放射線被ばく(医療被ばく)について
・放射線被ばくについて
現在の医療において、CT検査、核医学検査、血管撮影検査、血管内治療など放射線を用いた画像診断は病気を発見し、病気の状態を知り、治療に必要な情報を得るために必要な手段となっています。
我々が使用する放射線(X線)の線量は 身体に影響が出ると言われている量より少ない放射線量で撮影を行っています。そして、私たち診療放射線技師が検査での被ばく線量を
しっかりと管理し、最適な量で検査を行えるよう日々努めています。安心して検査を受けてください。
※何か不安がある場合は、医師または診療放射線技師までお尋ねください。
・小児への影響について
小児と成人では放射線の感受性に違いがあります。一般的に小児は成人より数倍高いと言われています。そのため、当院では小児のための撮影方法を適用し、なるべく低い放射線量(ただし、必要な画質を損なわない範囲)で撮影を行い、検査に対しの適正化や最適化を行っています。
・胎児への影響について
妊娠中の放射線被ばくは、胎児に影響を及ぼす場合があります。しかし、胸部X線撮影など少ない放射線量での検査は、胎児に影響がでることはありません。
しかし、必ず妊娠が分かった時点で、必ず担当の医師または、検査を担当する診療放射線技師にお申し出ください。
検査方法の変更や撮影時の工夫により、胎児への被ばくを可能な限り減らすことは可能です。
・被ばく管理
当院では、医療法改正に基づき、撮影時の被ばくを管理するための被ばく線量管理システムを導入しています。このシステムを使用し、放射線を用いる検査(一部の検査)や血管撮影を用いた治療における被ばく線量を、医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)より公開されている「日本の診断参考レベル(2020年版) -Japan DRLs 2020-」を参考に管理し、撮影線量の最適化ができるように検討を行っています。
放射線診療を受ける患者様へ(配布用PDF資料)