金沢医科大学出版局・RV選書

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金沢医科大学出版局刊行物

 出版局は本学教職員の手になる各種学術書や教養書、出版局の企画書RV選書、学内で使用する教科書、教材、実習書、年史、業績集などを刊行しています。

2020-06-22

RV選書:

金沢医科大学はReverentia Vitae「生命への畏敬」を基本コンセプトとする書籍を「RV選書」として刊行している

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これからの医療 :RV選書

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公募エッセイ・金沢医科大学出版委員会編
発行 金沢医科大学出版局
発売 紀伊國屋書店
定価 (本体 900円+税)/B6版・368頁
1999年5月1日発行
ISBN4-906394-24-8
在庫あり





 この本は「これからの医療」、「あなたは医療に何をのぞみますか」をテーマに、全国の一般の方々にエッセイを公募し、寄せられた741編から厳選された85編を一冊ににまとめたもの。内容は、患者や家族が体験を通じて現在の医療に対して持っている感謝、あるいは不信、不満などについて生々しく訴えているもの、流行語となっているインフォームド・コンセントやQOLといった課題にも単なる机上の論議でなく実体験からの意見や提言、またこれからの医療についての提言などが盛り込まれている。

 「期待される医師像」については、これまで医療を担当する側の立場から種々具体的な条件が示されたが、医療を受ける患者や家族の側から発信する機会は少なかった。医療をする側と受ける側の間に存在する微妙なズレを発見することも大切であるという観点から、この本は当初医学生のテュートリアルに用いる教材として企画された。

 実体験に基づいた真摯な提言が満載されたこの本は、従来の医療評論にない新鮮で等身大の問題提起にあふれており、医療に従事する人のみならず、一般の人々にも、これからの医療を考え、そしてよくしていくヒントを与えてくれるもと思われる。

 おもな内容:患者にとっていい医者、わるい医者(30編)/インフォームド・コンセントをめぐって(11編)/QOLをめぐって(15編)/新しい医療への提言(29編)