本文へジャンプ

研修医・学生の声

朝倉 啓太さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2018. 11.1 ~ 11. 9

 今回、公立穴水総合病院で約一週間実習をさせていただき非常に多くのことを学ぶことができました。

訪問看護・診療や僻地の診療所などの実習は、地域医療実習でないとなかなか経験できないような実習内容であり、約一週間という短い期間ではありましたが、非常に充実した日々を過ごすことができました。

糖尿病、高血圧症、認知症といった高齢者に非常に多い疾患をもつ患者さんの問診・診察も実際にさせていただき、今後どの診療科に進んだとしても役に立つ経験を積むことができたと思います。一方で80代、90代で認知機能や聴力が低下しているような患者さんの診察では、コミュニケーションをとることに難渋してしまい、高齢者と接する訓練が今後まだまだ必要であると感じました。 

これまで、地域医療の高齢化、医師不足、医療機関不足、過疎化といった問題は知ってはいながら漠然としたものでした。しかし、今回実際に穴水町を訪れ地域実習を経験することで、改めてこのような問題の深刻さを肌で感じました。

現在、このような地域とそこに住む人々を支えるために穴水町においても様々な医療体制が整っており医療の地域格差は是正されつつありますが、今後ますます深刻化すると予想されるのでさらなる医療体制の構築が必要性だと再認識しました。また、このような穴水町が現在直面している問題は、穴水町だけでなくあらゆる地域で現在直面している、あるいは今後直面しうる問題でもあり、日本全国において看過することのできない問題だと感じました。

約一週間という短い期間でしたが、地域医療研究所の方々、病院・診療所のスタッフの方々はとても親切に接して下さり、この場をお借りしまして感謝申し上げたいと思います。

また週末には能登観光をしたり、能登の美味しい食材、料理、お酒を堪能したりと実習以外でもとても充実した一週間を過ごすことができ、最初訪れるまではやや不安でしたが穴水総合病院を実習病院先に選択して良かったと感じました。

今回得た知識や経験を今後の実習や研修に活かしていきたいと思います。

お世話になりました。ありがとうございました。

 IMG_6751.JPG

水澤 由樹 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2018.10.1 ~ 10. 31

1カ月公立穴水総合病院で地域医療研修をさせて頂きました。

お世話になった先生方やスタッフの方々、診療させて頂いた地域の方々に心から感謝申し上げます。

研修内容は、外来診療、救急当番、訪問診療、訪問介護、診療所や介護施設での診療、離島実習など多岐に渡りました。

特に印象的だったのは、訪問診療など患者さんの自宅を訪問したことです。車で能登の山や田畑、海岸沿いを移動し、古くて大きな日本家屋に何件もお邪魔させて頂きました。

そこで患者さんの病気以外の患者さんの生活の様子や家族や地域とのつながりなどを感じ取ることができ、これから患者さんの生活を支えていくためにどういった支援やケアが必要なのかを医師だけでなく看護師やソーシャルワーカーなど多職種で連携して考える重要性を学びました。今後、高齢化が進み、穴水町のように高齢者が人口の45%を超える市町村が増えていくことが予想され、今回穴水町で経験した高齢者への医療や生活支援、自宅での介護や看取りは今後は地域だけでなく全国どこでも直面しなくてはならない問題になっていくのだと思いました。

1カ月非常に有意義な研修をさせて頂きました。

今後、病気だけでなく患者さんの生活に寄り添った診療ができるよう心掛けていきたいです。



 IMG_6546.JPG IMG_6579.JPG

太田裕美子 研修医(大阪市立総合医療センター) 研修期間:2018.10.1 ~ 10. 31

地域研修を終えて 

201810月の1ヶ月間、公立穴水総合病院で研修をさせて頂きました。

私が大阪で働いている病院は大阪環状線の中にある、大学病院から転院搬送依頼がある最後の砦のような病院でした。入院患者さんに対して急性期の治療を行い、慢性期病院への転院を見届けるといった仕事の内容の経験がほとんどだった私は、公立穴水総合病院での地域に根差した医療を経験することができたと感じています。

訪問看護・訪問診療を通して能登の診療形態を見ることができました。

患者さんの社会的立場やどういった形態の医療を受けたいかという解釈モデルを知り、具体的な医療を構築していく。それは患者さんとの他愛のない会話をすることで、得られるのだと体感することができました。

また地域医療検討会や日々の診療を通して感じたことは、医療スタッフの方々の"能登の人々をどうしていくか?"と常に考えており、信念を持って診療されていると感じました。

私も日々何が患者さんのためになるか、診療を担っている地域の医療をどう改善していけばいいのかを考えていかなくてはいけないと、改めて感じることができました。

日本の未来の形が穴水にはあると先生がおっしゃっていました。穴水地区での地域に根差した医療を研修できたことを今後の診療に活かすべく、日々精進していきたいと思っています。このような貴重な機会を設けていただき本当にありがとうございました。


 IMG_6422.JPG IMG_6414.JPG

上野純子 研修医(聖マリアンナ医科大学病院) 研修期間:2018.9.1 ~ 9. 30

公立穴水総合病院での地域研修を終えて

穴水総合病院で1か月間研修させていただきました。この1か月間は訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、離島診療所の見学、老健施設への訪問など、私にとっては初めての連続で、とても勉強になる毎日でした。

