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研修医・学生の声

竹村直起君(金沢大学医学部5年) BSL総合診療 実習期間:2017.5.29~6.6.

竹村直起君(金沢大学医学部5年) BSL総合診療 実習期間:2017.5.296.6.

    公立穴水総合病院・金沢医科大学 能登北部地域医療研究所での実習を終えて

529日から66日にかけて、この公立穴水総合病院で地域医療の実習を行いました。この穴水では高齢化が進んでおり、2015年では45%となっています。この高齢化率は40年後の未来の日本と同じであるとの話を聞き、ここで見た、聞いた、感じた経験は近い将来、日本の至る所で目の当たりにすることになるだろうと思い、真摯に向き合っていかなければならないと感じました。 今回の実習では、病院内よりも病院外での実習の方が大きなウェイトを占めていました。例えば、無医地区へ赴きなかなか病院へ通えない方の健康診断等を行い、訪問診療、看護、リハでは、実際に患者さんの家に伺って、診察や看護、リハビリを行いました。実際に家に伺うと、患者さんだけではなくその家族の方の暮らしが見ることが出来ました。その際、感じたのは、患者さんだけでなく家族の体調にも気遣っているのが非常に印象的でした。家での介護は家族の方の協力が必須であり、家族も含めての診療ということが感じられました。 また、金沢医科大学 能登北部地域医療研究所には多くの学生や、研修医の先生方がいらっしゃっており、他大学の方と交流できる非常にいい機会となりました。特に、研修医の先生とお話しした際に、将来を見据える上でためになる体験や診察における技術、アドバイスなどをいただき、これから生かしていきたいと思いました。 最後になりましたが、講義や診察だけでなく地域医療そのものを体験させてくださった中橋先生、実習のための準備や穴水について多く教えて下さった濱中副部長(兼)副所長さん、橋本さん、濱崎さん、医師になるうえで知っておくべきことを熱く教えて下さった小浦先生、近川先生、公立穴水総合病院の皆様や多くの方々に心より感謝を申し上げたいと思います


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佐野 誠君(東海大学医学部6年) 実習期間:2017. 5. 22 ~ 6. 3

  佐野 誠君(東海大学医学部6年)

 ~能登北部地域医療研究所での地域医療実習を終えて~

 今回東海大学6年次の地域医療実習として、石川県穴水町にある公立穴水総合病院で実習をさせていただきました。穴水町では高齢化が進んでおり、2015年の高齢化率(65歳以上の割合)は45.5%4割を超えています。高齢化は日本全体の問題ともなっており、穴水町は将来の日本のモデルであるとも考えられます。その穴水町における地域医療がどうなっているのか2週間にわたり学ばせていただきました。

実習内容として、訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、僻地医療、離島診療所や介護老人福祉施設の見学など、病院外での実習が盛り沢山でした。その他病院内にて救急診療や処置見学、先生方の講義や勉強会等も実習に組み込んでくださっています。病院内での実習で学ぶことも多かったですが、やはり私は病院外での実習に多くの刺激と学びを感じました。大学病院での医療とは異なり、公立穴水総合病院では地域に根ざした医療に重きを置いています。訪問診療や看護、リハビリでは患者様、そしてそのご家族との距離がとても近く、連携して患者様の生活の質を向上させるための医療が行われているように感じました。生活の質を向上させる、ということは患者様のライフスタイルを知っていなくてはいけないし、介護者であるご家族とのコミュニケーションが良好でなくては不可能です。また、ライフスタイルを知るにはその土地の文化やその土地に住む人々の特徴も学ぶ必要があり、医療従事者として単に疾患を治療すれば済むわけではありません。救急医療に関しても僻地に住んでいる方は単純に搬送に時間がかかるほか、重症度によっては遠くの病院を選択する必要がでてきます。こうした地域特有の悩みに対し、効率のよいシステムの構築や素早い判断が医療関係者に求められるのだと気付かされました。
地域医療についての書物を読み、知識を入れておくだけでは、本当に地域医療について知ったとは言えないのだと感じました。
2週間という短い期間でしたが、実際に穴水という土地に来て地域医療に触れられたことは、医師になるうえで非常に大切な経験になったと感じています。所長の中橋先生をはじめ、能登北部地域医療研究所の皆様には大変お世話になりました。
今後この経験は医師として必ず活きてくるものだと感じています。本当に
2週間ありがとうございました。

