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「 能登北部総合診療後期研修プログラム 」が石川県初の日本プライマリ・ケア連合学会Ver2.0後期研修プログラムとして認定される!

 

「能登北部総合診療後期研修プログラム」が石川県初の日本プライマリ・ケア連合学会Ver2.0後期研修プログラムとして認定される

― 金沢医科大学能登北部地域医療研究所で総合診療専門医の取得が実現 ―

http://www.kanazawa-med.ac.jp/ccm/letter/docs/notoken_news20140625.pdf

 

 

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2025年には団塊の世代が75歳を超え、多角的に医療や介護を必要とする人口が急増する時代を迎えます。その時には高齢者が抱える多様な疾患に対応し、かつ介護面においても指導力を発揮できる医師が求められます。このため、厚生労働省は「専門医の在り方に関する検討会」を設置し、2017年度から内科や外科などの従来の「基本領域専門医」(18領域)に総合診療専門医を加えた19専門医領域による新しい専門医制度を打ち出しました。これを受けて日本プライマリ・ケア連合学会は、17年度からの総合診療専門医取得プログラムの基盤となる後期研修プログラムVer 2.0の整備を始めています。

能登北部地域医療研究所は、これまで総合診療医育成のための日本プライマリ・ケア連合学会専門医養成プログラム(Ver 1.0)を取得していましたが、14年度からは将来の総合診療専門医につながるVer 2.0の後期研修プログラムが認定されました。

 

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<石川県初!能登北部地域医療研究所 2025年問題に向けた医療人育成にいち早く着手>

一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会が認定した後期研修プログラムVer2.0

「能登北部総合診療後期研修プログラムver.2.0」は、総合診療専門医養成を目的とした研修プログラムで、石川県穴水町をフィールドとした外来・入院診療、救急医療、診療所活動、および在宅診療等を内容とした3カ年研修です。

指導医:◎中橋毅先生(プログラム責任者)○島中公志先生(公立穴水総合病院院長)

 《 問合せ:能登北部地域医療研究所 0768-52-0655 まで》

現在、基本領域専門医19番目の総合診療専門医は、日本プライマリ・ケア連合学会が中心となり、内科学会、小児科学会等と合同で作成した研修プログラムをたたき台として、17年度から第三者機関である日本専門医機構(仮称)が運営する予定となっています。今回認定を受けた後期研修プログラムVer.2.0は、将来の総合診療専門医のプログラムにほぼ匹敵する内容となっており、これからの日本に求められる人材の育成に大きく貢献するものと期待されます。

 

 

 

■ 能登北部総合診療後期研修プログラムVer.2.0の説明

― 将来、開業を目指す医師の皆さんへ、地域医療で自分の能力を発揮したい医師の皆さんへ ―

研修期間:3年間

研修場所:公立穴水総合病院及び金沢医科大学病院など

 

1年目は、総合診療専門研修Iを行い、全科カンファレンス・抄読会、各種レクチャー、当直業務、高齢医学科カンファレンス、多職種カンファレンスなどをとおして、地域に求められる医療の基礎的部分を固めることに重点が置かれています。すべての医師が備えるべき能力を再確認するため、各種カンファレンスなどを活用し、病歴・身体所見・検査所見の評価、的確なアセスメント、EBMなどを駆使した医療判断等ができているかなどのトレーニングを行います。その一方で、家庭医・プライマリ・ケア医が持つべき医学的な知識と技術の基礎を固めるために、多職種と連携する患者・家族中心の医療の基礎も身につけるようにします。また、同時にポートフォリオを活用した臨床経験の振り返りと経験の蓄積を行っていきます。

 

2年目は、小児科、救急科、総合内科(領域別研修)を中心に研修し、臓器別の健康問題へのしっかりした対応能力を身につけるとともに、幼小児、思春期のケアから高齢者のケア、女性および男性の健康問題、メンタルヘルス、リハビリテーション、に至るまでの経験を積みます。また、地域の救急医療の研修は、地域の幅広い医療需要への対応能力を養うと同時に病診・病病連携の重要性を認識し迅速で的確な医療判断と医療連携能力を養います。

 

3年目は、総合診療専門研修Ⅱを行い、6ヵ月は主に病院総合医として内科として入院診療と外来診療を中心に研修します。病院総合医として幅広い疾患に対応できる能力を養いながら専門診療科やパラメディカルとの連携力も高めます。また,研修医の個性を伸ばすことを目的として自由選択6ヵ月も設定し、この間に各研修医に応じた能力を伸ばします。なお,3年間の間の研修期間ブロック毎においては,研修科目の入れ替えを可能としています。

 

当プログラムの特徴としては、石川県穴水町が特に高齢化率の高い地域という背景に加えて指導医に老年病指導医がいることから、地域の高齢者疾患の管理に焦点を当て、高齢者総合機能評価、日々の高齢者のCommon Diseaseへの対応スキル、高齢者の急変時の対応、終末期医療などを経験し、そこから患者中心で家族志向の医療を提供する能力、包括的で継続的かつ効率的な医療を提供する能力、地域・コミュニティーをケアする能力を育む点にあり、地域指向型ケアを目指すプログラムとなっています。

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○問い合わせ(濱中・橋本・濵崎)

能登北部地域医療研究所(公立穴水総合病院内)

電話0768-52-0655 FAX0768-52-0658

E-mail   ccm@kanazawa-med.ac.jp

927-0027 石川県鳳珠郡穴水町川島タ-

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