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研修医・学生の声

岩崎 一彦 研修医(金沢大学附属病院) 研修期間:2018.12.1 ~ 12. 31

 穴水総合病院で1カ月の研修でしたが、全体の感想としては、地域医療とは医療の質を落とさずかつ地域の特色にあった医療を提供することであると思いました。医療資源に関しても都市部の病院と比較しかなり少なく、限りある中で同様の医療を提供するために獅子奮迅している医療者の姿がそこにありました。

穴水地域は高齢化が進み、人口も減少傾向である中、訪問診療や訪問看護、訪問リハビリ、出張診療所や僻地医療などをサービスとして提供し遠隔の患者もフォローを行い、また地域とも各ステーションや地域包括支援センター、特別養護老人ホームや老人保健施設と密に連絡をとり共同して地域の医療を支えていました。私自身1年目勤務していた地域病院でも入院患者の高齢化がすすんでいるといった問題に直面していましたが、この穴水病院では高齢化率が50%近くになっており、入院患者や外来患者の平均年齢はさらに高くなっており、また老老介護の問題も目の当たりにしました。入院や救急の現場では提供される医療自体は同じことをしているのですが退院後の見通しを初期の段階ですでにプランニングすることで早期退院及び治療計画立案に寄与するということが地域医療で重要であることが認識できました。実際都市部の医療では退院後のフォローに関し比較的若年~中年の方では考える必要がほとんどなく、高齢者では福祉介護医療サービスの選択肢が豊富であることからあまり悩んだ経験は無かったため、その分野をしっかり勉強する必要があると感じました。また主治医意見書やポートフォリオ等も初めての経験でしたので、また新たな観点と未知の勉強しなければいけない分野が実感できたかと思います。

 私自身は救急を何度か実際に経験し、入院患者を何人か診させていただきました。私の1年目の研修病院は2次救急の病院であり最重症患者は別の3次機関に搬送されていたためあまり見る機会はなかったのですが、当院では地域の最後の柱の役目を果たしており様々な病態の患者様が訪れたことが印象に残っています。また入院管理に関しても内科全体を広く俯瞰する視点が重要となり、前述の退院後を見通した治療等も含め新たに発見する内容が多かったように思えます。

 穴水総合病院は全国から研修医が集まる病院と聞いていましたが、今月は私一人だけで実習を行わせていただき、先生方からも実際の地域医療に携わる苦労や考えること等を余すことなく聞けたかと思います。私は金沢大学の地域枠であり、医師3年目に能登地域の病院の勤務が義務付けられていることから前もって予習したいと考え当病院へ実習させていただいたのですが、地域医療の実際を研修医段階で知ることができ、来年以降の私自身の勤務にとって良い刺激になったと感じました。また私は専攻を呼吸器内科としているのですが、地域で非常に求められる分野であることを実感でき、更に勉学を深めようというやる気が湧きました。

 最後になりますが、今回の私の実習をご指導・ご支援いただいた全ての方に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


 

藤原 美香さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2018. 12.4 ~ 12. 12

 私は、穴水町に限らず日本の様々な僻地が抱える医療問題を認識し、その解決策を見つけることを総合診療BSLの目標として穴水町にやってきました。

 訪問診療や訪問看護に同行させていただいたこと、能登北部地域医療研究所所長の中橋先生のお話を直接聞かせていただいたりしたことなど、私の総合診療BSLのゴールにつながりました。

都市部で簡単に受けられる医療サービスが、こちらの地域では受けられないという環境を目にしました。この差は、医師不足を解消するだけでは埋まらず、在宅医療(救急医療、看取りを含む)や生活習慣病予防などの新しい分野を充実させることも必要なのではないかということでした。たしかにその通りで、生産年齢人口が減少する中で体制を整えるのは難しいことだと思いますが、言ってみれば新しい分野の開発、それは前向きですごく魅力的に思えました。