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朝香隆明君(東海大学医学部6年) 実習期間:2017. 5. 22 ~ 6. 3

朝香隆明君(東海大学医学部6年)

~能登北部地域医療研究所での学外実習を終えて~

2017522日より2週間、公立穴水総合病院能登北部地域医療研究所にて実習させて頂きました。初日の中橋先生によるオリエンテーションで、『穴水は日本の将来を表している』という言葉の意味に疑問を感じていましたが、翌日からの実習でその意味を段々と知ることになりました。2035年には3人に1人が高齢者になる日本において、穴水町の様に既に若い世代の人が減り高齢者自身が地域を支える主体となっている地域は、いまの都市型に見られる医療とは異なっていたのです。一般的に都市部での医療は、町の中心に病院などの医療機関が存在しそれを住民が利用するといった関係図が成り立ちますが、地域医療という環境では、まず住民が中心に存在し、それに対して周りに病院や訪問リハビリ、訪問看護、地域住民などが存在し手を取り合って互いに関係を築いていました。この様な環境下では、医師としては一人一人の心情や日常生活などといった背景を把握しておく必要があり、そのために実際の現場に赴き自身の眼と耳と心を用いて対話する事が重要であると感じました。地域医療とは、地域で行っている医療の事であると解釈している人が多いと思いますが、実際の地域医療とは、医療だけでなく多くの組織と住民全体を巻き込んだ地域づくりの事を指しているのだとこの実習を通じて痛感しました。最後になりましたが、中橋毅先生をはじめ能登北部地域医療研究所の皆様、穴水総合病院のスタッフの皆様、快く診察させて下さった地域住民の方々に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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宮野涼至研修医(東京大学附属病院) 研修期間:2017.5.1~5.31

 宮野涼至研修医(東京大学附属病院)    研修期間:2017.5.15.31

 金沢出身で祖母が七尾に住んでいる私にとって穴水という町は耳馴染みがあるが訪れたことのない町でした。私にとって能登といえば七尾でした。それがこの度ご縁があり穴水総合病院で一か月間、地域医療という形で研修させて頂きました。 多くの町村が抱える少子高齢化の舞台となっている穴水、ここには40年後の日本があります。無人の家、休耕田、バスの本数の減少。「田舎は自然が多く、静かで住みやすい」という標語は健康な時のものです。それでも人は生活をするのです。医師として医療の側面だけでなく患者様の人生背景を踏まえたものを見る必要があるのだと感じました。 穴水でさせていただいた体験はどれも貴重なもので、これからの医療者としてのなるべき姿だけでなく人としてどういう人生を歩むか、を再考する機会になりました。また、穴水におりなす自然やその中で生きる人々、その集団が作る暖かい空気を感じました。このような貴重な体験をさせていただき公立穴水総合病院だけでなく、穴水の皆様方にこの場を借りて心からの感謝を申し上げたいと思います。
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小嶋 健太郎君(金沢大学医学部5年) BSL総合診療 実習期間:2017.5.18~26.

小嶋 健太郎君(金沢大学医学部5年) BSL総合診療 実習期間:2017.5.1826.

