北信がんプロ
金沢医科大学
Web市民公開講座2020

事業報告



アンケート集計結果





いただいたご質問への回答


がんゲノム医療にかかる期間(検査を受けるまでに必要な時間、パネル検査から薬が見つかった場合の治療開始までのおおまかな期間や費用を教えてください

 がん遺伝子パネル検査の流れについては、金沢医科大学病院ホームページのがんゲノム外来をご参照ください。
 治療薬が見つかった場合は、どのような方法で治療するか(保険診療内、治験、患者申し出療養制度)、また治験などの実施状況により治療開始までの期間は異なります。

がん患者が在宅医療を受けるために気を付けるべきことを教えてください

 栄養を適切に食事からバランスをとって摂取することが大事です。デマにも惑わされないようにしましょう。運動、リハビリも適度に行うことが大切です。在宅でも適切なリハビリを受けることができます。ケアマネージャーとよく相談しましょう。

 介護保険・介護サービスなどを活用して、住み慣れたご自宅で希望に沿った生活ができるようにしてください。



日本の医学や医療技術の発展とその活用という面で、改善もしくは改革が望まれるのは、どのような事柄でしょうか?

 優れた研究成果を産官学が力を合わせ、一刻も早く実用化、普及させることが重要と思います。

 消化器外科分野では、AI の導入で、内視鏡検査や CT 画像、MRI 画像の病変の見落とし(ヒューマンエラー)を少なくすることができて、診断能を向上させるとともにより効率化させることが可能になると考えます。また、高度な手術のシミュレーションにも役立てることができて、手術時のヒューマンエラーも低減させることができると考えます。

 ゲノム解析の多くが海外企業に依存しており精度管理の問題や、国内のデータベースに解析の生情報が入ってこないなどの問題があります。国内の倫理指針や制度に合った形で、国内企業がゲノム解析を担うべきです。

 ヒト・モノ・カネの観点からは、がんの臨床研究がより進捗するような改善が望まれます。



がん再発後の余命 過ごし方

 がんの治療は化学療法のみではないので、がん遺伝子パネル検査で、使える薬がないと判断された場合も、免疫療法や他の治療法を考える道はあります。また緩和ケアを選択し生きている間の生活の質を上げるという考え方もあります。

 がん再発後も心を平穏に保ち、食事や運動、リハビリも適切に行い、必要に応じて在宅医療や介護を活用しながら、笑顔で過ごせると予後も改善すると期待されます。

 人それぞれ病状が異なるので、余命を推し測ることはできませんが、信頼できる医師やメディカルスタッフに自分の思いを包み数さずに何でもご相談いただき、自分にとってベストと思われる治療を選択していただきたく存じます。また、一日一日が充実した日々と思われるように、過度に恐れることなく、また行動を制限することなく、笑顔で穏やかな気持ちで過ごされることを願っております。

 「余命」は実際には予測が難しいのですが、ご自分が何を希望されるかを文章として残しておくとよいでしょう。



胃がんによる全摘出後の生活(食事や運動、仕事)についてのフォロー

 栄養障害や貧血(鉄欠乏、ビタミンB12欠乏)、骨粗しょう症(ビタミンDやカルシウム、リンなどの欠乏)、味覚障害(亜鉛欠乏)などをきたしますので、生涯にわたって数か月に一回の頻度で血液検査を受けていただきたく存じます。これらの欠乏があれば、薬を服用して頂いたり、静脈注射を受けていただく必要があります。運動や仕事に対する制限はありませんし、むしろ運動は体調維持に必要不可欠と存じます。食事につきましては、胃酸による消化ができませんので、1回の食事量を術前の半分程度に留め、間食で不足分を補って下さい。1日5食程度が理想的です。消化の悪いものは摂食を控えていただき、やむを得ず摂取された場合は、ドロドロになるまでよく咀嚼して下さい。また、脂肪や糖質を制限せずに、バランスの良い食事を摂取して下さい。ビタミンやミネラル、微量元素(鉄、銅、亜鉛など)の摂取も意識していただければ幸甚です。これらを補うためには市販の補助栄養剤を利用することをお勧めします。また、腸内細菌叢のバランスを整えるために、乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌(発酵菌)の摂取もお勧めします。



このアンケートに答えた人に対し、市民講座の案内をメールで届けて貰えれば助かります。北信がんプロのHPトップをお気に入りに入れていますが、視聴を逃すことがあります。可能であればご検討下さい。

 貴重なご意見をありがとうございました。今後のアンケートに、北信がんプロ金沢医科大学のイベント情報の案内の可否と可の場合の連絡先(メールアドレス)記載欄を設け、指定の連絡先に案内をさせていただきます。




 ありがとうございました。今後も北信がんプロをよろしくお願い申し上げます。