• ホーム
  • 研究活動
  • 病理診断科医師・吉田充輝先生らの論文「Giant Borderline Phyllodes Tumor Fungating Through the Skin as Fleshy Polypoid Outgrowths」がCureus 誌に受理、公表されました

研究活動

顕微鏡の画像
2024/05/28 論文

病理診断科医師・吉田充輝先生らの論文「Giant Borderline Phyllodes Tumor Fungating Through the Skin as Fleshy Polypoid Outgrowths」がCureus 誌に受理、公表されました

52歳女性の巨大葉状腫瘍の症例。皮膚を破ってポリープ状の増殖を示す、最大径26 cmの大型の葉状腫瘍で、組織学的に間質の異型性、核分裂像、間質の過剰増殖が認められたが、腫瘍境界は明瞭であり、悪性の異所性成分は観察されなかった。現行のWHO腫瘍分類において、葉状腫瘍を悪性にグレーディングする際には、異所性成分が無い場合、悪性を示唆する組織学的特徴をすべて満たすことが推奨されるが、本症例は腫瘍境界に関してはその特徴を満たさなかったため、悪性度はborderlineにグレーディングした。この独特な肉眼的特徴を有する葉状腫瘍は、組織学的に悪性とされない場合でも、のちに悪性の経過を辿る場合があり、その後の経過に注意が必要である。また、悪性度のグレーディングの項目は一見シンプルに見えるが、各組織学的所見の解釈や重視するポイントが、各病理医間で異なっており、その適用には曖昧さを伴う。巨大葉状腫瘍の場合、現状の組織学的悪性度分類の曖昧さに加え、採取部位のサンプリング部位の選択も、最終的なグレーディングに影響する可能性があることに留意すべきである。また、巨大葉状腫瘍の再発を抑制するためには、切除断端を十分に温存して手術を行うことも重要である。

詳細はこちら

研究活動トップへ