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公立穴水総合病院・能登北部地域医療研究所での実習を終えて

・穴水(石川県鳳珠郡)について

まず穴水まで車を走らせた時、のと里山海道の終点であることに驚きました(それほど遠くまで来たこと、道が輪島や珠洲までそのまま伸びていないことの二重の意味で)。ただ、田舎という印象はあるものの町の中心部にはコンビニもスーパーも郵便局も病院もあり、暮らしに必要なものは一式そろっている印象でした。連れて行って頂いた料亭や寿司店で食べた地元の食材は大変美味で、パン屋さんのパンも意外と言うと失礼ですが十分以上のクオリティーと感じ、食の面は充実している印象です。また、星空は立山や白山の上で見るのとそう変わらないほどに煌びやかでした。観光の面でも七尾、輪島、珠洲、能登町の各所に足を伸ばしやすい良い立地だと思います。総じて、高齢化の状況から想像していた過疎地とは少し違った印象でした。ただ、車を動かせない高齢者の方などからすると困難も多そうでした。

・実地実習について

訪問での診療や看護、リハビリにご一緒させて頂いた際、おそらく邪魔になることも多かったかと思います。また、事前のお伺いもなしに学生がお邪魔したら大なり小なり戸惑われたかと思います。そんな中、どのご家庭も快く迎えてくださり、コーヒーやお菓子まで出していただき、地域の住民性の暖かさと病院との信頼関係を感じました。患者さんとの世間話のような和やかな光景も印象的でした。一方でそういったご家庭はどうしても遠隔地が多く、交通と生活の不便さ(特に高齢者の方には)という地域の抱える問題の一端も垣間見えました。病院内での実習の際にも皆さま大変良くしてくださり、特に研修医の宮野先生には採血の練習をさせて頂いたりと大変お世話になりました。舳倉島への訪問は、ある意味今回で最も印象に残った実習でした。植生や魚介の豊かさや、一方でお店の類の全くないことにも驚かされましたが、何より診療所を研修3年目の先生がコメディカルの方の助けもなくお一人でやりくりされていたのに驚きました。半年交代とのことで住んでいる方からすると医療不信の種にもなりかねないようにも思われますが、住民の方も暖かく支えられていると聞いて、離島における診療施設の必要性と医師―地域住民間の良好関係の尊さを感じました。船は揺れると聞いて身構えていましたが、幸いこの日は波も穏やかで日差しも弱く、それなりに快適な船旅でした。

・講義について

 講義を担当してくださった中橋先生はとにかく話し方がお上手で、またしっかりした考えをお持ちの方という印象でした。講義はどれも解りやすく、また引き込まれ、大変勉強になりました。特に救急は大学でも7日間の実習を終えましたが、その時よりも得るものが多かったように思います。こんな先生が大学にいてくださったらと思わずにいられませんが、現場にいてこそ見えるもの・語れることもあるのでしょうね... ただ舳倉診療所での講義の時だけは寝不足と船酔いで大分ぼんやりしていました、申し訳ありません。

・最後に

 シェアハウスを快く受け入れてくださったり採血の練習やその他色々とにかくお世話になった宮野先生、講義や実習で多くを学ばせてくださった中橋先生、実習全体にわたりお世話をしてくださった橋本さん、宮野先生とともに歓迎会を開いてくださった安田先生や近川先生(兜診療所でも大変お世話になりました)、小浦先生、浜寿司でお話を聞かせていただいた丸岡先生、コメディカルの方々や患者様方、濱中さんや濵﨑さん、金沢医科大学や東海大学の先輩後輩の方々、皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。勉強になったり美味しいものを食べさせて頂いたり美しい景色を見たりと、大変に充実した9日間でした。

 

 

平成29年度 第1学年医学教育の第一歩を地域医療と福祉体験実習からスタート~(実習期間: 2017.5.16-19)

 金沢医科大学医学部第1学年で実施される体験実習の目的は、福祉施設などでの実体験を通して、社会における医療と福祉・介護の接点についての理解を深め、将来師となるために必要な学習の動機付けにすることである。入学からほぼひと月後の5月中旬、新入生全員が学外施設での医療福祉実習に臨みました。
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1 学習目標 
 1 ) 一般目標(GIO) 
 社会における医療と福祉・介護の接点について、早期に実地体験をすることにより理解を深め、将来医師となるために必要な学習の動機付けを行う。

2) 行動目標(SBO)

