overview 治療を薬で支える

金沢医科大学病院の薬剤師は、最先端の医療の現場で、薬物療法の知識と技術の向上のために日々研鑚し、患者さんへの治療に貢献すべく努力しています。

GREETING 部長挨拶

当院は、「患者中心の医療」、「安全で高度な先進的医療の提供」、「病診・病病連携に基づく地域連携医療の推進」、「良医の育成」が基本理念であり、当院薬剤部は「薬薬連携」により地域の保険調剤薬局と共に薬剤師としての職能を発揮することで、患者さんに寄り添える活動を行っていきます。

医療の急速な進歩およびチーム医療推進(医療スタッフの協働)に伴い、薬剤師にはこれまでのジェネラリストに、さらにスペシャリストとしての能力が求められています。多くの診療科で多種の疾患に対するチーム医療の中で、薬剤師が薬物療法の中心的存在として患者さん並びに医師、他の医療職種へ情報提供を行うことで、より良い治療へ貢献するとともに医療の安全へも貢献していくことが重要と考えています。

大学病院の薬剤部として、先進医療の研究及び教育機関の責務を果たすべく、専門領域を中心として薬物治療に係る研究活動や薬学部学生に対する実務実習にも積極的に取り組んでおります。

これからも患者さんとそのご家族に最適な薬物療法を提供できるよう努力し、業務展開していきたいと考えております。今後ともご指導、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。また、患者さんからのご意見、ご要望は、私たち薬剤師の職能を高めるとともに患者さんに役立つ知識・技術を持った薬剤師の育成につながりますので、ご遠慮なく私どもへお知らせください。

薬剤部長
政氏 藤玄(まさうじ とうげん)

OVERVIEW 概況

薬剤部の組織は、調剤課、薬品管理課、薬物療法課の3課で成り立っており、各課が協力して業務を行っています。
金沢医科大学病院の薬剤師は、最先端の医療の現場で、薬物療法の知識と技術の向上のため日々研鑚し、患者さんへの治療に貢献すべく努力しています。

薬剤部の概況(2024年4月現在)

薬剤師数  59名(うち研修生2名)
調剤補助員 5名
事務員数  4名

外来処方箋枚数(月平均):2,853枚
院外処方箋枚数(月平均):14,469枚
院外処方箋発行率:83.5%
入院処方箋枚数(月平均):10,878枚
PFM件数(月平均):106件
注射箋枚数(月平均):16,256枚
院内製剤件数(月平均):425件
TPN混合調製件数(月平均):530件
抗癌剤調製処方箋枚数(月平均):771枚
TDM件数(月平均):273件
服薬指導件数(月平均):1,321件

PHILOSOPHY 薬剤部理念

薬剤師の専門職能を通じて、
高度な知識と技術、
倫理観を備え、
社会に奉仕することを理念とする

POLICY 薬剤部基本方針

  1. 患者さんの意思を尊重し、最適かつ有益な治療に貢献する
  2. 処方・調剤・投与を支援するために、医薬品の管理と情報提供の充実を図る
  3. 特定機能病院としての役割を果たし、患者さんにとって有益であること
  4. チーム医療の一員として、他職種・他部門との円滑な業務連携を推進する

