診療案内

仙腸関節障害

腰痛の患者さんの15~30%は仙腸関節もしくは仙腸関節後方靭帯由来の痛みであると報告されています。しかし、一般的にはまだあまり知られていない疾患です。このため、整形外科を受診しても病名がはっきりしない場合や椎間板ヘルニアと誤解される場合もあります。
また、なぜか足の付け根(股関節周囲)に痛みが出ることが多いです。
下記の症状がある患者さんは是非一度ご相談ください。

1,腰の痛い場所が下記の図の位置周囲

2, 椅子に座っていられない腰痛があるとき

3, 1の場所に加えて下記のような部位、特に赤丸の部位に痛みやしびれがある場合

(日本仙腸関節研究会ホームページより)

このような場合、仙腸関節障害の可能性があります。当科では注射、授動術、専用コルセットなどを組み合わせることで治療しています。
これまで以下のような患者さんがいらっしゃいました。皆さん治療で軽快しています。女性が多く、高校生から比較的高齢者まで幅広く患者さんはいらっしゃいます。

  • 出産後、体をねじらないと座っていられない腰痛がずっと続いている。
  • 腰の下の方を押さえていないと歩けないことが続いている。
  • 仰向けや痛い側を下にして寝ていると辛い。
  • 足の付け根(股関節部)と上記1の部位が痛い。ふとももの外側も痛い。
  • どこに診察に行ってもよくわからないと言われる。

是非、一度診察にいらしてください。

担当医師:兼氏、三治