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新年のご挨拶 (能登北部地域医療研究所 所長 中橋 毅)

 

新年のご挨拶

みなさま、新年明けましておめでとうございます。2017年の新春を迎え、皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと、心よりお喜び申し上げます。また、旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。金沢医科大学能登北部地域医療研究所もおかげさまで発足から7年が経とうとしています。ここまで継続できたのも穴水町の皆様のご理解とご支援があってのことと、心より感謝申し上げます。当研究所は20108月に開設となり、当初は4人のメンバーで活動が始まりました。地域の医師不足の解消と地域医療の発展を目指し、「地域が求める医療者を地域が育てる」ことを理念に地域医療研修のプログラム整備が進められ、20114月より日本プライマリ・ケア連合学会認定の「能登北部家庭医療後期研修プログラム」が動き始めました。また、これと連動して医学生や海外からの留学生を対象とした地域医療実習も行われるようになりました。そして2013年には在宅医療におけるチーム医療を目指す「第一回あなみず地域医療塾」が開催されています。これは在宅医療をテーマとし、医師のみならず看護師等も含めた医療従事者の多職種協働教育形式の夏期セミナーで、昨年までに4回の開催を重ねています。能登北部には日本の地域医療の未来像があると考えられるため、ここでの研修は必ず医療者にとって将来役立つものでしょう。そして、既に穴水町の医療を経験した多くの医療従事者がそれぞれの現場で活躍しています。今年は地域医療研修においても大きな変化が予想されます。今年から施行される予定の新専門医制度において、石川県ではどこの医療機関でも地域医療研修が可能となる「北陸総合診療コンソーシアム」という仕組みを立ち上げようとしています。公立穴水総合病院もこのコンソーシアムの核となる基幹病院として機能することになる予定です。これまで穴水町で培ってきた「地域が求める医療者を地域が育てる」しくみを、大きく発展させる年になることを願っています。また、そのことが、皆さまのご健康とご多幸に結びつくことを願っています。

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