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研究活動

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2025/02/01 論文

精神神経科学 新田 佑輔 講師らの共同研究原著論文「Adherence to outpatient care among individuals with pre-existing psychiatric disorders following the 2024 Noto Peninsula Earthquake: A retrospective study」が、Psychiatry and clinical Neurosciences誌に掲載されました

本研究は、2024年能登半島地震が金沢医科大学病院の外来精神科定期受診に与えた影響を調査することを目的とした。2024年1月4日から1月17日の電子カルテデータを後方視的に収集し、656名の患者データを分析した。χ2検定を用いて、予定された受診の遵守と関連要因との関連、および84名の受診できなかった患者における自己申告による地震関連理由と受診不能との関連を分析した。さらに、地理情報システムを用いて、居住自治体や震度分布などの地理的特性を分析した。その結果、656人中572人(87.2%)が予約した通り受診した。受診ができなかった患者は、震度6以上の地域居住(n=21, 35.6%; p<0.001)と有意に関連していた。予約通り受診できなかった84人のうち、地震関連理由は、震度6以上の地域居住(n=16, 76.2%; p<0.001)およびICD-10のF3の病名を有する者(n=12, 60.0%; p=0.034)と有意に関連していた。震度の高い地域に居住する患者は、おそらくインフラ被害や個人的損失などの要因により、予約通り受診できなかった可能性がある。予約通り受診できなかった患者のうち、F3の診断を受けた患者が地震関連の理由を挙げる傾向が見られた。しかし、大地震の影響にもかかわらず、全体的な受診率が高かったことについては、さらなる詳細な調査が必要である。

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