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論文剽窃チェックツール iThenticate

「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(平成26年8月26日文部科学大臣決定)に則り、本学においても新たな体制整備の確立が求められています。この一環の中で、学術論文における剽窃や盗用といった不正行為を抑止し、研究成果の信頼性向上や保護についても取り組むこととなりました。

以上より、論文の発表・公開前にチェックを行うことで剽窃や盗作が疑われる箇所を検出し、独自性や新規性に問題がない状態へと改善するべく、iThenticateを全学的に利用できる共通基盤として導入します。また、本ツールは教員の学術活動のみならず、大学院生による修士論文、博士論文についても利用の対象としています。

iThenticateとは

iThenticate(アイセンティケイト)とは、研究者や出版機関のための剽窃・盗作検知のオンラインツールです。自身の未発表の研究論文などを、既存の公開情報(WEBページ、出版物データベース等)と比較し、その類似度を判定することができます。

利用資格について

本学専任教員
(修士論文・博士論文提出予定者の指導教員、自身の研究での利用を目的とする希望者)

利用開始までの流れについて

  • 例年6月及び12月の年2回、研究推進課から全組織に向けて利用希望者の照会を行い、その照会結果を基に利用者の一括登録を行います。
  • 研究推進課から利用登録者に対し、登録連絡及び簡易マニュアル等をメールにてお知らせします。
  • また、noreply@ithenticate.comから利用登録者に対し、iThenticateを利用するためのID、初期パスワード、ログイン画面のURLがメールにて送付されます。
  • 利用登録者は当該URLにアクセスし、ID、初期パスワードによりログインし、利用開始となります。
    ※初めてログインする場合にはパスワードの変更が求められます。パスワードはご自身において厳重に保管してください。

なお、赴任、転入等により新たに利用を希望することになった教員については、所属部局の秘書を通じ、研究推進課へ申し込み願います。

また、登録可能者数の上限は200名のため、希望者が200名を超える場合には各所属部局に最低1名の利用者を配置したうえで、抽選で登録者を決定するなどして調整することになりますのでご了承下さい。

チェック可能な文書数について

本学全体で単年度内にチェック可能な論文数には限りがあります。また、仕様上、利用者ごとにチェック可能な論文数を割り当てる事ができません。そのため、全体的な利用状況にもよりますが、1人で何十回もの利用は控えていただきますようお願いいたします。

共有機能について

ユーザーがフォルダを共有できる「共有機能」がありますが、知的財産権保護の観点等から、本学では共有機能を制限しております。レポート結果を他者に伝える必要がある場合は、表示レポートをベースにしたPDFファイルをダウンロードし、メールにて送付する等の対応をお願いいたします。

利用の際の留意事項について

剽窃検出ツールは、論文内における引用が適法な引用か否かに関わらず、似たような記述のある他の論文等をとにかく機械的に見つけてくるため、検査対象の原稿に記載された文章が適法な引用であっても剽窃であっても、剽窃検出ツールは同じ結果を出力します。したがって、似たような記述の他の論文が見つかったという結果を得たとしても、適法な引用か剽窃かを判断するのは教員の判断によることになります。

また、剽窃検出ツールが剽窃元の候補として参照するのはすべての文献ではなく、そのツールから見える範囲に限られた文献です。つまり、インターネット上で公開されている文献と、ツール自体がデータベース化している文献の二系統に限られます。そのため、現時点では冊子体のみで流通している論文から適法な引用または剽窃を行った場合、今は問題とはならなくても、将来その冊子体がインターネット上で公開されると、その時点でツールを適用すれば類似度は上昇することになります。

iThenticateには以上のような特性があるため、利用にあたっては一種の割り切りが必要となります。そのため、剽窃を検出するために使うという姿勢ではなく、 「適法な引用だけから構成されていることの確認のために使う」という位置づけに留意のうえ、活用願います。

利用マニュアル

FAQ一覧 

iThenticateをご利用いただく上でよくあるご質問を「FAQ」にまとめました。