お知らせ
特定行為研修修了生のご紹介
■概要
特定行為とは、あらかじめ医師が定めた手順書により、特定行為研修を修了した看護師(以下「特定看護師」)が実施する高度かつ専門的な行為です。特定看護師には質の高い医療を迅速に提供する役割が期待されています。
■本学の特定行為研修
本学は2020年4月から特定行為研修を行う指定研修機関として術中麻酔管理コース、区分選択コースを設け現在、人工呼吸器からの離脱、橈骨動脈ラインの確保等、10行為を実施しています。
■本学の特定看護師
本学の研修機関を修了した特定看護師は6名在籍し、特定行為研修に加え認定看護師の資格を持つ看護師は5名在籍しています。特定看護師はネームプレートにバッジをつけ、日々高度な実践を行っています。今回は特定看護師として活躍する丸山主任看護師、甘谷主任看護師を紹介します。
(キャリア支援センター 北山)
丸山主任看護師
私は手術室で勤務しており、2020年度に術中麻酔管理コースを受講しました。手術室で主に全身麻酔中の人工呼吸器の設定や輸液の管理を行っています。人工呼吸器の設定は、手術の進行に合わせて設定変更を行い患者への負担軽減に努めています。また手術の侵襲度や出血しやすい瞬間に応じて輸液量を調整しています。手術中の状態安定はもちろんのこと、術後の回復に影響を及ぼさないよう特定行為を実施しています。また、夜間や休日の緊急手術では医師、看護師ともに対応が重なることがあります。それぞれの役割を熟知している特定看護師が特定行為を行うことで、チームとしてより安全な手術が提供できると考えます。
甘谷主任看護師
私は救急医療センターに勤務しており、2022年に区分選択コースを受講しました。救急医療センターでは主に動脈からの採血や輸液の管理を行っています。救急では、瞬時に状態を判断し対応することが求められます。医師が必要な処置を迅速に行えるよう動脈から採血を行い、情報を共有しています。また、私はRRS(迅速対応システム)のメンバーであり、患者の急変を未然に防ぐ活動を行っています。起動の際には、血管エコーを行い脱水状態になっていないかを判断し、必要であれば輸液量の調整を行います。このように早期に介入することで、救命に貢献することが可能になります。今後も患者が安心して通院、入院できるよう尽力していきたいと考えています。