高齢化が進み、人口も減少傾向であるこの穴水町では、公立穴水総合病院を中心に訪問リハビリ、訪問看護ステーション、地域包括支援センターの職員が密に連絡をとり、地域医療を支えています。しかし、医療資源に限界のある中で質の高い医療を支えていくためには医療従事者の努力だけでなく、地域住民の医療に対する理解や住民間のコミュニケーションが重要となってきます。穴水町は都市部と比較して医療機関へのアクセスが悪く、物理的な理由で満足に医療機関を受診できない方も多い印象を受けましたが、住民間の結びつきが強いため何かあっても近隣住民が異変に気付きやすいという印象も受けました。住民と医療機関の連携が更に密となるきっかけがあれば、早期の病院受診を促すことができ、より良い日常生活のサポートを提供できるのではと感じ、これは都市部でも見習うべきだと考えました。

研修初日のオリエンテーションで先生が「穴水町は高齢化率45%を超えており日本の将来の姿を映している」と仰っていたように、穴水町で起きている問題は、今後都市部でも問題となってくるでしょう。新たな問題に直面したそのときに、この1か月穴水で学んだことを活かしながら医療に携わっていきたいと思います。

今回の研修でご指導いただいた先生方や病院関係者の皆様、町民の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


IMG_6258.jpg IMG_6260.jpg

一森悠希 研修医(氷見市民病院) 研修期間:2018.9.1 ~ 9. 30

初期研修医プログラムの一環として、穴水町の医療の中核を担う公立穴水総合病院にて地域医療の研修を経験させていただきました。

この一ヶ月間は私のこれまでの研修期間において真新しいことの連続であり、多くのことを感じ吸収することのできた貴重な時間となりました。その最たるものとして、訪問形態による医療提供はとても印象的でした。都心部ではもちろんのこと、中小規模都市においても当然の如く受けられる医療が、山間部では決して当たり前ではないことを痛感しました。それらを是正する取り組みとして、訪問診療は普段病院にアクセス困難な人々が医療を受けることを可能にする非常に意義深いことであると思います。

また、穴水町の医療は少子高齢化に拍車がかかる日本の医療の未来図であると感じました。そう遠くない将来に、日本全域において直面するであろう問題が穴水町では既に起こっており、これらと如何に向き合い改善していくかが日本の医療体制を占う試金石であると思われます。

今回の研修を通して、これまで感じることのできなかった感覚を養うことができ、貴院にて研修を行うことができて本当に良かったと感じています。

ご指導下さりました諸先生方を初め、携わってくださった多くの方のおかげで非常に実りある研修を行うことができましたことを心より感謝しております。

この地で学んだことを、これからの自分の医師人生の糧とし、より一層精進して参りたいと思います。最後になりますが、一ヶ月間お世話になりまして本当にありがとうございました。

IMG_6251.jpg

大平 千夏 研修医(大阪市立総合医療センター) 研修期間:2018.8.1 ~ 8. 31

~穴水総合病院での研修を終えて~

 20188月の1ヵ月間、公立穴水総合病院で地域医療研修をさせていただきました。

これまで、地域医療に対する印象は、高齢化・過疎地での医療・医師不足などのキーワードが浮かぶ程度の漠然としたものでした。穴水総合病院では、入院・通院の患者さんはもちろん、僻地診療、訪問診療、訪問看護など院外で行うこれまでに経験したことのない診療を直にみせていただくことが出来ました。高齢化が進行し、交通手段の問題を抱える地域においては、通院が容易ではない患者さんが少なくなく、これらの在宅での医療行為がいかに必要なシステムで重要なものかということを実感しました。また地域医療は行政や医療機関だけでなく、患者さんとそのご家族、その他の地元住民の方の善意に支えられている側面も大きいということを知ることが出来ました。患者さんが抱える疾患はもちろんのこと、精神面や社会的背景・生活背景にまで踏み込んで治療にあたることが求められることを改めて考えさせられました。

私が普段勤務しているような都市部は、穴水町を始めとする高齢化・人口減少を経験している地域から学ぶべきことが非常に多いと感じました。この1ヵ月間、医療関係者の方はもちろん、地域の皆さんの優しさに支えられて有意義な日々を過ごせました。今後の診療においても穴水町で経験させていただいたことを還元すべく、現在だけでなく将来にも目を向けた医療を行っていきたいと思います。1カ月間本当にありがとうございました。

8312.jpg8311.jpg

伊藤 詩歩 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2018.7.1 ~ 7. 31

今回の穴水での地域医療研修では病院内外で非常に多くの経験をさせていただき,勉強になったこと,考えさせられたことがたくさんあり,大変貴重な経験をさせていただきました.この1ヶ月間の地域医療研修で特に印象に残った経験は,訪問診療・訪問看護でした.今までは病院での入院患者の管理がほとんどでしたが,今回初めて在宅医療の現場を体験させていただきました.退院後の生活のサポート,通院困難な方に対してどのような医療を提供できるのか,普段の病院研修では学べないことを間近でみることができました.

 今回の地域医療研修で経験した医療は今後全国のあらゆる地域で必要となってくるものであり,自分が今後どの道を選択することとなっても直面する課題なのだと感じました.このような貴重な経験をさせていただき研修に携わっていただいた地域連携室・病院スタッフの方々,地域のみなさまにこの場を借りて感謝を申し上げます.

