2024/11/09
論文
心臓血管外科学の 坂本 大輔 講師らの症例報告「Abdominal stent grafting with coil embolization for an abdominal aortic aneurysm sac with a short neck」がCureus誌に掲載されました。
腹部ステントグラフト留置術において、瘤頸部が短いものはShort neckと呼ばれ、ステント留置後に大動脈とステントの隙間から瘤内に血流を認めるType Ⅰaエンドリークをきたす事があり、術後に瘤の拡大を再度認め、再治療には難渋する事がある。今回我々はステントグラフトの本体留置前に予めコイル留置のためのカテーテルを瘤頚部に留置しておき、ステントグラフトを展開後に瘤頚部のコイル塞栓を行った。これによりType Ⅰaエンドリークを制御、予防する事ができた。そして1年経過後でもエンドリークの再発や発症は認めておらず、瘤の縮小を確認した。この方法はこれまでに発表された事がなく、Short neck症例に対するEVARにおいて有用な方法の一つであると考えられた。
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