学部・大学院・研究所 大学院医学研究科

研究をしている女性

次世代北信がんプロ

北信がんプロ 金沢医科大学市民公開講座の開催について 

がんを知り、がんに備える。ー女性のがんの治療最前線ー

がんプロ事業は、がん対策基本法の趣旨に基づき、「がん医療の担い手となる高度な知識・技術を持つがん専門医師及びがんに携わるコメディカル等、がんに特化した医療人の養成を行うための大学の優れた取り組みを支援する」目的に2007年に始まり、3期目となります。
本学では、死亡原因の第1位である「がん」に対する医療の一層の推進と充実を図る一環として、市民の皆さまにも「がん」の正しい知識を持って頂くための市民公開講座を開催しています。


2021年度は、「女性のがん」を取り上げました。近年若年者をはじめ急激な患者数の増加が社会問題化している「乳がん」および「子宮・卵巣がん」について、2名のエキスパートをお招きし、最新の治療トピックスを含め、がんの予防、早期発見・早期治療の実現に向けたご講演をいただきました。

本講演が皆さまにとって有益な情報となり、「がんを知り、がんに備える」良い機会となりますことを心より願っています。

日時 2021年11月6日(土) 14:00〜16:00 (開場 13:30)
場所 ホテル金沢 4階 エメラルドルームA 
石川県金沢市堀川新町1番1号またはYouTubeによるライブ配信

主  催

  • 金沢医科大学大学院医学研究科腫瘍内科学
  • 超少子高齢化地域での先進的がん医療人養成(北信がんプロ)
    (金沢大学、信州大学、富山大学、福井大学、金沢医科大学、石川県立看護大学 共同実施)

共  催

石川県がん診療連携協議会

後  援

石川県医師会、北國新聞社、テレビ金沢、エフエム石川

Vimeo動画配信

当日、ご都合で会場参加、オンライン配信による参加ができなかった方々から、聴講のご要望を多数いただいたため、会場でご参加いただいた方々の了承のもと、撮影した動画を公開する運びとなりました。  

この機会に、ぜひご視聴いただき、女性のがんについてご理解を深めていただけますと幸いです。

ご挨拶

安本 和生
金沢医科大学腫瘍内科学 教授
北信がんプロ金沢医科大学 コーディネーター

画像をクリックすると動画が再生されます。

あなたの乳房は大丈夫ですか ー 乳がんから命を守るために ー

講  師

井口 雅史 ご略歴はこちら
金沢医科大学乳腺・内分泌外科 准教授

講演概要

乳がん予防は一次予防(発症予防)として生活習慣の改善だけでは不十分で、二次予防(早期発見)として乳がん検診を受けることが重要です。検診マンモグラフィは痛いのですが、薄く圧迫した方ががんを発見しやすく被爆も少ないです。高濃度乳腺では検診で乳がんが発見しにくいのでブレスト・アウェアネスも大切です。我が国は60-70歳代の高齢者乳がんが増加傾向にあります。昨年より遺伝性乳がん卵巣がん症候群の乳がん患者さんに対する予防的乳房切除(一次予防)が保険診療で可能になりました。当院では乳がん最新治療としてアーム法を用いた浮腫の少ない腋窩リンパ節郭清や抗がん剤使用時の脱毛予防のための頭皮冷却装置を導入しています。

画像をクリックすると動画が再生されます。

意外に身近な子宮と卵巣のがん。どうやって見つける?そして予防する?

講  師

髙倉 正博  ご略歴はこちら
金沢医科大学産科婦人科学 臨床教授

講演概要

婦人科のがんは子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの3つが主なものです。いずれも増加傾向にあり3疾患あわせての生涯罹患率は約5%になる意外に身近な病気です。子宮頸がんは検診とHPVワクチンで予防が可能ながんです。子宮体がんは出血などの症状を見逃さずに、適切に受診することで治癒が望めます。近年は腹腔鏡手術などの低侵襲手術が普及してきています。卵巣がんは自覚症状に乏しく診断時には進行していることが多いのですが、最近はPARP阻害剤が導入され腫瘍の性質に応じた治療が可能になってきています。

画像をクリックすると動画が再生されます。

ディスカッション:がんを知り、がんに備える

パネリスト

髙倉 正博  金沢医科大学産科婦人科学 臨床教授

井口 雅史  金沢医科大学乳腺・内分泌外科 准教授

座   長

安本 和生 金沢医科大学腫瘍内科学 教授

画像をクリックすると動画が再生されます。

事業報告・アンケート

ありがとうございました。今後も北信がんプロをよろしくお願い申し上げます。