7311.jpg

鈴木 一設さん(群馬大学医学部医学科5年) 地域保健実習 実習期間:2018. 7.17 ~ 7. 20

公立穴水総合病院での実習を通して感じたこと

 穴水総合病院の方々、4日間という短い間でしたが実習をさせてくださりありがとうございました。

 私がこの病院での実習を選んだ理由としては、以前より能登に行ってみたいと思っていたこと、穴水総合病院に能登北部地域医療研究所があることを知り地域医療について学ぶことができると思ったことが挙げられます。

4日間という短い間ではありましたが、訪問診療、訪問看護、老健施設実習、兜診療所実習、へき地診療、能登空港防災訓練など多くのことを経験することができました。

 特に印象に残ったのは、訪問診療と兜診療所実習、能登空港防災訓練です。訪問診療と診療所実習では医師と患者さんのコミュニケーション・信頼関係が非常に重要であり、地域の方々11人と様々な話をしながら時間をかけて診療に当たっていたことが印象的でした。また、診療所は医療の場であると同時に地域の方々の交流の場でもあり、診療所には医療以外にも重要な役割があるのだと学びました。

 能登空港防災訓練に関しては、空港で必要とされている年一回の訓練に参加することができ、非常に貴重な経験であったと思います。訓練では、私は医師として1次トリアージを担当しました。空港の滑走路に歩いて足を踏み入れること、トリアージタグの使用、本番さながらの状態での負傷者の状態評価、医学生としてではなく医師としての行動、全てが初めての経験でした。頭の中ではやるべきことが分かっていても、限られた時間の中で素早く評価を行うことは難しく、このような訓練の重要性を学びました。

 この実習を通して、地域医療は単に地域で医療を提供することではないこと、地域医療の問題は医療者を増やせば解決するものではないことなど地域医療の実態を学ぶことができ、この実習をしていなければ地域医療について何も知らないままだったのだろうと思います。穴水総合病院で実習をさせていただくことができ、本当に良かったです。また、穴水は、豊かな自然、美味しいお酒と魚介類、暖かい人々に満ちた素敵な場所で、帰路に着く頃には寂しい思いで胸がいっぱいでした。穴水をまた訪れたいです。

7202.jpg

大野 美咲さん(群馬大学医学部医学科5年) 地域保健実習 実習期間:2018. 7.17 ~ 7. 20

 今回、地域保健実習で能登を選んだ一番の理由は、石川県に行ってみたかったということ、特に、まれやコウノドリで使われた能登半島をもっとよく知りたかったということです。穴水に来て思ったことは、自然がいっぱいだということ、おいしい海の幸が豊富だということ、若い方が本当に少ないということです。時間がゆっくり流れているように感じました。4日間という短い間でしたが、訪問診療や訪問看護、老健、診療所実習、へき地診療、さらには空港の防災訓練にも参加することができ、非常に内容の濃い実習でした。この実習を通して、大学病院で求められる医療と地域で求められる医療・支援の違いを実感しました。地域の診療では症状のことだけでなく、患者さんの生活背景や日々のエピソードも親身になって聞いているのを見て、住民との信頼関係が大事であると感じました。医療という視点からだけでなく、地域全体を見渡し一人一人の生活を"支える"ための医療・サポートをしていくことが求められているのだとわかりました。

 空港防災訓練では、他職種の方々の災害時の連携を間近で見ると同時に、実際にトリアージの訓練に参加させていただき貴重な経験となりました。最初は緊張で焦ってしまい上手くできませんでした。30秒でトリアージをすることの難しさ、焦らず冷静になることの大切さがよくわかりました。

 公立穴水総合病院の皆様、能登北部地域医療研究所の皆様、穴水町の皆様、短い間でしたがありがとうございました。

7201.jpg

北口耀子さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2018. 7.9 ~ 7. 18

~公立穴水総合病院・能登北部地域医療研究所での実習を終えて~

石川県中能登町で生まれ育ち、車で15分という限られた生活区域で学生時代を過ごした私にとって、車で1時間の距離にある穴水町という町は足を踏み入れたことのない遠く離れた異国のような場所であった。高校の友人がのと鉄道に揺られ長い時間を掛けて七尾に通っていたことも当時は信じがたかった上、その友人から小学生の頃は海に潜って海産物をとったこともあるという話を聞き、驚きを隠せなかった。穴水とは私の中でそんな地域であった。

 実際に穴水を訪れ、住宅街に車を走らせてみると2つの町の過疎地度合いにさして差がないことに気づいた。金沢市等の加賀地区の人々からすれば両者は同じ能登地区の過疎地域であり、名前も認識していない場合もあるだろう。

もちろん診療で11件のお宅を訪ねてみてもお年寄りの雰囲気はどこも変わらない。少し違うとすれば、兜地区にはヤブコシ商店や兜診療所といった高齢者のサロンになる場所があるところである。ああいった施設があることで地域の住民はお互いの近況を把握することができ、有事の際に助け合うきっかけになるのだと感じた。兜診療所は必要かという質問に「NO」というアンサーが私ののどから勢いよく出そうになったが、決して少なくない労力や費用をかけてあの診療所を営むということは、それだけの価値があそこでの診療にはあり、人々の心の支えになっているのだと思う。

 緩和医療で持ち出されるアンブロワーズ・パレの「To cure sometimes, relieve often, comfort always」という言葉がある。あそこで行われている高齢者に対する医療にも類似したものがあると感じた。それはしばしば患者本人だけでなく、その周囲の人々にも当てはまる。信仰的な部分にまで及ぶようであるが、SNSが発達し人と直接顔を合わせることが少なくなった現代に、内身の人間を頼り、苦楽を伴にして生活を営む姿が素晴らしいと感じた。自分も将来、そのような医療の一端を担えるような医師になりたい。

