

金沢医科大学は、昭和47年に日本海側では唯一の私立医科大学として、学都金沢市に隣接する内灘町に設立された。開学以来、「倫理に徹した人間性豊かな良医の育成」を建学の精神とし、医学・医術・医道を3本柱としたバランスのとれた医師の育成を目指して、卒前・卒後教育に取り組んでいる。爾来30年の星霜を経、本学から巣立った医師は、先端医療や高度の医学研究、医学教育の分野で、あるいは地域医療を支える市井の実地医家として国内外で活躍している。
学部教育においては、教育理念に基づき、自主学習の習慣付け、問題解決能力の育成、知識・技能の習得、医師として好ましい態度・価値観の習得を具体的な教育目標としたカリキュラム編成を行い、基礎教育の重視と特色ある医学教育に取り組み、時代のニーズや学生の質的変化に応じて様々な教育改革を行ってきた。さらに、近年の医学・医療を取り巻く環境の変化に応じて、医学教育を効率的、効果的に実践するため、医学教育モデル・コア・カリキュラムや問題基盤型学習(Problem-Based Learning:PBL)の活用、クリニカル・クラークシップ(臨床実習)、学生による授業評価、ファカルティ・ディベロップメント活動等による積極的な教育改革を推進しており、質の高い教育プログラムの策定を通して、明日の医療を担う人間性豊かな良医の育成に努めている。
また、平成15年4月には大学院医学研究科を新専攻(生命医科学)に改組、平成16年4月からは学部の講座制を再編し、教育研究の活性化と充実を図っている。大学病院においては、平成12年7月に大学病院として我が国で初めて電子カルテシステムを用いた診療に成功した。これを契機に、本学独自の「教育用電子カルテシステム」も開発し、同システムを用いた臨床教育を展開している。平成15年9月には病院新館のオープンと診療科の再編を実施し、質の高い医療の提供と患者中心の医療を実践している。
本学は、平成15年に創立30周年記念事業を展開し、「歴史を振り返り、大学の明日を考える」機会とした。生命科学の時代と言われる21世紀に「さらなる発展」を期したい。

昭和48年 (1973) 金沢医科大学附属看護学校開校
昭和49年 (1974) 金沢医科大学病院開院
昭和57年 (1982) 大学院医学研究科開設
昭和62年 (1987) 金沢医科大学病院別館増築
平成元年 (1989) 総合医学研究所開設
平成 6年 (1994) 特定機能病院診療開始
平成 7年 (1995) 英国医学協議会 (General Medical Council) 審査・承認
平成 8年 (1996) 金沢医科大学統合情報ネットワーク(KMUnet) 運用開始
平成10年 (1998) ハイテクリサーチセンター開設
平成12年 (2000) 電子カルテシステム完全稼動
平成15年 (2003) 病院新館建設・開院、診療組織再編、大学院医学研究科改組、学生クラブハウス建設、大学基準協会正会員登録
平成16年 (2004) 医学部講座制再編


