お知らせ
小児高度外科医療センターが開設しました。
背景
少子化が問題視され、小児に対する医療の充実が求められています。一方で新生児、乳幼児においては問題が単ーではなく、心臓や脳神経、消化器系における重度の問題が多岐にわたり同時に存在することも少なくなく、単一科では対応できないことが少なくありません。一方、小児消化器外科、小児心臓外科、小児脳神経外科部門が同一施設ですべてにおいて高度の医療を提供できる当院を含め施設は限られております。さらに以前より、紹介いただく際にどの診療部門を中心にさせていただいたらいいかとの声もありました。
そこで、今回各々の垣根を取り払った診療部門を開設することにより同時に複数の問題に対して対応可能となる利便性の高い診療部門を発足させる運びとなりました。
概要
北陸で唯一の独立した診療科としてある小児外科部門が中心となり、出生体重 1000g未満の外科手術症例や生後まもなくからECMO導入も必要となる症例に対し、集中治療を含め高度の医療を提供してきました。その際に心奇形の合併症例の頻度は高く、小児心臓外科診療を見据えながらの治療戦略を考慮する必要があります。
当院の小児心臓外科・安藤誠教授の診療レベルは北陸にとどまらず、全国的にも最先端レベルにあります。また小児脳神経外科においては、その疾患の希少性から専門的に治療を受けることができる施設は限られていますが、小児脳神経外科認定医を有している林康彦を脳神経外科教授として迎え高度の専門性をもった医療が可能となりました。
当センターを開設することで、これらの部門が連携をとりながら診療を展開することが可能となり、高度な外科医療を必要とする子どもたちに適切なタイミングで適切な治療が行えることができると考えております。
開設日
令和 3 年 7 月 1 日(木)
組織
センター長 岡島 英明(小児外科教授)
副センター長 安藤 誠(小児心臓血管外科教授)
副センター長 林 康彦(脳神経外科教授)