07181.jpg07182.jpg


木村 聡一郎 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2018.6.1 ~ 6. 30

~穴水総合病院での研修を終えて~

初めまして、初期研修医2年目の木村聡一郎と申します。出身は静岡県浜松市で浜松医科大学を卒業し、現在は東京大学医学部附属病院で初期臨床研修を行っております。その一環として地域研修があり、この度はここ穴水総合病院を選択し1カ月間の研修を行わせていただきました。

羽田空港から能登空港までは飛行機で1時間もかかりませんが、到着前に窓際から見えた景色は山一色であり驚くと同時に、この地で人々はどのような暮らしを送り、その暮らしを支える医療はどのようなサポートを行っているのか、非常に興味を持ちました。

研修は外来見学、訪問での診療・看護・リハビリテーションへの参加、舳倉島診療所見学、兜診療所での研修、救急外来担当が主な内容でしたが、そのいずれにおいても身に染みて感じたのは進行した穴水の超高齢化です。日本の高齢化率が約30%であるのに対して穴水町では約45%であり、「この町は2025年の日本の未来の姿を映している」という先生方の御言葉が非常に印象的でした。

医療現場の方針として、病床数の削減などを通して質の高い医療水準を確保すること、また在宅医療へのシフトを行い、一人ひとりが可能な限り自分の家で暮らすことができるようにすることが目標とされています。そして今後はそのような環境の中で、いかに治療が必要な方を早く見つけ出し、医療に結び付けていくかということが大きな課題になっています。

独居高齢者の孤独死の増加は穴水だけでなく全国的にも大きな問題となっています。当院としても町から離れた場所に住んでいて病院への受診が難しい方に対し、へき地診療として公民館などで診察を行っており、病院受診が必要な患者さんの早期発見に努めていますが、当然ながらそれのみですべての事例を発見することは困難です。

そこで重要となるのが地域住民同士のつながりです。特に穴水では長年同じ場所に住まれている方が多く、それと共に築かれてきた住民同士の深い絆が存在します。住民同士が日常的に集まり、話し、互いが互いを気に掛けていることで誰かに異常が起きているときにいち早く気づくことができます。医療者側としても定期的に住民との情報交換の場を設け、その情報ネットワークをうまく活用することで、医療を必要としている人を見つけ出すことができ、孤独死の予防にもなると考えられます。

これまで、限られた資源でどのような診察・診療を行っていくかという点でしか地域医療を考えていませんでしたが、今回の研修を通しそれは単なる"医療"ではなく、地域社会自体を創っていくことにもつながる、より深いテーマであると感じました。

今回、病院の内外でお会いした方々は非常に親切に優しく私に関わってくださり、たくさんの"まいもん"をいただいたり、週2回行われているテニス同好会の練習や大会にも参加させていただいたりと大変充実した1カ月間を過ごすことができました。今回の研修でご指導いただいた先生方や病院関係者の皆様、町民の皆様に厚く御礼申し上げます。

6301.jpg6302.jpg

蓑田 盛夫さん(東海大学医学部6年) 実習期間:2018. 6.18 ~ 6. 30

地域医療に興味があり、本実習を応募した。今までの実習ではどちらかと言えば、交通機関も便利で、衣食住がいつでも手に入りやすい地域での医療、そして生活に慣れていた為、それらのインフラがない中での医療を見ることが出来たのは非常に良い経験となった。

今まで考えたことがあまりなかったのだが、病院に来た患者が、退院した後にどのような生活を送っていくのか、それを考えながら医療を行っていく事の難しさを経験することが出来た。

特に印象的だったのが、訪問看護と訪問診療である。訪問医療自体、見学したこともなかったので新鮮であった。その訪問医療では、普段の病院にくる患者に対しては考えることが少ない、次回の訪問日を家のカレンダーにメモしておくことや住んでいる周辺の環境及び、周辺の人間関係に対してもコミュニケーションを取りながら、今後の在り方について話をすることなど、分かっていても実際にやることは非常に難しいことが多いと感じられた。患者が、最期を迎える時に、自宅と病院のどちらで死を迎えるのか。また、最後の時に延命治療を行うべきかどうかに迫られる機会が思っていた以上に多い現実にも驚きを感じた。

その他にも、舳倉島や甲診療所などのへき地医療の一部を見学できたのも非常に良かった。

私は、1年後、国家試験を終えて、初期研修を始めている予定である。恐らく、初期研修では、手技や知識を詰め込むことに一生懸命になる日々が続くと思う。そのような時にも、今回の経験を思い出して、この患者にはどのような背景があり、どのような医療を行うのが最適なのかを、医学的観点だけでなく、個々の生活やその地域という側面からも考えて研修を行っていきたいと思う。
06303.jpg06304.jpg

田中 琢弥さん(東海大学医学部6年) 実習期間:2018. 6.18 ~ 6. 30

2週間お世話になりました。とても楽しく、充実していて、さらに色々なことを考えさせられる実習となりました。

この2週間で最も考えさせられたのは地域における「病院」の役割でした。大学病院では急性期の医療をメインとしており、私の中で「病院」というと大学病院のイメージしかありませんでした。しかし、この実習では大学病院ではあまり出会うことの少ない疾病を拝見したり、患者さんの病院へのニーズの違いを目の当たりにし一言で「病院」と言っても地域によって様々な役割があるのだなと思いました。その中で中橋先生の「4次医療」という言葉が印象に残りました。3次医療、急性期の治療を別の病院で終えた患者さんが、住んでいた場所に戻ってから受ける医療。1次、2次、3次医療のどれにも当てはまらないと医療。患者さんのニーズに応じ患者さんが幸せになる医療。患者さんの最期に向けて患者さんとそのご家族に寄り添う医療。そんな「4次医療」をこちらでは提供していらっしゃるのだなと思いました。

