1. 薬剤部

    存在感のある薬剤師活動の提供をめざして

     当院は、金沢医科大学が指定管理者として平成20年4月から公設民営化により金沢医科大学が氷見市民病院の管理運営を担当しています。地域の皆様の健康と生命を守り、「患者中心の医療を実践する」こと等を病院理念として、大学病院の機能を生かした専門的医療を地域に提供するために、医療スタッフの増員と救急医療を含む診療体制の充実整備に努めています。
     薬剤部は常勤薬剤師10名、SPD・事務員の6名で業務を行っております。以上のメンバーで以下に紹介する業務を行っていますが、「薬あるところに薬剤師あり」を目指して頑張っております。

特徴・特色

スタッフ

  • 部長

    小堀 勝

  • 副部長
    (薬剤管理課長兼務)

    政氏 藤玄

    調剤・製剤・治験課長

    大越 美根子

調剤

 オーダリングシステムによる処方せんにもとづき、薬歴を作成し、薬の相互作用・重複投与を確認し、調剤を行います。入院患者さんへのお薬の提供は、原則一回服用分を袋に入れて提供しております。患者さんが、入院時に持参した薬についても、医師の確認後に一回服用分を袋に入れて提供しております。
 また、平成22年医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」を踏まえ、平成24年10月より薬剤師が処方せんの代行入力(処方内容の修正・変更・削除)を行っており、医師の業務負担の軽減に寄与しています。
 当院では、全診療科の院外処方箋の発行を実施しています。
 皆様は医薬分業という言葉を一度はお聞きになったことがあるのではないかと思います。医薬分業とは、皆様が診察を受けた後、医師から発行される処方箋を持って街の保険薬局に行き、薬剤師から薬の説明を受けて薬を受け取るというものです。患者さんご自身で保険薬局を選ぶことになります。医薬分業によりお支払いの負担が少し増えることがあったり、病院と保険薬局に行く二度手間がありますが、次のような利点があります。

  • 保険薬局では、薬を安心して使っていただくために使用・保管の方法や服薬に関する十分な指導をしてもらえます。
  • 複数の医療機関にかかってお薬をもらわれた場合でも、保険薬局では個人の薬歴簿を作って管理しますので重複して飲まないように、また、飲み合わせのチェックもしてもらえます。
  • お薬の待ち時間が短くなります。
  • 医師と保険薬局の薬剤師や院内の薬剤師が連絡しあってその専門性を生かし治療効果の向上や副作用の防止に役立てようとする制度です。

以上のような利点を生かすためには、是非「かかりつけ薬局」をお決めになってご利用されることをお勧めします。
 尚、ご不明な点がございましたら、お気軽に当院薬剤部窓口か病院正面玄関のファックスコーナーにお問い合わせ下さい。





医薬品情報管理

 院内の薬事審議会で新規採用された薬の紹介、医薬品の適正使用情報、厚生労働省から出される緊急安全性情報などのインフォメーションを行っています。また、薬の副作用、注射剤の投与方法や安定性、配合変化などの医師や看護師からの問い合わせにも対応しています。

薬剤管理指導(服薬指導)

 入院中の全ての薬を、薬歴管理して飲み合わせや重複の投与、アレルギーなどの確認を行っています。また、薬に関してよく知ってもらうために、ベッドサイドで『お薬の説明書』を渡して、薬効や飲み方、副作用の初期症状を説明したり、質問にお答えしたりしています。入院中の内服薬の準備を看護師と協働で行っています。退院時には、お薬手帳への薬剤名称、患者さんの薬に関する情報を記入し、お渡ししております。

医薬品管理

 約1300種類の医薬品の購入と保管、各部署への供給と一環した管理を行っています。また、薬剤部内、病棟・外来においても、品質の管理(温度、湿度、光)には万全を期しています。似た名前や形状の医薬品が隣同士配置されていると取り違える可能性がありますので、配置場所にも注意しています。