 (1) 入所者、患者さんとコミュニケーションをとることができる。
 (2) 食事介助を行うことができる。
 (3) 入浴介助を行うことができる。
 (4) 諸検査介助などのエスコートを行うことができる。
 (5) 体験をとおして、医療および福祉・介護について自ら意見を述べることができる。
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 G1 実習期間:2017年5月16~17日
        医療福祉体験実習感想(於:金沢医科大学能登北部地域医療研究所・公立穴水総合病院)
        金沢医科大学一年 : 伊藤さやか、太田昂一、菊地慶彦、小山智史

 MB7-0088 伊藤さやか

 2日間本当にありがとうございました。先生方や研修医の方、あゆみの里のスタッフの方々、入居者の方から様々なお話を聞いてとても勉強になりました。実習中で学んだ事で特に印象に残ったことが2つあります。
  1つ目はあゆみの里での介護の大変さです。病院に隣接しているあゆみの里では入浴介助や食事介助をさせていただきました。入浴介助では個人個人によってすることが異なっていてその方に合わせていた事が印象に残りました。自分で出来ることはなるべく自分でするという事が大切だと感じました。また、車椅子に移動する時などは力が必要であり大変だと感じました。食事介助では入居者の方と会話をしながら、食べるタイミングをはかるなど想像したよりも難しかったです。医学生の間に医師以外の医療関係者の仕事を体験させていただく事で、少しでも医療スタッフの気持ちがわかる医師になれるという点で将来役に立つと感じました。 
 2つ目は兜診療所で地域の方との距離が近く、患者さんの生活と密接に関わっていることです。患者さんの日常生活の様子や要望を聞きその方に合わせて診察を行っていることが印象に残りました。訪問診療では悪いところがなくても定期的に患者さんの様子を確認していました。大切なことは患者さんだけでなく、その家族のケアも行うことだと学びました。
   私は将来地域医療に貢献したいと考えているので今回の実習はとても勉強になりました。中橋先生が講義でおっしゃっていた地域医療において現在足りないものを埋めるために何が必要かを考えるという方法を、将来私の地元の医療にも還元したいと思いました。そして、大学では医学の知識や技術を学ぶだけでなく医師としての激務に耐えられる精神力と体力、患者さんから信頼されるような人間性を身につけたいです。
今後、公立穴水総合病院・能登北部地域医療研究所で行われる地域医療を学ぶイベントに是非参加したいです。

 MB7-0222 太田昂一

 先日は医療福祉体験実習を通して貴重な経験をさせていただきありがとうございました。 
   僕は今回初めて医療福祉に関する実習に参加しました。あゆみの里では認知症の方や身体障がい者の方の着替えや食事、歯磨きの手伝いをさせていただきました。利用者の方とどう接すれば良いのかということで一番悩みました。事前に笑顔で優しく、相手の目線でと心に刻んでいたはずなのに戸惑いが出てしまいました。そんな僕を見抜いたのか、おじいさんにドライヤーを貸せと言われた時は自分に落胆しました。おじいさんの気持ちは当たり前だなと思いました。相手を安心させなければいけないのに不安にさせてしまいとても反省しました。コミュニケーションすることの大切さと難しさを学びました。 
  訪問診療は将来の僕にとって実際的なもので今回その現場を見学できて大変身になりました。その場にいるみなさんが一体となっていてこれが地域医療かと心にしみました。医者の役割のひとつは患者を診るだけでなくその家族もみて、どこかに不都合がないかを確かめることだということを聞きました。医者と患者が密接な関係にある地域医療はそういうことが大事な鍵になるのだと思いました。
  穴水町の方々はあたたかい方ばかりで夜ご飯を食べに行って外ですれ違うとみなさんが「こんばんは」などと声をかけてくださいました。また兜診療所でも外部から来た僕たちに優しく接してくださいました。穴水町はとても良いところです。僕は今回訪れて本当にそう思いました。再びここに訪れたいと思います。
 実習通して改めて介護の大変さ、医者の忙しさ、そしてそのやりがいを学べました。僕には小さな気づかいや積極性、相手の気持ちを考えることなど足りないことが山ほどあります。それらをひとつひとつ補っていき1人の医者として活躍できるように日々研鑽したいと思います。    この度は本当にお世話になりました。

