診療案内

外傷

外傷は、上腕、前腕、手部、大腿、下腿、足部などあらゆる骨折に対処しています。
特に高齢者の転倒により受傷することが多い大腿骨近位部骨折に対しては、内科との連携を図りながら全身精査のうえ、なるべく早く手術に移行する体制を整えています。
大腿骨転子部骨折に対しては髄内釘による骨接合術を施行(図1-1)、ずれの大きい大腿骨頚部骨折に対しては人工骨頭挿入術を施行(図1-2)し、なるべく早く手術をすることで患者さんの負担を軽減し、また術後の離床を促すことで合併症の予防にも繋がります。

(図1-1)大腿骨転子部骨折に対する骨接合術

(図1-2)大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭挿入術

踵骨骨折では関節面が転位した例では,保存的療法では後遺症が残りやすいために手術を積極的行っています(図2-1)。また骨折型によって最小侵襲手術である経皮的骨接合術も選択しています(図2-2)。

図2-1

左:術前の左踵骨骨折
右:観血的整復術5年11カ月後

図2-2

左:術前の右踵骨骨折
右:経皮的骨接合術4年4カ月後