 医療だけではなく農林水産業、観光業などさまざまな領域から地域を活性化させることも重要だと考えます。石川県出身でない私からみると、全国の他の地域に比べ、穴水町はまだまだ地域活性化の余地が残っているように思います。穴水にしかない魅力をうまく組み込んで、今の時代に即した新しい地域活性化が行われることを切に願います。

 訪問診療、訪問看護、訪問リハ、出張診療の見学や老健での看護師さんのお手伝いなど様々な経験をさせていただいたことで、視野が大きく広がりました。今後医療に携わる上で間違いなく糧となる時間となりました。穴水総合病院で実習することが出来て本当によかったです。患者さんも明るく接してくださり、むしろ私が元気をもらったほどでした。お世話になりました先生方やスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。


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西谷 友里 研修医(聖マリアンナ医科大学病院) 研修期間:2018.11.5 ~ 12. 2

今回穴水総合病院で研修させていただき、普段関東の大学病院で研修している私にとっては驚くこと、勉強になることが本当にたくさんありました。

入院・通院患者さんだけではなく、訪問診療やへき地での診療を一緒にさせていただいて、病院までなかなか来られない方達にとってそういった医療システムがいかに大事であるか実感させられました。

穴水町は今後の日本の未来像とも教えていただいたように、都市部ではこのような高齢化の進んだ地域から学ぶべきことは非常に多いと思います。

また、普段病気や予後にばかり目がいってしまいがちですが、患者さんの生活や社会的な問題、どう生きるかについて、患者さんとそのご家族と一緒に考えることの大切さを学ぶことができました。今回穴水で学んだことをしっかり活かし、今後も患者さんにとってベストを尽くせる医師になれるように頑張ります。

医療従事者の方々をはじめ、穴水町のみなさまに温かく迎えていただき、本当に楽しく充実した1ヶ月を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

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朝倉 啓太さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2018. 11.1 ~ 11. 9

 今回、公立穴水総合病院で約一週間実習をさせていただき非常に多くのことを学ぶことができました。

訪問看護・診療や僻地の診療所などの実習は、地域医療実習でないとなかなか経験できないような実習内容であり、約一週間という短い期間ではありましたが、非常に充実した日々を過ごすことができました。

糖尿病、高血圧症、認知症といった高齢者に非常に多い疾患をもつ患者さんの問診・診察も実際にさせていただき、今後どの診療科に進んだとしても役に立つ経験を積むことができたと思います。一方で80代、90代で認知機能や聴力が低下しているような患者さんの診察では、コミュニケーションをとることに難渋してしまい、高齢者と接する訓練が今後まだまだ必要であると感じました。 

これまで、地域医療の高齢化、医師不足、医療機関不足、過疎化といった問題は知ってはいながら漠然としたものでした。しかし、今回実際に穴水町を訪れ地域実習を経験することで、改めてこのような問題の深刻さを肌で感じました。

現在、このような地域とそこに住む人々を支えるために穴水町においても様々な医療体制が整っており医療の地域格差は是正されつつありますが、今後ますます深刻化すると予想されるのでさらなる医療体制の構築が必要性だと再認識しました。また、このような穴水町が現在直面している問題は、穴水町だけでなくあらゆる地域で現在直面している、あるいは今後直面しうる問題でもあり、日本全国において看過することのできない問題だと感じました。

約一週間という短い期間でしたが、地域医療研究所の方々、病院・診療所のスタッフの方々はとても親切に接して下さり、この場をお借りしまして感謝申し上げたいと思います。

また週末には能登観光をしたり、能登の美味しい食材、料理、お酒を堪能したりと実習以外でもとても充実した一週間を過ごすことができ、最初訪れるまではやや不安でしたが穴水総合病院を実習病院先に選択して良かったと感じました。

今回得た知識や経験を今後の実習や研修に活かしていきたいと思います。

お世話になりました。ありがとうございました。

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水澤 由樹 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2018.10.1 ~ 10. 31

