法医学Legal Medicine
研究室概要
2007年より再開した法医解剖は、2011年にアナトミーセンターに新しい法医解剖室が完成し、一層の業務の拡充が図られた。2015年7月より、同年3月に転任した前教授の後を継ぎ、水上 創が第6代目教授として赴任し、解剖業務を継続して行っている。現在、石川県内のみならず富山県および福井県の一部を含む年間60〜70例程度の法医解剖を司法機関と連携して担い、司法上への貢献、公衆衛生上の向上、公共福祉の増進に寄与している。
現在の教室の研究テーマは、「薬物摂取者における薬物代謝酵素の遺伝子解析」、「法医解剖内因性急死例に対する遺伝子解析およびその発生メカニズムの解明」及び「致死的低体温症の新たな死後診断法に関する検討」等である。
e-mail: legalmed@kanazawa-med.ac.jp
所属者紹介
主な研究業績
竹下裕史, 小林正宗, 水上創. 家庭用ドラム式洗濯機内から発見された小児の一剖検例. 法医学の実際と研究. 67: 29-33 (2024).
竹下裕史, 小林正宗, 水上創. 熱傷受傷後に致死的低体温症を来たした一剖検例. 法医学の実際と研究. 66: 113-117 (2023).
村田久美, 呂彩子, 景山則正, 貝森崚, 水上創, 森晋二郎. 医原性の化膿性脊椎炎の一剖検例. 法医学の実際と研究. 65: 17-21 (2022).
水上創, 竹下裕史, 小林正宗. 該当する人物の性別と異なる形態学的特徴を示した白骨死体の一剖検例. 法医学の実際と研究. 65: 45-50 (2022).
Kuriiwa F, Kobayashi M, Mizukami H, Hara S. Mitochondrial toxins potentiate hydroxyl radical production in rat striatum during carbon monoxide poisoning. J Pharmacol Sci. 146: 29-32 (2021).
主な外部研究資金
令和7~9(2025~27)年度 学術研究助成基金助成金(基盤研究(C))
性差に着目した血液凝固制御因子ADAMTS13とアンジオテンシンIIによる突然死の研究
(研究代表者 小林正宗)
令和6~8(2024~26)年度 学術研究助成基金助成金(基盤研究(C))
筋関連因子や体液調節因子の解析による低体温症の鑑別方法の検討
(研究代表者 竹下裕史)
令和3~6(2021~24)年度 学術研究助成基金助成金(基盤研究(C))
筋損傷マーカーおよび体液調節因子の解析による致死的低体温症の新たな評価基準の確立
(研究代表者 竹下裕史)
令和1~4(2019~22)年度 学術研究助成基金助成金(基盤研究(C))
ADAMTS13とアンジオテンシンIIにより誘発される死のメカニズムの網羅的解析
(研究代表者 小林正宗)
平成29~令和元(2017~19)年度 学術研究助成基金助成金(若手研究(B))
血液凝固制御因子ADAMTS13とアンジオテンシンIIによる突然死に関する研究
(研究代表者 小林正宗)

