2023/11/21
採択
糖尿病・内分泌内科学 熊代 尚記 教授/2023年度 日本イーライリリー イノベーション研究助成
研究課題「solute carrier family 28 member 1 による肝実質とインスリン感受性調節機構の解明」
脂肪肝では、血糖値を下げるインスリンの働きが悪く、糖尿病が発症・増悪しやすいことが知られています。私たちは、ヒトにおいて、肝臓でのインスリンの働きに蓄積する脂肪以外の肝臓実質部分の体積が関与し、その機序に肝臓のsolute carrier family 28 member 1 (SLC28A1)遺伝子が関与している可能性を突き止めました。そこで本研究では、マウスを用いて脂肪肝における肝臓実質サイズの調節やインスリン作用の程度にSLC28A1がどのように関与しているのかを解明し、脂肪肝に随伴する糖尿病の発症・増悪に歯止めをかける画期的な予防法や治療法の確立を目指すこととしました。