HISTORY 沿革

2024年 4月 新任薬剤師5名が就任。
薬剤部薬剤師数59名(うち、研修生3名)、調剤補助員5名となる。
2023年 1月 新電子カルテシステム稼働。
2月 薬剤部薬剤師数51名(うち、研修生3名)となる。
3月 薬剤部薬剤師数50名(うち、研修生3名)となる。
4月 新任薬剤師6名が就任し、薬剤部薬剤師数56名(うち、研修生3名)となる。
6月 薬剤部薬剤師数54名(うち、研修生3名)となる。
8月 新たに薬局薬剤師1名が研修開始。薬局薬剤師1名が研修終了。
薬剤部薬剤師数54名(うち、研修生3名)となる。
9月 新たにSPD外部委託制度を導入。明祥株式会社より調剤補助員3名が派遣。
薬剤部薬剤師数54名(うち、研修生4名)、調剤補助員3名となる。
11月 新たに調剤補助員1名が派遣。
薬剤部薬剤師数54名(うち、研修生4名)、調剤補助員4名となる。
12月 新たに調剤補助員1名が派遣。
薬剤部薬剤師数54名(うち、研修生4名)、調剤補助員5名となる。
2022年 3月 錠剤自動仕分け返納装置Genie®導入
薬剤部薬剤師数57名(うち、研修生4名)となる。
6月 薬剤部薬剤師数56名(うち、研修生4名)となる。
8月 新たに薬局薬剤師1名が研修開始。薬局薬剤師3名が研修終了。
薬剤部薬剤師数54名(うち、研修生2名)となる。
11月 新たに薬局薬剤師1名が研修開始。
薬剤部薬剤師数55名(うち、研修生3名)となる。
12月 新たに薬局薬剤師1名が研修開始。薬局薬剤師1名が研修終了。
薬剤部薬剤師数53名(うち、研修生3名)となる。
2021年 3月 1名が氷見市民病院へ、1名が治験センターへ出向。
4月 新任薬剤師5名が就任し、薬剤部薬剤師数60名(うち、研修生3名)となる。
7月 薬局薬剤師1名が研修終了。薬剤部薬剤師数58名(うち、研修生2名)となる。
8月 新たに薬局薬剤師4名が研修開始。薬局薬剤師2名が研修終了。
薬剤部薬剤師数60名(うち、研修生4名)となる。
11月 錠剤一包化鑑査支援システムMDM®導入
2020年 3月 1名が氷見市民病院へ、1名が医療安全部へ出向。
4月 新任薬剤師1名が就任し、薬剤部薬剤師数57名(うち、研修生3名)となる。
6月 1名が氷見市民病院から帰任し、薬剤部薬剤師数58名(うち、研修生3名)となる。
8月 新たに薬局薬剤師4名が研修開始。薬局薬剤師1名が1年間の研修修了(おつかれさまでした)。
薬剤部薬剤師数61名(うち、研修生6名)となる。
9月 薬局薬剤師2名が1年間の研修修了(おつかれさまでした)。
薬剤部薬剤師数59名(うち、研修生4名)となる。
2019年 1月 錠剤分包機を最新機種に入れ替え。
3月 薬剤師研修生が5年の研修修了(おつかれさまでした)。
4月 新薬剤部長就任。
新任薬剤師7名が就任し、薬剤部薬剤師数58名となる。
9月 薬局薬剤師3名が研修開始。
2018年 4月 新任薬剤師4名が就任し、薬剤部薬剤師数55名となる。
2017年 4月 新任薬剤師5名が就任し、薬剤師数57名となる。
病棟薬剤業務実施加算、算定開始。
7月 病院中央棟地下1階へ移転。
注射薬自動払出装置を最新のものに更新
2016年 4月 新任薬剤師10名が就任し、薬剤師数58名となる。
2015年 2月 採用薬品約80品目をジェネリック薬品に変更。
4月 新任薬剤師10名が就任し、薬剤師数49名となる。
実務実習受入をⅠ期20名、年間60名に削減。
5月 処方オーダにおける「期限切れ薬品の置換ツール」の運用が開始。
7月 採用薬品約50品目をジェネリック薬品に変更。
11月 「院内医薬品集」を電子カルテ端末に掲載開始。
採用薬品37品目をジェネリック薬品に変更。
12月 中央診療棟移転後の部内レイアウト確定。
2014年 11月 医学教育棟地下1階へ移転し、ワンフロアーで業務開始。
陰圧式アイソレーター(ケモシールド®)を新規導入。
当直を2名体制とし、夜間業務の安全管理体制を強化。
2012年 1月 全医療従事者を対象とした電子カルテ医薬品情報(添付文書情報)参照機能新設。
2011年 3月 東日本大震災支援のための医療救護班(医師2名、看護師2名、薬剤師1名、調整員1名)に参加(平成23年7月まで計7回派遣)。
7月 365日高カロリー輸液・抗癌剤混合調製業務開始。
医薬品安全性情報管理体制加算算定開始(平成24年3月終了)。
8月 全入院患者さんを対象とした持参薬鑑別業務開始。
2010年 3月 末梢点滴の混合調製業務開始。
4月 薬学生長期実務実習受入開始(1期40名、年間120名)。
11月 手術室PCAポンプ薬剤調製業務開始。
2009年 4月 長期実務実習受入体制強化のため薬剤師10名増員(薬剤師数46名)。
6月 高カロリー輸液の無菌調製の完全実施(インスリン、ヘパリンを含む混合調製)。
8月 薬剤師による手術室薬品管理業務開始。
2008年 8月 TPNの添加薬混合調製業務拡大(輸液ベースのみから添加薬の混合調製へ)。
2006年 6月 薬剤部門での抗癌剤混合調製業務の開始。
9月 アンプルディスペンサー(注射薬自動調剤システム)2台入れ替え、注射薬カートによる病棟払出業務開始。
2002年 4月 臨床試験治験センター設立。
7月 院外処方全面発行へ。
2000年 9月 CRC(治験コーディネーター)業務開始 専任1名。
1998年 1月 アンプルディスペンサー(注射薬自動調剤システム)2台稼動。
2月 薬剤情報提供加算業務開始(全外来患者さんへ薬剤部より提供)。
4月 病棟薬剤師専任5名となる。
1997年 4月 薬剤師数30名となる。
10月 オーダリングシステム導入に伴い、薬剤部業務システム導入(錠剤分包機3台、散剤監査システム1台、薬袋印字システム3台)。
11月 病棟薬剤師専任4名となる。
1996年 4月 病棟薬剤師専任2名となる処方オーダリング準備始まる。
5月 事務パート1名採用、医事課より事務員2名配属。
6月 病棟薬剤師専任3名となる。
8月 事務員1名採用。
1995年 10月 病棟薬剤師1名専任となる。
1991年 4月 治験審査委員会設置。
5月 第一回治験審査委員会開催治験薬の管理、調剤開始。
1989年 5月 入院調剤技術基本料許可。
1988年 4月 医薬品情報管理室発足。
5月 在宅輸液(HPN)調製開始。
10月 入院患者さんの服薬指導試行。
1987年 11月 無菌製剤処理加算料許可。
1986年 4月 患者さん向け小冊子「くすりと健康」発刊。
6月 高カロリー輸液調製試行。
1985年 4月 TDM室(薬物治療モニタリング室)発足。
1982年 3月 病棟巡回開始。
1981年 4月 薬剤師数28名となる、錠剤自動分包機を導入。
1980年 4月 薬剤師数22名となる。
1978年 4月 薬剤師数17名となる。
1975年 4月 薬剤師数15名となる。
1974年 9月 薬剤師12名、事務員2名で業務開始医薬品集第1版発行。
1973年 4月 薬剤部構想、人選など準備を進める。