最後に中橋先生や橋本さんをはじめとした病院関係者の皆様、そして見学に快く応じて下さった患者さん、そして実習にご協力頂きました方々本当にありがとうございました。とても貴重な体験をさせて頂きました。この経験を今後に活かしていきたいと考えています。

06302.jpg DSC02105.JPG

水野綾香さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2018. 6.18 ~ 6. 26

~公立穴水総合病院・能登北部地域医療研究所での実習を終えて~

 

1週間の実習を終え、穴水病院は外来や病棟管理を行う場というだけでなく、地域の中で多彩な役割を持っている場であることがわかり、とても印象的だった。

実習前は、金沢市内の病院よりも高齢者が多く来院するのだろう程度のイメージしかもっていなかった。

しかし実際にはもっと複雑で、たとえば穴水病院は、原発に近いこの地域において災害時の避難拠点でもあり、地元の若い方々の雇用の場でもある。甲診療所は、待合室がコミュニティスペースになっている。舳倉島診療所では、先生がブログを書いていることで、島外出身の人の目から見た島の近況を発信している。

このように、どの診療拠点もさまざまに個性的で、病院に住民の方が集まることで地域の特徴を反映した役割を持つようになったということが感じ取られ、とても面白かった。

また穴水病院で出会った方々もみな印象的で、出会うことができてよかったと思うことばかりだ。センター所長の中橋先生には、臨床の場でも講義の時も、柔軟な発想をされていることにいつも感服した。おそらく先生は、穴水という個性的な地域の中で、それぞれのライフヒストリーのある患者さんが、生き生きと過ごし亡くなっていく姿を常にイメージされているからだと思う。穴水町と、患者さんひとりひとりについての深い理解があるからこそできることだと思う。実際、診療所見学の時などにすれ違う人と親しげに挨拶を交わして顔見知りになっている様子なのが印象的だった。ボラ待ちやぐらの仕組みや海士町の歴史についてなど、一見医療と関係ないようにも見えるあらゆることをご存知なのにも驚いた。私はまだ、疾患について考えることが精一杯だが、臨床を行う上で中橋先生のスタイルから学ばせていただいたことを、今後もつねに頭に置いておきたいと思う。

小浦先生には、病院見学の時、施設と関連して「こんな時どうする?」という質問を多く投げかけていただき、院内で何気なく見過ごしているようなこともすべて自分の仕事と関係しているし、改善していくことができると考えるきっかけになった。

山﨑先生は、甲診療所で患者さんと長い時間話し込む姿が印象に残っている。食堂でも国試や初期研修についてなどとても気さくにお話しいただき、ためになった。

また東海大学の6年生の方、研修医の先生方が親切にしてくださったことで、とても心強く過ごすことができた。年の近い先輩方が熱心に実習や業務に打ち込まれている姿を見て、自分も頑張ろうと思った。センターには、東京から大阪までさまざまな出身地から学生や初期研修医が集まっているので、刺激を受けることができた。

センターの橋本さん、濱崎さんは、他の業務でもお忙しい中、実習中快適に過ごせるよう、とても親身に対応してくださった。日常の細かいことまで気を配ってくださり、たいへん感謝しております。

そのほか、実習中に出会った患者さん、病院や診療所で働く方々、地域住民の方々にも、書ききれないほど多くのことを学ばせていただいた。将来、ここでの学びを何度も思い出して仕事に活かしていくつもりだ。

1週間、本当にどうもありがとうございました。
20180526.jpg

朝野 俊一 研修医(金沢医科大学病院) 研修期間:2018.5.1 ~ 5. 31

~公立穴水総合病院での1ヶ月の研修を終えて~

2018年の5月に約1ヶ月間、公立穴水総合病院にて地域医療研修をさせてもらいました。

その間に、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリテーション、診療所実習、介護老人保健施設での実習、離島診療所訪問等で様々な現場をみることができました。

これまでは経験する機会が少なかった在宅医療に実際携わることができ、これから仕事をしていく上で貴重な体験になりました。

また、入院患者さんや外来も診ることができ、先生方やコメディカルの方々、患者さんからも多くを教えてもらいました。

ここでしか学べないことがあったと思います。超高齢化が進む中、今後の医療を考える一つのきっかけにもなりました。働きながら考え続けたいと思います。

穴水の風景やご飯も忘れられないものとなりました。地域の皆様のあたたかさのおかげでかけがえのない時間を過ごせたことに感謝いたします。

先生方、コメディカルの皆様、今回の研修に関わってくださった全てのスタッフの皆様、

そして地域の皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
2018051.jpg2018052.jpg

三上 遥さん(金沢医科大学1年)医療福祉体験実習 実習期間:2018. 5.17 ~ 5. 18

今回は高齢化が進む穴水において地域全体でどのような取り組みがなされているのかについて実習を通して学びました。201805181.jpg

兜診療所では患者さんが医師に気楽に相談し、安心して任せられるという雰囲気があり良い雰囲気だなと思いました。また、総合医とは単に多くの科について分かっている、診察することができるというものだと思っていたが、地域のことを考え地域のための取り組みをする医師であるということを初めて知りました。穴水総合病院が原発に近いということを知らなかったのでエレベーターの工夫や放射線濃度を測る機械があったことに驚きました。

