[テュートリアル]
第1学年から「問題解決能力の育成」を目的として、テュートリアル教育が導入されている。この教育の基本にあるのは思考過程の形成であり、与えられた資料から「問題点を抽出し」、「その仕組みを考え」、そして「理論化する」という一連の過程を修得させ、問題解決のポイントをみつけさせるもの。
[合同講義(第3・4学年)]
ひとつの疾患やテーマを総合的に把握させるために、基礎医学や臨床医学の教員が、コーディネータ役の教員の司会のもとに系統立てて講義をするもの。
[小人数教育]
医学教育にあっては、知識伝授型の講義ばかりではなく、スモールグループで問題解決能力を育成することがきわめて重要である。マンツーマン教育が優れた人材を育ててきたことは歴史が語るところであるが、本学では、一般教育、基礎医学教育、臨床医学教育の各課程で小人数教育が随所に取り入れられている。
[ BSL(ベッドサイドラーニング) ]
学生は、3〜8名のグループに分かれ、1年間を通じて1〜2週間単位で本学病院の各診療科に配属され、外来、病棟、検査、手術などにおいてスチューデントドクターとして診療に立ち会う。臨床医の実務を見ながら、適切な診断・治療の仕方を体得していく。
[ CCS (クリニカル・クラークシップ) ]
BSLを終えてからさらに進んだ卒後研修により近い実習を行う。3つの診療科を選択し、1ヶ月単位で1〜2名が1名の臨床医について医療チームの一員として行動を共にし、医療行為の実務や、患者とのコミニュケーションを学ぶ。