• ホーム
  • 研究活動
  • 産科婦人科学 柴田 健雄 講師 /公益社団法人金沢市医師会 第18回 金沢市医師会金沢医学館記念医学賞を受賞

研究活動

顕微鏡の画像
2024/12/16 受賞

産科婦人科学 柴田 健雄 講師 /公益社団法人金沢市医師会 第18回 金沢市医師会金沢医学館記念医学賞を受賞

腫瘍内微生物叢と免疫療法の連携による革新的ながん治療法開発

 がん治療に革新をもたらしている免疫チェックポイント阻害剤は、すでに幅広い臓器のがんに対し臨床応用されているが、治療効果が得られない患者も多い。2020年にNejmanらは、細菌が食道、肺、大腸、子宮頸部などの損傷した粘膜や血管を通して全身の腫瘍に定着する腫瘍内細菌叢を提唱している。細菌と細菌由来代謝物は免疫担当細胞を活性化と不活性化することから、我々は、腫瘍内細菌叢に着目し、免疫チェックポイント阻害剤の治療抵抗性機序を解明するための研究を開始している。従来のがん治療は遺伝子変異や生活習慣に注目されてきたが、細菌叢という新たな視点からがんを捉え、より効果的な治療法開発につなげたい。将来的には、臓器横断的あるいはがん種ごとの特徴的な細菌種を特定し、細菌を標的とした治療法の開発を進めることで、より多くのがん患者に有効な治療を提供することを目指している。

助成団体のリンク先はこちら

 

研究活動トップへ