あゆみの里では午前中の入浴介助の際に入居者とのコミュニケーションが困難で上手く対応ができず、服を脱がせる際にどの程度の力を入れて服を脱がせばいいのかがわからず難しかったです。

午後は食事介助やレクリエーションで上手くコミュニケーションをとることができ、ともに楽しむことがでたと思います。午前と午後でとても印象が変わりました、また介護が必要といっても本当に人によってどのくらい必要かが異なると思いました。

また、小浦先生が「医療現場において医師は思っている以上に影響力を持つので言葉一言一言に重みをもつ」とおっしゃっていたのが印象的でした。

中橋先生の舳倉島についてのお話では島民が診療所があり、医師が常駐しているから住むことができると言っていたことを聞き、日本では

当たり前だと思っていた医療を提供できる状態があることの重要性を認識しました。今回の実習で学んだ事を将来の多職種連携医療に生かせていけたら良いと思いました。

最後に、高尾で食べた寿司が最高においしかったです。



岩﨑 さらさん(金沢医科大学医学部1年) 医療福祉体験実習 実習期間:2018. 5.15 ~ 5. 16

穴水総合病院での実習を終えて

 今回、穴水総合病院での実習で多くのことを学ぶことができました。穴水はとても高齢化が進んでおり、また大きな病院は穴水総合病院しかないので、地域全体の協力が必要な街です。

 訪問診療では、患者さんの様子を日常会話をしながら伺い、患者さんを介護している家族の方にも目を向け診療していて、患者さんの病気に対する姿勢や家族環境など病院での診察と違い、患者さんの生活の背景まで多くのことを診る必要性があると分かりました。地域医療の大変さがわかると同時に、やりがいが感じられる仕事だと思いました。

 また、介護施設「あゆみの里」での実習もとても勉強になりました。高齢者の介護の大変さを目の当たりにし、介護施設の重要性に気づきました。食事に関しては、一人ひとりの食事の柔らかさが違い、また介助方法が違うので、それらを全て管理していかないといけないことが大変だと感じました。

救急の現場も見学させて頂き、私は救急に興味があるので本当に貴重な経験となりました。患者さんの状態を見逃すことが許されない現場で、時間との闘いでもある救急の現場は本当に凄いと思いました。

今回、穴水総合病院で実習することができ本当に良かったです。病院の介護施設のことも両方学ぶことができ、充実した二日間を過ごすことが出来ました。二日間を通して、高齢者の方にとっての幸福とは何なのか深く考えさせられ、介護現場も含め地域医療の繋がりの大切さを学ぶことが出来ました。私は将来地域医療に貢献したいと考えており、金沢医科大学で地域医療に関して詳しく学んでいきたいと思っています。今回穴水総合病院で実習することが出来たのは、私にとって本当に貴重で、これからの勉学の励みとなりました。二日間本当にありがとうございました。
201805163.jpg

井川 敬仁さん(金沢医科大学医学部1年) 医療福祉体験実習 実習期間:2018. 5.15 ~ 5. 16

医療福祉体験実習ではお世話になりました。特に、どの現場においても丁寧に詳細に教えてくださった中橋先生、病院の案内や実習の指導をしてくださった橋本先生には大変お世話になりました。

救急医療の現場で苦しんでいる患者さんを目の当たりにし、医療スタッフの方々が対応している様子を実際に見学させていただいたことは、これから医学を学んでいく上で貴重な経験となりました。

訪問医療においては、目線を合わせて話すといった、先生方が患者さんと接する様子や、病院に通いづらいといった、患者さんやご家族の置かれている状況を把握し対応する様子を見学させていただきました。また、患者さんだけでなく介護者のケアの必要性、円滑なコミュニケーションのための方言の理解、心不全の患者さんへの素早く適切な対応、訪問診療と往診の違いについても学ばせていただきました。あゆみの里では、介護老人保健施設が担う役割、現場のスタッフの方々の声、入所者の方々とのコミュニケーションを学ばせていただきました。地域の健康を支える、かかりつけ医として働きたいと考えている私にとって、将来につながる経験をさせていただきました。

今回の実習では救急医療や訪問医療、老健の現場の見学を通して穴水総合病院が地域の中核病院として担う役割を学ぶことができました。大学の授業だけでは得ることのできない多くの体験をさせていただきました。実習で学んだことを忘れずに勉学に励んでいきたいです。ありがとうございました。

201805162.jpg


阿部 知果さん(金沢医科大学医学部1年) 医療福祉体験実習 実習期間:2018. 5.15 ~ 5. 16

今回の医療体験実習では多くのことを学ぶことができました。

1日目は、救急と訪問医療を見学することができました。救急ではトリアージという仕組みを知り、そこで先生がおっしゃっていた大勢の人が負傷している事故現場などで、0をつけられるかということについて考えさせられました。私は、もう助からない人でも助けたいと思うと思うし、遺族が周りにいたらなおさら0をつけられないと思いました。しかし、どんなに助けてあげたいと思っても、助からない人を治療している時間で、助けられる多くの命を救うことができると言われ、その通りだと思い、医者に必要なのは、医療知識や優しさだけではなくて、冷静な判断も必要なのだということを学ぶことができました。訪問診療では地域医療の課題について知ることができました。地域医療に限ったことではありませんが、地域医療では特に、患者さんの幸せだけでなく、介護する人の幸せを考えることも重要になってきます。先生が奥能登は40年後の日本とおっしゃっているのを聞いて、どこで医者になるとしてもこれは避けることのできない問題だと思いました。また、会話を聞いていて、能登弁が分からず理解できないことが多く、地域医療に携わる際にはその地の方言を知ることも大切なことなのだと分かりました。