 MB7-0337 菊地慶彦

 私には、穴水町での地域医療の形態は斬新だった。穴水総合病院の訪問診療などのサービス、兜診療所、穴水町全体での健康づくりの取り組みなど、病気になったときにはもちろん、病気になる前から健康を保つための活動もあることに驚いた。ここでは、その中で特に関心を持った二つのことについてとりあげる。
  まず一つ目は、兜診療所だ。穴水総合病院の出張所であり、その地域の人の必要不可欠な場所になっている。医師、看護士、事務を含め4人で施設を動かしているが、一日あたりに来る患者さんの人数が多い。40~50人ほど来ることも珍しくない。お年寄りの利用者が多く、玄関に杖入れが置いてあったのはそれゆえだろう。待合室では、お互いに顔見知りであるためか、会話が弾んでいた。待合室では静かにじっと待っているということが普通だと思っていた私にとって、珍しい光景だった。"静かな"病院より"にぎやかな"病院というのは、私の病院というイメージを覆した。
  二つ目は、訪問診療だ。穴水総合病院の活動の一つだ。往診と異なり、定期的に診察に行く。患者さんは、病院まで動けない人、病院までの道のりが遠い人などの人たちだ。自宅にいるので、看病する人も必要だ。私が見学させてもらった方たちは奥さんに看病してもらっていた。体調がよいときは、車椅子で散歩をするときもある。病院に入院しないで、自宅にいることにより拘束されにくくなり、家族との時間もとることもできる. 
  穴水町は高齢化がだいぶ進んでいる。しかし、それに対する、十分なアプローチがすでに確立している。今後は都市部にも高齢化が広がっていくだろう。高齢化により医療がどのように変わっていくのかはまだわからないが、穴水町のような形態になるだろう。住人の状況に応じて、最適な医療環境を整える。そのように地域に密着した医療形態が大切なように思う。 大変お世話になりました。特に中橋先生の講義では、穴水町での全体的な医療体
系がわかりました。ありがとうございました。

 MB7-0466   小山哲史

 先日は、医療福祉体験実習で穴水総合病院をはじめとする様々な施設で見学、体験をさせていただきありがとうございました。 あゆみの里で体験した入浴介助と食事介助はなかなか体験できないものである上に、介護の現場で働く医療スタッフの仕事や現場の雰囲気を学ぶことができ今後のチーム医療を行う上でのひとつの貴重な体験になったと思います。
また、訪問診療では中橋先生のおっしゃっていた「在宅医療では患者を観察するのはもちろん、介護するご家族の方の様子を観察することも大切」という言葉には非常に深い感銘を受けました。二日目の兜診療所の見学と中橋先生の行ってくださった講義では地域医療を行う上での病院や医師の役割、やらなくてはならないことについて学び、兜診療所の病院としてでなく地域の寄合の場としての一面を見て地域医療では、患者さんを治すことだけでなく患者さんの住む地域全体をケアすることも重要だと感じました。私はまだ将来自分の従事する医療について明確なイメージを持てていませんが、その中のひとつである地域医療について、今回の経験は非常に貴重なものになると思います。この経験を今後の自分に活かして患者さんに信頼される良医になれるように日々努力したいと感じました。
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 G2 実習期間:2017年5月18~19日

         医療福祉体験実習感想(於:金沢医科大学能登北部地域医療研究所・公立穴水総合病院)
         金沢医科大学一年  高田皓平, 田中義人, 美山承銘, 山口瑠璃

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――――― 公立穴水総合病院・能登北部地域医療研究所で得られたこと ―――――