1カ月公立穴水総合病院で地域医療研修をさせて頂きました。

お世話になった先生方やスタッフの方々、診療させて頂いた地域の方々に心から感謝申し上げます。

研修内容は、外来診療、救急当番、訪問診療、訪問介護、診療所や介護施設での診療、離島実習など多岐に渡りました。

特に印象的だったのは、訪問診療など患者さんの自宅を訪問したことです。車で能登の山や田畑、海岸沿いを移動し、古くて大きな日本家屋に何件もお邪魔させて頂きました。

そこで患者さんの病気以外の患者さんの生活の様子や家族や地域とのつながりなどを感じ取ることができ、これから患者さんの生活を支えていくためにどういった支援やケアが必要なのかを医師だけでなく看護師やソーシャルワーカーなど多職種で連携して考える重要性を学びました。今後、高齢化が進み、穴水町のように高齢者が人口の45%を超える市町村が増えていくことが予想され、今回穴水町で経験した高齢者への医療や生活支援、自宅での介護や看取りは今後は地域だけでなく全国どこでも直面しなくてはならない問題になっていくのだと思いました。

1カ月非常に有意義な研修をさせて頂きました。

今後、病気だけでなく患者さんの生活に寄り添った診療ができるよう心掛けていきたいです。



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太田裕美子 研修医(大阪市立総合医療センター) 研修期間:2018.10.1 ~ 10. 31

地域研修を終えて 

201810月の1ヶ月間、公立穴水総合病院で研修をさせて頂きました。

私が大阪で働いている病院は大阪環状線の中にある、大学病院から転院搬送依頼がある最後の砦のような病院でした。入院患者さんに対して急性期の治療を行い、慢性期病院への転院を見届けるといった仕事の内容の経験がほとんどだった私は、公立穴水総合病院での地域に根差した医療を経験することができたと感じています。

訪問看護・訪問診療を通して能登の診療形態を見ることができました。

患者さんの社会的立場やどういった形態の医療を受けたいかという解釈モデルを知り、具体的な医療を構築していく。それは患者さんとの他愛のない会話をすることで、得られるのだと体感することができました。

また地域医療検討会や日々の診療を通して感じたことは、医療スタッフの方々の"能登の人々をどうしていくか?"と常に考えており、信念を持って診療されていると感じました。

私も日々何が患者さんのためになるか、診療を担っている地域の医療をどう改善していけばいいのかを考えていかなくてはいけないと、改めて感じることができました。

日本の未来の形が穴水にはあると先生がおっしゃっていました。穴水地区での地域に根差した医療を研修できたことを今後の診療に活かすべく、日々精進していきたいと思っています。このような貴重な機会を設けていただき本当にありがとうございました。


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上野純子 研修医(聖マリアンナ医科大学病院) 研修期間:2018.9.1 ~ 9. 30

公立穴水総合病院での地域研修を終えて

穴水総合病院で1か月間研修させていただきました。この1か月間は訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、離島診療所の見学、老健施設への訪問など、私にとっては初めての連続で、とても勉強になる毎日でした。

高齢化が進み、人口も減少傾向であるこの穴水町では、公立穴水総合病院を中心に訪問リハビリ、訪問看護ステーション、地域包括支援センターの職員が密に連絡をとり、地域医療を支えています。しかし、医療資源に限界のある中で質の高い医療を支えていくためには医療従事者の努力だけでなく、地域住民の医療に対する理解や住民間のコミュニケーションが重要となってきます。穴水町は都市部と比較して医療機関へのアクセスが悪く、物理的な理由で満足に医療機関を受診できない方も多い印象を受けましたが、住民間の結びつきが強いため何かあっても近隣住民が異変に気付きやすいという印象も受けました。住民と医療機関の連携が更に密となるきっかけがあれば、早期の病院受診を促すことができ、より良い日常生活のサポートを提供できるのではと感じ、これは都市部でも見習うべきだと考えました。

研修初日のオリエンテーションで先生が「穴水町は高齢化率45%を超えており日本の将来の姿を映している」と仰っていたように、穴水町で起きている問題は、今後都市部でも問題となってくるでしょう。新たな問題に直面したそのときに、この1か月穴水で学んだことを活かしながら医療に携わっていきたいと思います。

今回の研修でご指導いただいた先生方や病院関係者の皆様、町民の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


