US(超音波・エコー)について
US検査の概要
超音波検査とは
人間の耳では聞くことができない高い周波数(3MHzから15MHz)の音波を出す探触子(プローベ)を身体にあて、からだの中、つまり生体内の組織で反射してくる音波をコンピュータ処理し映像化しています。超音波検査は妊婦検診でお腹の赤ちゃんを見るためにも使用されているように、放射線被ばくもないため、安全性が高く、何度も繰り返しできる検査です。安全性が高く、リアルタイム性にも優れているので、小児の超音波検査は画像診断のファーストチョイスに検査になります。
当院使用機器
保有機器
当部門の超音波装置はAplio-i800(canon)2台、Aplio-500(canon)1台の合計3台を保有しています。
検査内容
(1)腹部超音波検査
肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、子宮、卵巣、膀胱、前立腺、腸管、胃などが検査の対象になります。
(2)表在超音波検査
甲状腺、乳腺、耳下腺・顎下腺、軟部腫瘍などが検査の対象になります。
【正常乳腺】
【乳がん】
▲上の左画像は正常な乳腺の画像です。右画像には周囲がでこぼこし歪な腫瘍が認められます。周りの正常な乳腺組織に浸潤した、悪性腫瘍(乳がん)の画像所見を示しています。
(3)血管超音波検査
頚動脈、下肢動脈、下肢静脈、その他の血管が検査の対象になります。
【治療前】
【治療後】
▲上の左画像は頚動脈の狭窄を示しています。矢印の部分が細くなっており、血液がジェット流となり、カラーの色が反転して血流が乱れているのがわかります。右画像はステント拡張術の治療後で矢印部分が広がっており、血液の流れもスムーズになっています。
(4)造影超音波検査
超音波造影剤を使用することにより、通常より腫瘍内の血液の流れ方やたまり具合を見ることが可能となり、より情報量の多い画像の提供ができるようになります。また、超音波造影剤の副作用がほとんどなく、腎不全や気管支喘息などの患者さんでも安心して使用できます。
▲上の画像は肝臓がんの造影超音波検査です。時間の経過と共に造影されてあり、腫瘍の形がよくわかります。また、最後には欠損像として描出され、代表的な肝臓がんの所見を示しています。
(5)人間ドック
上・下腹部超音波検査および頚動脈超音波検査を行っております。頚動脈超音波検査は頚動脈の血流波形や狭窄病変検索などの動脈硬化チェックや甲状腺・リンパ節・唾液腺などを検査します。