  2日間の実習で経験できたことは、確実に将来の自分が目指す医師像に近付く助けになると感じました。まず、介護体験では実際に介護が必要な方を介護していろいろな方がいてコミュニケーションが簡単に取れる方から難しい方まできちんと対面してお話しすることができ、高齢者とのコミュニケーションの取り方を学ぶことができました。
  次に、へき地診療の見学をし、医師が訪問して診療するのを初めて見ました。その土地の方が抱えている悩みを素直に引き出せるような接し方をされており、患者さんが医師に診てもらえる機会を無駄にしないような工夫がなされていると感じました。
終末期医療の講義では「終末期にはどのような医療を施すのか」などの答えのない問題を深く考えるいい機会となり、どれだけ患者さんが「生ききった感」を感じているのかを基準にすることが大切であるというこれまでにない考え方を学びました。兜診療所での見学では医師と患者さんの距離の近さに驚きました。また医師の方が患者さんの求めているものを敏感に感じ取り、それに沿った方法で患者さんの生活における困難な所を取り除くように努力していらっしゃるというお話を聞くことができ、自分たちが見ているだけでは学べない現場の知識を教えていただきました。最後に救急を見学することもでき、救急の緊迫した空気を見ることができたことで、これから目指す医師像を具体的にイメージできるようになりました。
今回、私たちに現場を体験させていただいたことで得られたことはとても大きい。この実習で得た本物の医療現場の印象、知識、考え方をこれからも忘れずに医学の勉強に取り組みたいと思いました。公立穴水病院の方々、この度は2日間本当にありがとうございました。
 金沢医科大学一年 :高田皓平, 田中義人, 美山承銘, 山口瑠璃)
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玉垣 圭祐君(関西医科大学医学部6年) 実習期間 平成29年4月17日~4月28日

玉垣 圭祐君(関西医科大学医学部6年)

 

~ 能登北部地域医療研究所での学外臨床実習を終えて ~


 4
17日より能登・穴水にて2週間、学外臨床実習をさせていただきました。

穴水での実習は普段私たちが目の当たりにしている大学での医療の現場とは異なるもので、とても驚きました。患者さんとの接し方一つにしても退院後のケアまでサポートしていく難しさ、またそれをより円滑に進めるために患者さんやそのご家族、住んでいる地域の人達とのコミュニケーションもより重要になると感じました。

そしてその地域で住んでいる人達同士で互いに助け合っている姿や献身的にサポートしている姿はとても印象に残っています。遠くに住んでいるために病院に来ることができない状態の患者さんや一人で住んでいる患者さんのために訪問看護、往診、訪問リハといった様々な方法でケアし、患者さんのADLの自立を促すのみでなくそのご家族のサポートまでしている医療の姿はこれからの高齢社会において必要不可欠なものであると感じました。

また中橋先生のレクチャーでは「人の死」とは何か?という議題について考えさせられるものがありました。そこで穴水で生涯を生きていくことを決めた人たちにとっての死とは、命を失うというばかりの意味ではないのかもしれないと感じました。それはADLの自立など個人にとって様々かもしれません。患者さんにとっての死というものについてどれだけ理解ができ、どれだけ介入するべきなのか?がこれからの自分たちに求められていることかもしれないと思います。

最後になりましたが、中橋毅先生をはじめ金沢医科大学 能登北部地域医療研究所、公立穴水総合病院の皆様、そして穴水の住民の皆さま温かく受け入れてくださって本当にありがとうございました。院外実習で得た多くの経験を無駄にしないようこれからも努力していこうと思います。2週間という長い間お世話になりました。
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吉岡 佑将君(関西医科大学医学部6年) 実習期間 平成29年4月17日~4月28日

吉岡 佑将(関西医科大学医学部6年) 

 

~ 能登北部地域医療研究所での学外臨床実習を終えて ~


 今
回私は2017年4月17日から28日までの2週間 公立穴水総合病院 能登北部地域医療研究所にて「地域医療とはどのようなものかを自分の言葉で説明できるようになること」を目的に実習をさせていただきました。内容としては病院での外来や処置の他、訪問リハビリや訪問看護、訪問診療などの在宅医療や、兜診療所、介護老人保健施設のあゆみの里でも実習させていただきました。穴水町には約1万人が住んでいますが約半分が高齢者でこれは将来の日本だということを実習初日に所長の中橋先生に教えていただきました。