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一森悠希 研修医(氷見市民病院) 研修期間:2018.9.1 ~ 9. 30

初期研修医プログラムの一環として、穴水町の医療の中核を担う公立穴水総合病院にて地域医療の研修を経験させていただきました。

この一ヶ月間は私のこれまでの研修期間において真新しいことの連続であり、多くのことを感じ吸収することのできた貴重な時間となりました。その最たるものとして、訪問形態による医療提供はとても印象的でした。都心部ではもちろんのこと、中小規模都市においても当然の如く受けられる医療が、山間部では決して当たり前ではないことを痛感しました。それらを是正する取り組みとして、訪問診療は普段病院にアクセス困難な人々が医療を受けることを可能にする非常に意義深いことであると思います。

また、穴水町の医療は少子高齢化に拍車がかかる日本の医療の未来図であると感じました。そう遠くない将来に、日本全域において直面するであろう問題が穴水町では既に起こっており、これらと如何に向き合い改善していくかが日本の医療体制を占う試金石であると思われます。

今回の研修を通して、これまで感じることのできなかった感覚を養うことができ、貴院にて研修を行うことができて本当に良かったと感じています。

ご指導下さりました諸先生方を初め、携わってくださった多くの方のおかげで非常に実りある研修を行うことができましたことを心より感謝しております。

この地で学んだことを、これからの自分の医師人生の糧とし、より一層精進して参りたいと思います。最後になりますが、一ヶ月間お世話になりまして本当にありがとうございました。

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大平 千夏 研修医(大阪市立総合医療センター) 研修期間:2018.8.1 ~ 8. 31

~穴水総合病院での研修を終えて~

 20188月の1ヵ月間、公立穴水総合病院で地域医療研修をさせていただきました。

これまで、地域医療に対する印象は、高齢化・過疎地での医療・医師不足などのキーワードが浮かぶ程度の漠然としたものでした。穴水総合病院では、入院・通院の患者さんはもちろん、僻地診療、訪問診療、訪問看護など院外で行うこれまでに経験したことのない診療を直にみせていただくことが出来ました。高齢化が進行し、交通手段の問題を抱える地域においては、通院が容易ではない患者さんが少なくなく、これらの在宅での医療行為がいかに必要なシステムで重要なものかということを実感しました。また地域医療は行政や医療機関だけでなく、患者さんとそのご家族、その他の地元住民の方の善意に支えられている側面も大きいということを知ることが出来ました。患者さんが抱える疾患はもちろんのこと、精神面や社会的背景・生活背景にまで踏み込んで治療にあたることが求められることを改めて考えさせられました。

私が普段勤務しているような都市部は、穴水町を始めとする高齢化・人口減少を経験している地域から学ぶべきことが非常に多いと感じました。この1ヵ月間、医療関係者の方はもちろん、地域の皆さんの優しさに支えられて有意義な日々を過ごせました。今後の診療においても穴水町で経験させていただいたことを還元すべく、現在だけでなく将来にも目を向けた医療を行っていきたいと思います。1カ月間本当にありがとうございました。

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伊藤 詩歩 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2018.7.1 ~ 7. 31

今回の穴水での地域医療研修では病院内外で非常に多くの経験をさせていただき,勉強になったこと,考えさせられたことがたくさんあり,大変貴重な経験をさせていただきました.この1ヶ月間の地域医療研修で特に印象に残った経験は,訪問診療・訪問看護でした.今までは病院での入院患者の管理がほとんどでしたが,今回初めて在宅医療の現場を体験させていただきました.退院後の生活のサポート,通院困難な方に対してどのような医療を提供できるのか,普段の病院研修では学べないことを間近でみることができました.

 今回の地域医療研修で経験した医療は今後全国のあらゆる地域で必要となってくるものであり,自分が今後どの道を選択することとなっても直面する課題なのだと感じました.このような貴重な経験をさせていただき研修に携わっていただいた地域連携室・病院スタッフの方々,地域のみなさまにこの場を借りて感謝を申し上げます.

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