2日目は、あゆみの里を見学させていただきました。あゆみの里では、リハビリの介助や食事介助などを体験しました。認知症の方の中にはコミュニケーションを取ることが難しい方もおられてなかなか思ったようにすることができなくて、介護の大変さを感じました。

二日間の実習で、医療現場と介護現場の両方を見学することができ、それぞれの現場での問題と、医療と介護が連携することの大切さを学ぶことができました。これからは、実習で学んだことから考えた理想の医師に少しでも近づけるように、日々努力していきたいです。

     201805161.jpg                       

田中 弘之 研修医(公立能登総合病院) 研修期間:2018.4.1 ~ 4. 30

〜地域医療研修を終えて〜

穴水病院には地域医療、総合診療、高齢者医療のエッセンスが詰まっており、一ヶ月間ではその一部しか垣間見ることができませんでしたが、病院のスタッフだけでなく、開業医の先生や、訪問診療、訪問看護で訪れた患者さんなど地域の方全体から学びを受け、非常に内容の濃い研修となりました。穴水病院、穴水町の皆様、またこのような研修をアレンジしていただいた中橋先生をはじめ地域医療研究所の皆様、ありがとうございました。

この一ヶ月の研修の中で「4次医療」という言葉が印象に残りました。大学病院等で3次医療、急性期医療を終えた患者が、地域に戻って受ける医療。人生の集大成に向けて幸せな、安心できる生活を送るための医療。これらは1次、2次、3次医療どれにも当てはまらないと中橋先生はおっしゃっていました。その中で、医師には疾病の治療、コントロールを行うだけでなく、患者の生きがいを支えるや不安に寄り添う、家族など患者の周囲をサポートすることが求められている。これが患者に寄り添うということであり、医師本来の姿であるということを教えていただき、またこの研修を通じで認識させられました。

2018041.jpg2018042.jpg



黒井 智さん(関西医科大学6学年)  実習期間:2018. 4.2 ~ 4. 13

穴水総合病院の実習を終えて

今回私は2週間穴水総合病院で実習をさせていただきました。穴水町は高齢者率が45%であり、2025年問題も通り過ぎ、高齢者の人口も減少している中でどのような医療が行われているのかを実際にいろいろな現場を見学しながら学ばせていただきました。

 兜診療所や訪問診療では患者さんに対し、診察やお話をさせていただきました。大学病院の実習では患者さんのお宅に伺ったり、ゆっくりお話をさせていただく機会がないため貴重な経験となりました。患者さん方とお話をして感じたことは、「遠くからわざわざありがとうね。」とすごくおもてなしをしてくださることです。大学病院や都会の病院では外来などの待ち時間も長く、患者さん一人一人に対してゆっくりお話することができないのが現状です。しかしこの地域では患者さんの話を親身に聞き、患者と医療関係者のお互いが「ありがとう。」を言い合う優しい素敵な場所だなと感じました。

 またリハビリや介護老人保健施設、地域包括支援センターなど普段教科書面でしか学ぶことのできない施設や福祉サービスをその職種の方々と同行しながら近くで実習させていただけたことも大変勉強になりました。

 2週間という短い期間でしたが、地域医療、総合診療について自分なりに多くのことを学び、体感することができました。またこの2週間で能登半島の海産物やきれいな景色を満喫することができました。この実習での経験をこれからの自分の将来に活かしていきたいと思います。最後にお世話になった能登北部地域医療研究所の皆様、穴水総合病院、穴水町の方々本当にありがとうございました。

201804132.jpg

藤澤 淳子さん(関西医科大学6学年) 実習期間:2018. 4.2 ~ 4. 13

今回2週間穴水総合病院で地域医療を学ぶためにお世話になりました。大学の講義で地域医療について学んできたつもりでしたが実習させていただき、地域医療についてたくさんのことを学ぶことが出来ました。地域では総合診療が求められること。病院から離れた地域に住んでいる患者さん特にご高齢の方は移動する手段が無いため訪問診療という形がとられること。地域の診療所で医師がローテーションで外来を行い地域住民の健康管理を行っていること。スタッフ全体で患者さんの生活背景を考える。地域ならではの人とのつながりなど大学の講義・実習では決して学ぶことのできないことを学び充実した2週間を送ることが出来ました。今後この経験を活かして医師として働いていきたいと思います。

また今回の実習で能登半島ののどかな風景・素敵な景色・美味しい食事を頂き良い思い出になりました。

最後に、実習で出会った方々にお礼申し上げます。

201804131.jpg

月岡 響希さん(東海大学医学部 6年) 学外診療実習  実習期間:2018. 3. 19 ~ 3. 31

月岡 響希さん(東海大学医学部 6年) 学外診療実習  実習期間:2018. 3. 19 3. 31
~ 金沢医科大学 能登北部地域医療研究所での実習を終えて ~
私がこの実習を選択したのは、地域医療というものの現状を知りたかったこと、また観光で有名な石川県に一度行ってみたかったからです。