注射調剤

 注射処方せんにもとづいて一人分ずつセットした後、カートで病棟に搬送しています。また、注射薬の配合可否や保存方法などの情報提供も行っています。平成26年7月より細菌感染の危険性が高い高カロリー輸液(栄養輸液)は、クリーンベンチ内で無菌的に調製しています。
 また、調製が必要なほぼすべての抗がん剤を対象として調製を行っています。その際、投与速度、投与経路、投与時間、相互作用、配合変化などをチェックしています。疑問点がある場合には、詳しい情報を確認したり、医師への問い合わせを行ないます。特に、抗がん剤はプロトコールに準じて医師が処方しているかどうか厳密に確認を行っています。

麻薬管理

 麻薬は現在、経口剤・外用剤・注射剤合わせ約30品目を採用しています。数年前より相当数採用増の傾向がみられるが、その多くはパッチ製剤(貼付剤)の採用によるものである。開発メーカーが多岐に渡り、薬剤名称の類似や多規格の採用があり、一層の注意をしての調剤を実施しています。これらのパッチ製剤の開発により、がん性疼痛や慢性疼痛の患者に、より簡便に持続効果・鎮痛効果の高い安定した治療を提供できるようになってきています。
 麻薬は手術の際にも、多く施用されます。当院では手術部と連携をとり、薬剤師による麻薬管理を実施し、施用分の補充、残量の確認、施用後のアンプルの回収等を実施しています。

製剤

 診断、治療に必要な市販されていない製剤を調製します。医師からの新規の製剤の依頼については、有効性・安定性・使用法などを検証し院内製剤の調製にあたっています。
 当院では、院内特殊製剤をⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類に分類し、Ⅰ類は医療用医薬品及び一般用医薬品より調製し、薬事法等で承認された範囲内で使用する場合、Ⅱ類は医療用医薬品及び一般用医薬品より調製しますが、薬事法等で承認された範囲外で使用する場合、Ⅲ類は医療用医薬品以外及び一般用医薬品以外を使用して製造又は調製する場合と定義しています。

血中濃度解析(TDM)

<TDM(Therapeutic Drug Monitoring:治療的薬物モニタリング)業務>
 TDMとは、個々の患者の血中薬物濃度を測定することにより、望ましい治療濃度になるように用法用量を個別化する業務です。
 薬剤部においては、抗MRSA薬(バンコマイシン、アルベカシン、テイコプラニン)などの血中濃度解析を行っています。

僻地診療への同行

 氷見市内の山間地の住民に対する診療が行われており、医師、看護師、事務員と共に薬剤師が同行し、患者さんの薬について副作用や飲み忘れ、薬の管理状況を確認し、医師の処方発行の際に情報を提供しています。

学生実習について

 薬学教育が6年制となり、薬剤師になるには、病院での実習が必須となります。
 当院では、認定実務指導薬剤師4名が常駐し、薬剤師の指導・監督のもと、薬学生が実習を行っております。ご理解とご協力をお願いいたします。

チーム医療への参加

院内感染対策チーム(ICT)
 医師、看護師らとともに感染制御認定薬剤師が院内を巡回し、消毒剤の使用方法等を指導しています。さらに、薬剤師の視点から薬剤の適正使用を推進することで、院内感染や耐性菌対策を支援しています。
栄養サポートチーム(NST)
 栄養管理の必要な患者さんに医師・薬剤師(NST専門療法士)・管理栄養士・臨床検査技師・看護師などの専門スタッフが、それぞれの専門的知識を持ち寄り、患者さんそれぞれに最良な栄養管理行っています。入院時から積極的に栄養アセスメントを行い、薬剤師もラウンドを通して患者さんの栄養状態を把握します。栄養管理が必要な患者さんには、適切な栄養療法(経口・経腸・静脈栄養)を医師・管理栄養士ら共に検討し、栄養状態の改善を図ることで、実施中の治療計画をより効果的にサポートしています。
糖尿病教室
 日本糖尿病療養指導士として糖尿病の薬物療法に対する患者さんの理解を深めるための活動をしております。
緩和ケアチーム
褥瘡ラウンド