今回の実習で一番印象的だったのは兜診療所でした。兜診療所は診察室と待合室があり、待合室は地域の方の交流の場として活用されていました。診察室では、大学病院とは違い診療所に訪れる方が健康であることの確認をする場だと先生に教えていただきました。核家族化が進み家族だけではなく地域で協力すべき医療形態になっていくと、兜診療所の待合室のように地域の方の憩いの場となる場所が必要になってくるのではないかと思います。

2週間を終えて穴水町のような高齢者が多く、病院や診療所まで通うことのできない患者が多い地域では非常に地域包括ケアシステムが重要になってくるのではないかと思い、また、地域医療とは医療従事者だけではなくその地域に住んでいる方の協力があって初めて成り立つものなのだなと感じました。そしていずれは日本全体として高齢者が増え、穴水町のような医療形態が必要になると学ぶことができました。最後になりますが2週間ご指導くださいました中橋毅先生をはじめ金沢医科大学能登北部地域医療研究所のスタッフの皆様や、今回訪問させていただいた穴水町の皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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松田 隼人君(関西医科大学医学部6年) 実習期間 平成29年4月3日~4月14日

松田 隼人君(関西医科大学医学部6年)

 

~ 能登北部地域医療研究所での学外臨床実習を終えて ~

能登・穴水にて201743日より2週間の学外臨床実習をさせて頂きました。改めてお世話になった諸先生方並びにスタッフの皆さまに感謝申し上げます。大学病院では得ることの難しい様々な経験をすることができ,大変有意義な実習となりました。

特に訪問診療・看護・リハを見学する沢山の機会に恵まれたことは、今後ベッド数が不足すると予測される日本の将来の医療の一端を担うものとして、貴重な経験となりました。現在地方を中心に地域社会に影響を及ぼしている高齢化・過疎化が、今後都市部でも同様に進行していくことは言うまでもありませんし、ここでなされてきた様々な議論や対策を理解し、都市部の実状にそった形に応用していくことが重要だと考えております。

高齢者に対する医療・ケアに関して一番難しいと感じたのはその多様性です。大学病院での実習では、患者の退院後の生活環境などまで考慮するということを考える機会すらありませんでした。ここで行われている医療は、退院後の生活をどうサポートするのかという点にかなり焦点が当てられているように感じましたし、そのために生じる多様な問題にどう対応していくのか、という問いの難しさを感じました。医師という職業は他の医療職に対し指示を出す立場にあるので、他の医療職ないし介護職の専門性を正確に把握し、患者が抱えている困難に対し打てる手段を増やすことが重要であること、また医療に関わる法制度などに対する理解も、どこまで患者をサポートすることができるのかを知る上で不可欠であるという事を学びました。

兜診療所での実習では、診察室の内外で患者と接するという機会を得ることができ、かなり考えさせられる経験となりました。診察室では病識に欠けている患者かも知れないと感じるような患者でも、待合室では驚くほど医学に対する理解を感じさせる発言があったりするなど、患者を知るという事は簡単な事ではないと感じました。小浦先生のおっしゃられた「(診察室でしか接する機会がない以上)我々が患者さんを理解する日は来ないのかも知れない」という言葉が印象的でした。

また兜診療所や輪島での実習では、病院の持つ医療機関としてではない機能についても学ぶことができました。兜診療所の待合室は地域の方々の交流の場となっており、とても賑やかな空間になっていました。また輪島で中橋先生が話された「病院下町(城下町の病院版)」という概念、高齢化が進む地域では病院を中心として町が形成されうるという話も、病院で勤務する人間として知っておく価値のある話だと思いましたし、病院の医療機関としての機能だけを見て合理化を進めることでは失われてしまうものがある、というのはまた難しい問題だと感じました。

ここ穴水で得たこれらの知識経験を忘れず、患者を診るということを様々な観点から考えられる医師になれるよう、これからも勉強を続けていこうと思います。2週間本当にありがとうございました。

 

朝川 遼君(関西医科大学医学部6年) 実習期間 平成29年4月3日~4月14日

朝川 遼君(関西医科大学医学部6年)

 