20180330tukiokahibiki.jpg穴水については何も知らずに来てしまったのですが、海の幸とお酒と豊かな自然がある素敵な町でした。到着してまず驚いたのがバスの運転手さんがご高齢であることです。地域全体の45%が高齢者というのは本当なんだなと感じました。
穴水総合病院では先生方や職員の皆様方が医療に真摯に向き合いつつ、地域の方と同じ時間を過ごすことを大切にされている姿が印象的でした。
この実習に来るまで、医師は病気を治すものであり、死は不幸なんだとずっと思っていました。しかし、地域に生まれ地域の人々に助けられながらそこで亡くなるということは実はとても幸せな事なのかもしれないと気づかされました。
都会で過ごしていると便利なうえ人間関係が希薄になりまるで自分が一人で生きていけるような気にさえなります。しかし元々人が生きていく在り方をこの実習で学んだ気がします。
能登北部地域医療研究所の皆さん、公立穴水総合病院の皆様、穴水町の皆様、2週間沢山よくしていただき本当にありがとうございました。

 

高山 満裕菜さん(東海大学医学部 6年) 学外診療実習  実習期間:2018. 3. 19 ~ 3. 31

高山 満裕菜さん(東海大学医学部 6年) 学外診療実習  実習期間:2018. 3. 19 3. 31

~ 金沢医科大学 能登北部地域医療研究所での実習を終えて ~
実習初日の朝、飛行機の中で私は穴水町とはどのような町だろうか、金沢からは遠いから田舎でお年寄りの方が多くあまり明るい雰囲気ではないのかな、と不安と期待をもって能登空港へ降り立ちました20180330takayama.jpg2週間の実習では穴水総合病院での高齢外来や訪問看護、訪問診療、訪問リハ、診療所、へき地診療等に同行し、昨年1年間実習をした大学病院とはまた違った医療現場の実態を体験させていただくうちに地域の方々の暖かさに触れ、穴水町や周辺の地域の方々は心が豊かで力強く生きていると感じました。最初のイメージとは全く異なりぬくもりのある明るい町でした。
最も印象に残っているのは訪問診療であり、病院での外来では分からない実際の患者さんの生活環境や家族関係、ご本人の役割といった背景を把握でき、また患者さんにとっても人に会いコミュニケーションをとることで生活するうえで少なからず良い刺激になる、医師と患者さんのどちらにとっても大変有意義な医療体制であると実感しました。
私自身、穴水町での実習を通して故郷にいる両親のことや、自分の将来像を改めて考えさせられる大変良い機会となりました。
中橋先生を始め公立穴水総合病院の皆様、金沢医科大学地域医療研究所の皆様、穴水町の皆様、短い間でしたが新鮮であり充実した実習をさせていただき大変お世話になりました。ありがとうございました。

戸尾まゆみさん(金沢医科大学 5年) 学外診療実習  実習期間:2018. 3. 12 ~ 3. 16

戸尾まゆみさん(金沢医科大学 5年) 学外診療実習  実習期間:2018. 3. 12 3. 16

穴水総合病院の実習を終えて学外実習を終えて
todamayumi.jpg 今回私が学外実習の実習先に穴水総合病院を選んだ理由は、舳倉島に実習に行けることに興味を持ったからです。離島の医療に興味があり、とても楽しみにしていたのですが残念ながら今回は天気が悪く行くことができませんでした。
残念でしたが、今回穴水総合病院に実習に来て、それ以上にたくさんの経験をさせていただきました。
舳倉島へは行けなかったのですが、その代わりにあゆみの里で介護老人保健施設の見学・介護体験をさせていただきました。シーツ替えやバルーンバレー、
食事介助など想像以上に重労働でとても大変な仕事だということを知りました。また、私が食事介助をしたアルツハイマー型認知症の患者さんは、目もあいておらず、発する言葉もまとまりがないため理解することができず、そのような患者さんにどのような会話をしたらいいのかとても考えさせられました。普通に会話することを意識していたのですが、返答のない会話はとても難しかったです。そのような面でも、理学療法士さんのことを本当に尊敬しました。
また、地域実習として、訪問診療や兜診療所の見学をさせていただきました。
訪問診療は、在宅で経過を観察されている方々のお宅へ伺い、状態の変化や家族の方々へのケアなどを行っていました。当たり前なのですが、患者さんひとりひとりで環境なども全然違い、その患者さんに合ったコミュニケーションを行うことで、気になっていることなどを聞き出すことができるのだと思いました。
兜診療所見学では、実際に診察の体験をさせていただきました。患者さんから不安なことや悩みなどを聞き出すコミュニケーションの難しさ、状態のコントロール目標の難しさ、また、質問されたときに答えることのできない自分の勉強不足さを実感しました。先生がおっしゃっていた、"患者さんの背景"というのもまたとても難しく、そのことを考えるうえでも信頼関係を築いていくことが必要なのだと学びました。初日に地域のDVDでみた、やぶこし商店にも連れて行っていただき、地域の人々の温かさに触れ、周囲の方々の集まる理由が分かりました。そのような場所があることも地元の方々の毎日の楽しみとなり、生きる目標のようなものとなっているのだと感じました。
この一週間を通してたくさんの温かさに触れ、地域の人々の暮らしなどを少し知ることができ大学病院では体験できない事をたくさん経験させていただきました。
実際、病院や訪問診療などを見学し、高齢化高齢化とはTVで聞いてはいたけど、手を差し伸べたくなるような歩き方をしているおじいちゃんが、車いすのおばあちゃんを押している老老介護の現実などを目の当たりにしたり、先生から舳倉島の現状などを聞き、20年後の日本はどうなっているのかととても不安になりました。
たくさんそのような事を考えさせられる経験をさせていただき、ありがとうございました。
今後この経験を生かしていけたらと思います。
本当にありがとうございました。


中島美知子さん(金沢医科大学 5年) 学外診療実習  実習期間:2018. 3. 12 ~ 3. 16