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ごあいさつ

初期臨床研修にあたって


理事長 髙島 茂樹

2年間の初期臨床研修を義務づけた新臨床研修制度(平成16年)が制定されて16年が経ち、漸く制度としての安定化が感じられるようになっています。

研修医の時期は、医師人生における社会人としてのスタートの時期であり、これから始まる生活への意気込み、希望、そして周囲からの期待にあふれた時期でもあります。学生時代に学んだ知識や技術を基に実際の医療の現場を経験し、良き指導医のもとで実践を通して修練を重ねることが要求されます。また、初めて経験する患者さんとの関係だけでなく医師同志あるいは異職種の人たちとの信頼関係を構築し、正しい判断力が問われることも多く、ある意味医師としての生涯を決定づける大切な時期にあたるように思います。

金沢医科大学病院は昭和49年に開院し、以来、常に良き医療環境の維持に努めるとともに急性期医療を中心とした特定機能病院の役割を担い、高度先進的医療の実践に取り組んできました。平成29年5月には老朽化した開院以来の病院建物の増改築が全て完了し、新しい機能を備えた新病院としてスタートしました。再生医療センターに加えゲノム医療センターの設置、ダヴィンチを用いたロボサージャリ―の実施や医療の専門化を明確にしたセンター化など、高度先進医療に積極的に取り組んでいます。更に、病院に隣接してレジデントハウスを建て、研修医の皆さんが素晴らしい住環境の中で救急対応も容易に出来るよう配慮しています。また女性医師のための院内保育所も平成30年7月に開所しました。

初期臨床研修医の時期は、プライマリーケアということで患者さんを診ることだけにとらわれがちですが、幅広い臨床力を育み、research mind と鋭い洞察力を養える医療環境での研修こそ将来の豊かな医師生活を考える上で極めて重要であります。

金沢医科大学病院での初期研修が皆さんにとって実り多い研修になるよう、大学をあげて支援していきたいと考えております。

医療現場は喜びに満ちています


学長 神田 享勉

高いハードルの国家試験に見事合格され、晴れて医師のスタート、おめでとうございます。ドクターとして白衣に手を通す喜びは格別でしょう。医療スタッフも皆さんの奮闘に大いに期待している所です。期待が大きい分、要求も強くなることもあるでしょうが、さらりと受け止め、日々充実した医師人生をお過ごしください。

医師への期待は、360度全方位からなされています。まずは患者さんからの期待です。これが最も重要です。例え治療が上手く行かなくても、患者さんからの信頼があれば、乗り越えられます。患者さんへの誠意ある対応がキーです。次に医療スタッフからの期待です。看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、補助員さんからも見られています。極意はまず挨拶をすることです。次に、相手の話を良く聞くことです。最後の期待は、同僚医師と指導医からです。チェックは厳しいですが、将来の自分を作るには大切な指摘になるはずですから、拝聴しておきましょう。

本学の研修システムは、フレキシブルな教育研修や充実した指導体制の他に、もう一つ特徴があります。研修医2年次から大学院入学が許可されていることです。必ずしも指導教員が決定していなくても入学可能です。将来、専門医のための後期研修に入っても研究マインドは必要になります。診療技術も修練ですが、医学発展への探求も必要不可欠であり、患者さんの幸福にも繋がるものです。

医療現場は喜びに満ちています。患者さんからの感謝や医療スタッフからの賛同や尊敬、同僚医師からの友情など、あなた方の臨床医としての高いモチベーションを形成してくれます。大学医学部で獲得してきた知識や技能を今こそ生かせるのです。どうか将来、良医となって金沢医科大学に貢献されることを期待しております。

常に探求心とリサーチマインドを持って


金沢医科大学病院
病院長 伊藤 透

少し時間が経過致しましたが、医師国家試験合格おめでとうございます。但し、医師国家試験の合格は新たなる旅立ちへの始まりにしかすぎません。本年度の初期研修医の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染蔓延に始まり、リーマンショック以上の社会的、経済的打撃が世の中を襲っています。

研修の重要な要素である臨床経験は、患者さんの受診抑制、各診療科領域のガイドラインに沿っての診療制限(一部領域)がかかり、十分な研修が出来ない環境と思われます。

石川県においては、6月中旬の状況から第一波は収束方向であり、当院も患者数、手術件数などの状況が回復しつつあると感じております。

国難と言われる環境の中でも、皆様は粛々と臨床経験を積んでいかなければなりません。どんな環境の中でも、常に一つの臨床的事象に対して、どうして、何故なのかという探求心とリサーチマインドを持ち望んで頂きたいと思います。

金沢医科大学病院では、特定機能病院である大学病院の特性を活かしたプログラムを用意致しました。人間味豊かなリサーチマインドを持った医師の育成を進めたいと考えております。研修医皆さんのキャリアプランをより満足度の高いものにしていくことに努めて参ります。そのためには、受動的に学ぶのではなく、能動的に自分は今何を学ぶべきかの姿勢が重要であると思われます。また研修プログラムは必要に応じて変化も必要かと思っております。

金沢医科大学病院は、病院を挙げて皆さんを応援致します。そして、将来私共と共に、地域医療のみならず石川県全域、並びにおいでになる患者さんの医療に貢献して頂くことを強く希望致します。

患者さんにもメディカルスタッフにも信頼される医師を目指して


臨床研修管理委員会
委員長 辻 裕之

皆様は、医師として待望の第一歩を歩み始めることになります。大きな期待をもつとともに不安を抱えていると思いますが、将来、良医になった自分の姿を想像し頑張って下さい。

近年、社会は大きく変化し、求められる医療のあり方も変化し続けています。良医になるためには、医師自身が広い視野をもって、どんな医療・医師が求められるかを考える必要があります。

初期臨床研修では知識や手技はもとより、あるいはそれよりも重要なこととして医療人として基本姿勢の教育があると思います。とくに、コミュニケーション能力は医師にとって最も求められているものです。医師と患者さんの間での意思決定法として、従来から医師が中心となって決めるパターナリズムモデルが多くとられていました。しかし、最近では、医師が多くの情報を患者に提供し、医師と患者さんが 一緒に決めて行くというシェアードディシジョンモデルへと移行してきています。また、医学の進歩、高齢化の進行に伴い医師一人では限界があります。医療の質を高めるためには、多職種(メディカルスタッフ)間で連携を図る「チーム医療」は必須と考えられています。それぞれの患者さんに応じた意思決定を行うこと、チーム医療を充実させるためには医師の十分なコミュニケーション能力を含めた基本的心構えが求められます。

金沢医科大学では、指導医一丸となって知識、手技そして医師としての基本的心構え、いわゆるプロフェッショナリズムの修得に向けて熱く教育して行きたいと考えています。

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