~ 能登北部地域医療研究所での学外臨床実習を終えて ~


2017
43日から14日まで、公立穴水総合病院 能登北部地域医療研究所にて実習をさせていただきました。実習は穴水病院での外来や内視鏡検査の他、地域への訪問リハビリ・看護・診療、兜診療所、あゆみの里(介護老人保健施設)、まるおかクリニック(小児科)など多岐にわたり、能登北部での医療を非常に深く学ぶことができました。

「地域包括ケアシステムとはどのようなものか」「穴水は日本の未来を先に見ている町」と実習初日に中橋先生にオリエンテーションで問いかけられたことを理解することが、今回2週間の実習での課題でした。「地域医療とは地域社会を築くこと」ともおっしゃっていましたが、それはこの能登で暮らす人々が、最期まで住み慣れた環境でその人らしい暮らしを送ることができるようにすることと直結することが理解できました。訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問診療といった在宅医療は、住み慣れた環境で医療を受けるための重要な手段であり、患者のADL改善や社会への復帰を促すことに繋がっています。家族の協力があってこそ成り立つものである反面、多くの場合、患者と2人暮らしである故に負担となることも多いようで、医師は家族がストレスなく持続的に介護する状況であるかを常に考える必要があることを学びました。中橋先生のレクチャーや高齢者外来では、日常生活での変化を聞き出して病状変化を見つけ出すこと、終末期の患者やその家族にどう接するか、医学的に打つ手がなくなっても何ができるか、を学び考える機会になりました。医師は一人一人の暮らしや心情に踏み込まなければならず、そのためにも一人一人の思いに傾聴し、信頼関係を築くことが大切だと気付かされました。穴水病院や在宅医療、あゆみの里の入所者の方々との交流を通して、背景にある疾患だけでなく人となりにも個人差があり、老年医学ではこうした多様性に対応せざるを得ないという難しさを知りました。老年医学に限らず、小児科医であっても家庭医として高齢者医療を行うなど、医師に柔軟性が求められる時代になっている現状を、まるおかクリニックでの外来実習で知ることとなりました。院長の丸岡先生は家庭医や往診業務も務め、能登で暮らす人達が、家族全員で、いつでも気軽に診察を受けられる、一次医療機関の理想像だと感じました。

過疎地域の診療所の1つの兜診療所は、医療機関としてのみならず、暮らしの場の一つとしての役割がありました。待合室は受診する住民達の憩いの場ともなっており、住民同士で意見交換や生存確認のような会話が飛び交っていました。それもあってか、実年齢よりはるかに若く感じるほど元気な方が多い印象を受けました。時代と共に町も医療も変わっていくものですが、能登の人々の「自分達の暮らしは自分達で何とかする」というスタイルが変わらず、住民どうしの交流が深いからこそ、高齢になっても能登で生業を続けられ、支え合えているのではないかと思います。地域でのつながりが希薄になりがちな都市部も、「穴水は日本の未来を先に見ている町」という言葉の通り、若い世代が減り、高齢者が地域を支える主体になるならば、住民どうしのつながりや、互いに助け合える関係を築かずに将来を迎えられないのではないかと思います。そうした中、地域で働く医師の使命は、地域の住民達の個々の疾患や加齢による変化、住民が医療に求めることに柔軟に対応し、住民全体で地域を支えられるリーダーのような存在として尽力することと考えます。高齢化が進む日本で地域医療に携わらずに医師を務められない状況に置かれつつある私達にまず求められるのは、自らが医師として働く地域のことを知り、その地域で暮らす人々と交流を持って、自らも地域の一員となり住民全体が協力し合える関係を築くことだと思いました。

 最後になりましたが、私たちを温かく受け入れご指導くださいました、中橋毅先生をはじめ能登北部地域医療研究所の皆様、穴水総合病院のスタッフの皆様、偶然の出会いにもかかわらずクリニックで熱心にレクチャーならびに外来実習を担当してくださいましたまるおかクリニック院長・丸岡先生、そして穴水町の訪れた先々の住民の皆様には、心より御礼申し上げます。この2週間で得られたものを、今後の糧にさせていただきます。本当にありがとうございました。

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