内分泌・代謝グループ
対象疾患
・成長障害
成長障害には低身長、高身長、および新生児期と乳児期の体重増加不良があります。
成長障害の原因は多岐にわたるため、診断には多種の検査が必要になります。
・糖尿病
血糖を下げるインスリンの分泌が低下したり、インスリン作用が低下するために血糖が下がらず、高血糖になる疾患です。多飲多尿がみられ、重症例では意識障害をきたすこともあります。近年では小児でも肥満に伴う糖尿病発症が増えています。
・甲状腺疾患
基礎代謝を調節する甲状腺ホルモンが多すぎたり、少なすぎたりする疾患です。甲状腺ホルモンが多いと多汗、易疲労感、落ち着きのなさなどが、少ないと寒がり、易疲労感、無気力などの症状がみられます。
福島県から避難されてきた児の甲状腺エコー検査も行っています(福島県民健康調査)。
・副腎疾患
血糖や血圧を調節するホルモンが多すぎたり、少なすぎたりする疾患です。特に副腎のホルモンが少なくなりすぎると低血糖や低血圧となり、非常に重篤な状態になります。
・先天代謝異常症
食事として摂取した栄養を体内でうまく使うことが出来なくなる疾患です。新生児期に生命にかかわるほど重篤になる疾患から、徐々に精神発達遅滞をきたすものまで様々です。新生児マススクリーニングにより診断される疾患も多いです。