学部・大学院・研究所 大学院医学研究科

研究をしている女性

入学者選抜情報

学生インタビュー

森河 万痢: 健康生体医学分野発生発達医学 4年次

〜未知の病気も診断し治療できる医師になりたい〜

データ収集や基本的な技術の習得、研究デザインの組み立て方など、研究をしていく上で必要なスキルを学びたいと考え、大学院での研究を選びました。


現在、ヒルシュスプルング病について研究しています。ヒルシュスプルング病は肛門側の腸管の神経が生まれつき欠けている疾患です。私は腸管神経形成に必須となる細胞内シグナル伝達経路(神経細胞に発現しているRET受容体シグナル)に関する研究を行っています。


臨床の現場と研究の両立は時間の確保が大変ですが、やりがいと充実感を感じる日々を過ごしています。

楠目 祐基: 生体制御医学分野 循環制御学 4年次

~自分の中に生まれた探求心を原動力に誰も知らなかった領域に到達~

大学院に進んだのは、これから続く医師人生を見据えたとき、自らの研究に取り組む経験も必要だと思ったからです。地元に戻る、または他の大学で大学院に進む選択肢もありましたが、母校なら研究医へのサポート体制が整っていることを知っていたので、ここに残る道を選びました。それからの4年間を振り返ると、やはり自分が選んだ道は間違っていなかったと実感しています。


本院では循環器内科に所属しており、診療にあたりながらデータを集めて解析する「臨床研究」に取り組んできました。臨床と研究のバランスはじぶんで調整できるので、多忙ですが医師としての職務に支障をきたすことはありません。しかし、研究をデザインしていくプロセスは想像以上に困難で、大学病院ならではの豊富な症例や先輩医師の指導に大いに助けられました。


私が研究に挑戦してなによりよかったと思えるのは、誰も知らなかった医学領域を自らの手で開拓できた時の高揚感や達成感であり、研究で得た知見を臨床の場に生かすことで、より質の高い医療を提供できるようになったことです。常に探求心をもって患者さんに向き合うことが、資質の向上につながると考えているので、生涯リサーチマインドを持った医師であり続けたいと願っています。


今の研究が近い将来論文というかたちになり、学位取得の目標をクリアできたとき、その先にどのような新たな目標が生まれるのかをいまから楽しみにしています。

野村 和利:生体制御医学分野 腎機能治療学 4年次

~大学院での研究を通じ、自分がどれだけ成長で来るかを知りたい~

私は北海道出身で、高校卒業後に東京の海洋・水産分野の大学に入り、在学中に編入学試験を受けて金沢医科大学に入学しました。卒後はそのまま大学病院で初期・後期臨床研修を終え、医師になってから5年目に大学院に入りました。


理由は、本格的に研究に取り組んだ経験がなく、これから続く医師人生のなかで、研究にしっかりと向き合う時間があってもいいと考えたからです。本学は、若手研究者への支援も充実しており、安心して大学院に進学できました。


現在は腎臓内科学に所属し、大学院では基礎研究に取り組んでいます。腎臓は流れてきた血液中の成分をろ過し、必要なものを再吸収し、不必要なものは尿として排出する臓器です。研究では、腎臓に入ってきた血液に特定の物質を投与した時にどういう血流変化が起きるかを検証しています。これからも臨床で得た気づきを研究に生かし、研究活動を続けたいと思っています。

正木 美遥:生体制御医学分野 循環制御学 4年次生

~患者さんに対して最善の治療を尽くしたいという気持ちから入学を決意~

医学部卒業後、研修医になって2年目に大学院に入学しました。現在は心臓や血管の症状を診る循環器内科医として勤務しながら研究活動を行っています。

狭心症や心筋梗塞などの疾患においては、的確な治療をスピーディに開始することが急性期後の回復に影響するため、日々の業務ではやりがいとともに大きな責任も感じています。

学部在学中は大学院への進学はそれほど意識していませんでしたが、医師として日々患者さんと接するなかで、複数の疾患が併存していたり、合併症が起こった場合、常に最善の対処ができる医師でありたいと思う気持ちが強くなり、入学を決意しました。

大学院では電子カルテや心臓のエコー検査の統計解析を行っており、臨床研究支援室によるサポートなど、研究活動を支える体制が充実しています。

今後も手技を磨くことと並行して研究を続け、そこで得られた知識や経験を臨床の最前線にフィードバックできる専門医を目指したいと思っています。