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研究活動

顕微鏡の画像
2024/08/27 論文

臨床病理学 尾山 武 講師の症例報告「Unique Cytopathological Findings of a Mucinous Myoepithelioma Showing a Mucous Globule and a "Sieve-Like" Structure」がCureus誌に受理、公表されました。

要旨

粘液性筋上皮腫は、細胞外ムチンの存在を特徴とする筋上皮腫の新しいサブタイプである。現在までに、良性の粘液性筋上皮腫は6例しか報告されていない.左頬の腫脹を4ヵ月間認めた84歳の男性の穿刺吸引細胞診スメアにおいて、紡錘形細胞のクラスターに加えて、粘液球に類似した乏しい細胞質を有する基底細胞に囲まれた無細胞球状マトリックスが認められた。外科的に切除された腫瘍は、2つの異なる病理組織学的領域より構成されていた。1つは、「篩様」構造を示す粘液性間質を伴う細い索状に配列した細胞からなり、もう1つは紡錘形細胞であった。アルシアンブルー染色により、両方の腫瘍成分に細胞外ムチンが確認されたため、この腫瘍は粘液性筋上皮腫と診断された。今回我々は、2つのユニークな特徴を有する粘液性筋上皮腫の症例を報告した。すなわち、穿刺吸引細胞診スメアにおける単調な基底細胞からなる粘液球という細胞学的特徴と、「篩様」構造という組織学的特徴である。穿刺吸引細胞診スメアにおける粘液球の存在は、鑑別診断に粘液性筋上皮腫を含める必要があるかもしれない。

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