検査の流れ

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検査の流れ

検査前の注意点

非常に強い磁石と電波を使用しているため以下のような方は検査が受けられない場合があります。検査部位に関係なく全身が磁石の中に入って電波を受けるので、以下に該当する方は必ず担当医もしくは担当技師に申し出てください。ここに書かれている以外の物でも体内に挿入物がある場合は必ず申し出てください。安全に検査を行うためにご協力をお願いいたします。

  • 以下の物がある方はMR検査を受けることが出来ません
    1. ペースメーカー
    2. MRI非対応体内金属
    3. その他材質不明の体内挿入物がある方
  • 以下に該当する方は検査を受けられない場合があります
    1. 体内金属(人工関節、動脈瘤クリップ、心臓人工弁、血管ステント、血管内コイル、避妊リング、その他金属性体内挿入物等)がある方
    2. 入れ墨、金属染料使用のアートメイクのある方
    3. 妊婦、又は妊娠の可能性のある方
    4. 閉所恐怖症の方、長時間じっとしていられない方
    5. 体内埋め込み型医療機器のある方(ペースメーカー、人工内耳など)
      ※ 体内埋め込み型医療機器について最近ではMRI対応のものがありますが、検査の前に準備が必須となりますので必ず主治医にご相談ください。検査の際は、証明書(カード、手帳など)が必要となります。
  •  体内挿入物がMRI対応である場合は検査可能ですが、3テスラMRIは磁石が非常に強力な為、MRI対応の体内金属(チタン製など)であっても原則検査を行うことが出来ません。
  • ※ 3テスラMRI対応金属と書面などで確認が取れた場合は3テスラMRIで検査が可能です。
  • ※ 3テスラMRIと1.5テスラMRIでは予約枠が異なります。3テスラMRIでの検査予約の方で、3テスラMRI対応ではない金属があった場合は、1.5テスラMRIで検査をすることは可能ですが、予約外になってしまう為待ち時間が大変長くなる場合があります。体内金属の有無は検査予約の段階で正しく担当医にお伝え下さい。
  • MRIの磁気によって磁石脱着式入れ歯の吸着機能が失われる事例が報告されています。

検査前の準備

  • 検査前に検査着に着替えて身につけている物をはずしていただきます(腕時計、携帯電話、財布、磁気カード類、指輪、ピアス、入れ歯、カラーコンタクトレンズ、カイロ、エレキバン、ネックレス、入れ歯、金属の付いた下着、保温下着(ヒートテックなど)その他金属類)
  • 持続自己血糖測定器(リブレ)は検査時はずして頂きます。
  • 腹部検査等の場合は事前に飲食制限が必要になる場合があります。詳細は担当医にご確認下さい
  • マスカラ等に金属成分が含まれるものがあるため、検査当日の化粧はお控え下さい。また、指輪・ピアス・ネックレス等の装飾品もお控え下さい。ネイルにも金属が使用されている場合がありますので検査当日はお控え下さい。
  • 検査には同意書が必要です。主治医の説明をお聞きになり、検査の注意点をご理解・納得された上で同意書に記入をお願いいたします。検査をされる方が未成年や本人が記入困難な場合は代理人がご記入になり、代理人の方の署名をお願いいたします。
    また、身長・体重により最適な電波の強さや造影剤の量を決めていますので、身長・体重は正しくご記入ください。

検査中の注意点

  • 検査のベッドに寝ていただき、検査部位にコイルという装置を装着します。この時体が動かないように固定を行います。
  • 検査時間は部位によって異なりますが、20分から1時間程度です。検査中は『トントン』や『ガー』など大きな音と振動があります。画像がブレますので検査が始まったら体を動かさないようにお願いします。
  • 検査中ベッドが動きますので、指等を挟まないようにご注意下さい。
  • 検査中まれに低周波治療器のようなピリピリした刺激を感じる場合がありますが、一時的なものですのでご安心下さい。
  • 胸部や腹部の検査では20秒程度息を止めていただくことがあります。
  • 皮膚同士が触れ合うと微弱な電気が流れ、やけどの危険性がある為、検査中は手足を組まないようにお願いいたします。
  • もし、検査中に気分が悪くなった場合はゴムボールのブザーでお知らせ下さい。

造影剤について

  • より精密な検査を行うために必要に応じて造影剤を使用することがあります。造影剤には静脈内に注射をするものと、飲んでいただくものがあります。
  • アレルギー・喘息の既往がある、腎機能が著しく悪化している、ヘモクロマトーシス(血色素沈着症)、以前に造影剤を使用して具合が悪くなった、等に該当する方は造影剤が使用できないことがありますので必ず主治医に申し出てください。
  • 腎機能は検査日3か月以内の採血データをもとに確認しています。検査当日に採血を行う場合は採血の結果が出るまでお待ちいただくことになります。(他院の採血データをご持参いただくことも可能です。担当医にご相談下さい)
  • 造影剤を使用するとごくまれに吐き気やかゆみ等の副作用があらわれることがあります。その場合はすぐにブザーでお知らせ下さい。当院では副作用に備えて万全の体制で検査を行っておりますのでご安心下さい。
  • 造影剤は通常24時間で尿中にほぼ全量が排泄されますが、授乳中の方は造影検査後48時間は授乳を控えて下さい。

検査後

検査後は通常通りの生活を送っていただいてかまいません。造影剤を使用された方は水分制限が無ければ多めに水分を取るようにしてください。まれに造影剤使用後時間がたってから副作用があらわれる場合があります。何か異常がありましたらすぐに病院に連絡してください。

その他患者さんにお知らせしたいこと

  • 当院のMRI検査は完全予約制となっております。検査前の問診や着替えなどある程度時間がかかりますので、予約時間の15分前には検査室にお越し下さい。また、緊急の患者さんがいらっしゃった場合などは検査の順番が変わる場合がございますのでご了承下さい。当院は3台のMRI装置の予約枠の割り当ての関係上、装置ごとに待ち時間が異なりますので、順番が前後する場合があります。尚、救急患者さんやお薬を使って鎮静をかけたお子さんの検査を優先させて頂く場合があります。ご協力をお願いいたします。
  • MRIは基本的にひとつの部位(脳、肝臓、脊椎等)を詳しく検査しますので、複数部位の検査は同時に行なえませんのでご了承下さい。

※その他、何かご不明な点がありましたら担当医もしくは担当技師にお尋ね下さい