血液浄化センター

概要

病院開設の昭和49年10月より「透析センター」として設置され、現在、新館5階東病棟に隣接した「血液浄化センター」として関連診療科との連携のもと、血液(濾過)透析、CAPDをはじめ各種血漿交換、免疫吸着、LDL吸着、白血球(リンパ球)吸着および持続血液ろ過透析を駆使して、腎不全、自己免疫性疾患、薬物中毒や代謝性疾患などの血液浄化療法を必要とする疾患に幅広く対応しています。また、日本透析医学会、日本腎臓学会、日本アフェレシス学会の教育研修施設として専門職種(医師、看護師、臨床工学技士)の育成も行っています。

業務内容

当センターで取り扱う治療と患者指導は以下に大別されます。平成30年度の治療件数は、8,417件(センター内7,800件,ICU/CCU 617件,CAPD57件)でした。

  1. 慢性腎不全および急性腎不全に対する血液透析・血液ろ過透析オンラインHDF・ECUM治療(7,832件)
  2. 各種自己免疫性疾患、敗血症や代謝性疾患およびABO血液型不適合腎移植例に対する血漿交換(PE、DFPP)、免疫吸着(IAPP)、LDL吸着、白血球(リンパ球)吸着(GCAP、LCAP)およびエンドトキシン吸着(PMX)治療(84件)
  3. 多臓器不全に対するICU/CCUにおける持続的血液ろ過透析などRRT(501件)
  4. 慢性腎不全に対するCAPD治療における導入期および維持期の患者指導(57件)

特徴・特色

  1. すべての血液浄化療法への対応
    当センターは、多人数用透析装置、個人用透析装置、血漿交換装置、LDL・免疫吸着装置を常置しており、すべての血液浄化療法への対応が可能です。専門的な知識と技術を兼ね備えた血液浄化関連学会専門医、透析療法指導看護師、CAPD認定指導看護師、透析療法従事職員研修を終了した看護師や臨床工学技士が診療と指導にあたります。
  2. 安全で質の高いチーム医療の推進
    腎臓内科医師、担当診療科医師、看護師および臨床工学技士の連携のもとに安全で質の高いチーム医療を推進しています。チーム全員が参加する定期カンファレンスおよび水質管理の専門委員を含めた透析機器安全管理委員会を開催し、症例検討、感染対策、および透析機器と透析液の安全性評価を行っています。
  3. 腎臓移植症例に対する内科的管理
    金沢医科大学病院は北陸地区における腎臓移植のリーダー的存在であり、当センターは腎臓移植症例の術前および術後管理にも大きく貢献しています。ABO血液型不適合移植症例における術前の抗血液型抗体除去および術後の抗体関連型拒絶反応例における抗HLA抗体の除去を目的とした血漿交換(PE、DFPP)を行い、良好な成績を上げています。

基本方針

  1. 高度先進医療を担う大学病院の部門として、最適な血液浄化療法を安全に提供する。
  2. 教育研修施設として、専門的な知識と技術を兼ね備えた人材を育成する。
  3. 研究機関として、新たな治療法の開発を行う。

目標

  1. 腎不全(慢性,急性)に対する治療と関連した病態に関する研究の推進
  2. 各種自己免疫性疾患、敗血症や代謝性疾患に対する血液浄化療法の応用と新たな治療法の開発
  3. 多臓器不全に対するRRTのさらなる充実
  4. 腎移植症例に対する術前・術後管理のさらなる充実

金沢医科大学病院

〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1-1

TEL 076-286-3511

【診療受付時間】
平日 初診  8:30~12:00
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土曜 初診  8:30~12:00
  再診  7:30~12:00
【休診日】
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