次世代北信がんプロ
次世代北信がんプロ FD講演会の開催について
第44回腫瘍病理セミナー・次世代北信がんプロFD講演会
次世代北信がんプロFD講演会を腫瘍病理セミナーに共催し、開催いたします。たくさんのご参加をお待ちしております。
日時 | 2024年9月2日(月) 17:30~19:00 |
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会場 |
金沢医科大学 医学教育棟4階 E41講義室 または オンライン(Zoom) |
テーマ
HPV専門の婦人科腫瘍医の立場からみる、HPV感染症の特徴と最新の知見について
HPV関連癌は今やワクチンにより予防可能な癌である。しかし、日本をはじめとしてHPVワクチンの普及率は未だ十分とは言い難い。ワクチンの普及は喫緊の課題である中、HPVは代表的な癌原ウイルスであり、そのウイルスーホスト相互作用の解明は、ウイルス感染症や悪性腫瘍の理解に繋がることが期待される。
HPVは子宮頸部の基底層の細胞に感染し、年月をかけて子宮頸癌へと進展する。HPV感染は生殖年齢の女性の5-8割に認めるにも関わらずその多くは自然退縮し、ごく一部の患者さんにおいて子宮頸癌へと進展する。子宮頸癌への進展を規定する因子としてHPV側の因子とホスト側の因子のバランスが重要である。また、HPV関連子宮頸癌の主要な組織型として扁平上皮癌と腺癌が挙げられるが、HPV感染が細胞分化に与える影響はわかっていない。我々は子宮頸癌組織の空間的オミクス解析やオルガノイド培養、iPS細胞などを用いて、HPV感染が細胞分化に与える影響を検討してきた。
本セミナーでは、HPV関連子宮頸部病変の管理の問題点と、最新の研究により明らかになってきたウイルスー宿主相互作用の知見について紹介する。
講 師
田 口 歩 先生
大阪大学 免疫学フロンティア研究センター
Wing lab 特任研究員
対 象
大学院生、がん診療連携拠点病院・地域がん診療推進病院等の医師、薬剤師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師等医療スタッフの皆さん
担 当
清川悦子 金沢医科大学 病理学Ⅰ 教授
共 催
北信のシームレスながん医療を担う人材養成(次世代北信がんプロ)
(金沢大学、信州大学、富山大学、福井大学、金沢医科大学、長野県看護大学 共同参画事業)