医学生物学電子顕微鏡技術学会
     http://emtech.jp/

募集要項

募集要項

日 程:
平成23年7月28日(木)〜7月30日(土)
講 演: 
受講者全員が聴講する講演を以下のように予定しております。
基礎系講演
  • 「TEMの原理と基礎」
TEMの原理とサンプル調製の特徴について初心者向けに解説します。
  • 「SEMの原理と基礎」
SEMの原理とサンプル調製の特徴について初心者向けに解説します。



応用系講演
  • 「アーチファクト特集:アーチファクトの見分け方と対策」
電子顕微鏡観察において試料作成にあたってのアーチファクト(偽のシグナル)は本当のシグナルと見分けがつきにくい場合もあり,注意を要するポイントになります。講師自ら経験したアーチファクト結果を見ながら,その鑑別と対策を解説します。
  • 「論文作成のポイント:電子顕微鏡データを論文等に発表する際に気をつけること」
電子顕微鏡できれいな写真が撮れれば,次はそれを発表していくことになります。学会や論文に発表するにあたっての失敗談やポイントを,研究者の視点から解説します。
  • 「新しい電顕技術1:イオン液体による簡単なSEM観察」
イオン液体は電子顕微鏡サンプル調製に革命をもたらしつつあります。その特徴は,簡単な操作と短い所要時間にあります。イオン液体の驚異的な簡便さと実用性について解説します。
  • 「新しい電顕技術2:SEMがTEMに変身するホルダー」
SEMをTEMに変換してしまうホルダーが開発されました。TSEMホルダー(薄膜観察用SEMホルダー)と呼ばれています。TEMに比べると安価なSEMに,このホルダーを入れるとTEMサンプル像を撮ることができます。その原理と応用について解説します。基礎コースでTEMとSEMの原理を理解して聞いていただくとよいと思います。


コースを問わず希望者が受講できる実習として灌流固定を用意する予定です。

                                                      
講 習:
各コースとも少人数のグループ制で講義と実習を行います。
  1. TEMコース

    TEMコースでは、これから透過電顕を使ってみようという方、すでに少しは使っているが、もっと技術を向上させたい方に対応したプログラムを組んでおります。 本研修会の特徴は実技講習が主で、試料作製から観察までを、経験豊かな講師陣が参加者の皆さんに懇切丁寧にお教えすることです。 また、研修生の抱える試料作製上の課題についても、講師陣に質問し討論できる場を設けております。分野も動物、植物など幅広い分野に対応して、 試料固定、灌流固定、脱水、包埋、電子染色、ガラスナイフ作製、そして透過電顕を用いた観察実習も行います。本研修でもっとも力を入れているのはミクロトーム操作の実技で、 研修生の皆さん一人ひとりが納得いくまで実習できるようにしております。本研修終了後も1年間は、アフターサービスとして、電顕試料作製する上で生じた問題については、講師がお答えさせていただく予定です。本コース受講に奮ってご応募ください。
           *固定包埋法(組織の切出、固定、脱水、置換、包埋について)
           *薄切法(ガラスナイフの作製、光顕用染色、トリミング、超薄切片作製)
            *電子染色と試料支持膜作製法(TEMの使用法

  2. SEMコース

     走査電子顕微鏡(SEM)は物体のあるがままの姿を立体的にみることができるばかりでなく、高い分解能をもち,物体の微細構造も見ることができる夢のような顕微鏡です。そして、そこから得られる像は単にScienceとしてでなく、Artな一面をもった一種の芸術作品です。
     このSEMコースではSEM試料の作製法を学びたいといった方から、いかにしてScientificかつArtisticな像を得るかといった応用テクニックを学びたいという方まで参加できる内容となっています。特に,本コースでは灌流固定から導電処理まで自らの手を動かして試料を作製し、時間の許す限り自ら観察・撮影できるように設定しています。そして研修終了後、何らかの結果を出せることを目的としています。
     SEMはその能力の高さと幅広さから無限の可能性を秘めています。このコースを通じてあなたもインパクトのある技術を習得しませんか?
           *一般試料作製(生物試料の基本的な固定法・脱水・乾燥・載台・導電処理)
           *バクテリアなどの遊離細胞の試料処理
           *低真空モードの活用法
           *反射電子観察法
           *SEMの活用法
           *EDXによる元素分析法

  3. 免疫電顕コース

    本コースは、電顕技術の応用として、分子生物学の技法を取り入れた比較的新しい電顕技術を学ぶコースです。生体分子は、生体内の決まった場所で機能します。その様な着目する生体分子の局在(または共局在)を調べるために、免疫反応を利用して、電顕レベルで画像化するのが免疫電顕技法の目的です。電顕技法は電顕で画像化したい場所によってその手技が異なります。生体表面であればSEMを、内部であればTEMを、膜系の内部であれば凍結割断法などと違いがあります。これらの違いによって免疫電顕法の手技も異なってきます。
     本コースでは、これらの免疫電顕法の基礎理論を講義し、基礎技術を実習し、さらに、講師が免疫電顕法を応用して実際に研究に役立てた事例をお話し、その試料を電顕で観察します。
           *電子顕微鏡で組織内の物質局在をみる免疫TEM(pre-embedding法)と免疫SEM

 
参加費:
会員 45,000円、非会員55,000円、学生40,000円 (宿泊不要の方は事務局に別途お問い合わせください。)
宿泊費2泊分、懇親会費(28日夜)、食費(29日朝食・夕食、30日朝食)、教材費、会場〜ホテル間の送迎、保険料などを含みます。
宿 泊:
ホテルルートイン金沢駅前(シングルルームをご用意いたします。)
   〒920-0856 石川県金沢市昭和町22番5号 TEL:076-232-3111
会場とホテル間は,バスにて送迎いたします。講習会終了後、およびホテルでの朝食後、出発時刻までに指定の場所にお集まりください。
定 員:
60名
募集期間:
平成23年5月6日〜7月15日 (募集期間を延長しました。
申込み方法:
夏の学校事務局(e-mail : summer24@kanazawa-med.ac.jp)宛てに氏名、所属、連絡先を電子メールでお知らせください。
問合せ先:
〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1 金沢医科大学総合医学研究所内
          第24回電子顕微鏡技術研修会実行委員会事務局(担当:アラヤ)
                   E-mail:  summer24@kanazawa-med.ac.jp
                   TEL:     076-286-2211 内線7211

会場

CEO

金沢医科大学(〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1−1)


会場へのアクセス

北陸鉄道浅野川線内灘駅より、医大病院行きバスに乗り換え、大学前バス停下車徒歩1分


スケジュール

申込み
事務局宛に電子メール(summer24@kanazawa-med.ac.jp)をお送りください。事務局より電子メールにて申し込みフォームと実施要項をお送りしたします。
募集期間
2011/5/6(金)〜2011/7/8(金) 参加費用ご入金確認をもちまして参加受付とさせていただきます。受講定員に達した時点で受付終了とさせていただきます。

バナースペース

第24回電子顕微鏡技術研修会
夏の学校 事務局

〒920-0293
石川県河北郡内灘町大学1−1
金沢医科大学総合医学研究所内

TEL 076-286-2211(内線7211)
FAX 076-286-3652
e-mail : summer24@kanazawa-med.ac.jp