者の利用規約やプライバシーポリシー等を十分に確認してください。
著作権・知的財産権の保護
生成AIの作成した文章や画像などが他者の著作やアイデアと著しく類似するなど、他者が所有する著作権や知的財産権を侵害する恐れがあります。
生成AIの利活用にあたっては、他者が所有する著作権・知的財産権を侵害しないよう、また、自らの知的財産権を喪失しないよう、十分に注意する必要があります。
特に、学位論文の作成にあたっては、本研究科が定める剽窃チェックを行い、投稿してください。
今後の予定
上記の内容は、2023年10月20日時点での対応であり、今後変更する可能性があります。
通知文pdfファイル
- 2023年10月20日付注意喚起通知pdfファイルはこちら
金沢医科大学生成AIツール学生利用ガイドライン
関連情報
- 人間中心のAI社会原則(内閣官房)
- 大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて(2023年7月13日/文部科学省高等教育局 専門教育課,大学教育・入試課)