産科婦人科
[外来受付]内線:7252
概要
産科婦人科外来は、主として周産期外来、婦人科外来からなります。その他、不妊、NIPT、産褥外来も開設しています。周産期外来は妊娠が成立した女性が中心であり、婦人科外来では、思春期から老年期のすべての女性が対象です。周産期外来では、妊娠中および出産後の女性が対象です スタッフ全員が常に勉強し、いつでも最新の医療と情報を提供できるようにしています。また、本学の理念にのっとって、できるだけ患者によりそった医療ができるよう心掛けています。
周産期外来では、カラードプラ検査、羊水検査、MRIなどにより的確な胎児診断を行い、異常がないかどうかを常にモニターしています。異常の多くは早期に発見できれば、安全にお産まで持って行けます。特に早産や妊娠高血圧症候群などの異常は早期発見と管理治療が重要です。当科では、胎児の異常に対しては、小児科や小児外科と連携して、北陸地方の多くの妊婦さんを受け入れています。2018年1月よりNIPTという妊婦さんの血液で胎児の染色体遺伝子異常を発見できる検査ができるようになりました。母体搬送ではNICU(新生児集中治療センター)と連携して24時間体制で対応しています。重症搬送が必要な時、または地域救急車の使用が不可能な時は病院ドクターカーを用意し、産科医と助産婦が依頼先に迎えに行ける体制も作っています。
婦人科外来では、思春期女性に多い、無月経、月経不順、月経痛などに対する治療、子宮筋腫や子宮内膜症に対する薬物治療などを行っています。40代後半の女性の子宮筋腫や子宮内膜症では、手術せずに閉経を誘導する偽閉経療法なども行っています。更年期や老年期の不定愁訴(のぼせ、発汗、動悸、下腹部・陰部の違和感・痛み)に対する治療も行っています。当科の特徴は、西洋医学的な治療、たとえば、ホルモン療法や鎮痛剤などによる治療のみならず、漢方薬を組み合せた治療や、漢方薬だけの治療も行っています。漢方薬治療は、婦人科以外の疾患、たとえば、感冒、高血圧、頭痛、便秘、頻尿、冷え性などにも有効であり、癌患者の全身管理や抗がん剤の副作用防止にも有効です。漢方薬の考え方は西洋医学とは異なります。基本的に未病治、すなわち、病気になる前に防ぐ治療です。今や産婦人科は、女性の健康をトータルに診る時代になっています。漢方薬による治療は女性の全人的な治療を実践するうえで、かかせない手段と考えています。紹介医と共同で管理する治療計画作りも可能ですので逆紹介希望の際は遠慮なく申し出てください。
手術に関しては、腹腔鏡や癌の手術を含め、婦人科疾患に対するあらゆる手術を行っています。
腫瘍に関しては、子宮頸部前癌病変の薬物治療を世界に先駆けて行っています。前癌病変までは手術せずに治しています。進行期の子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌に対して、手術や放射線治療、抗がん剤治療のみならず、外部施設と連携したがん免疫療法を行っており、生存率の向上の実績を上げています。また、漢方薬をうまく併用して、癌患者さんのQOLを上げる努力もしています。
不妊症患者は、不妊症と不育症に分けて診療を行っています。不妊症患者には、人工授精(連携機関で行っています)、腹腔鏡下手術を行っています。不育症では自己免疫疾患などに対する最新の医療を行っています。希望者には漢方薬による治療を行っています。紹介医と共同で管理する計画作りも可能です。
特徴・特色
各専門医の国際化に心がけ、治療成績が国際的専門領域の標準を越える医療の提供を心がけています。
24時間体制で対応できるよう準備し、また紹介医と共同管理を続け、患者さんに安心していただけるように心がけています。
スタッフ

科長
笹川 寿之
医師名 | 役職名 | 専門分野 | 専門医・認定医等 |
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笹川 寿之 | 教授 | 婦人科腫瘍、性感染症、東洋医学、腫瘍ウイルス(HPV) |
日本産科婦人科学会産婦人科専門医 日本産科婦人科学会産婦人科指導医 日本性感染症学会認定医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 日本臨床細胞学会教育研究指導医 日本女性医学学会女性ヘルスケア暫定指導医 母体保護法指定医 |
髙木 弘明 | 教授 | 周産期学、婦人科腫瘍、更年期、東洋医学 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 日本産科婦人科学会産婦人科指導医 母体保護法指定医 日本東洋医学会専門医 日本周産期・新生児医学会母体・胎児指導医 |
髙倉 正博 | 教授 | 婦人科腫瘍、細胞診 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 日本産科婦人科学会産婦人科指導医 日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍指導医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 日本臨床細胞学会教育研究指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医 日本周産期・新生児医学会母体・胎児専門医 母体保護法指定医 |
藤田 智子 | 講師 | 周産期学、婦人科腫瘍、性感染症 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 日本産科婦人科学会産婦人科指導医 母体保護法指定 |
柴田 健雄 | 講師 |
周産期学、婦人科腫瘍、生殖内分泌、細胞診 |
日本産科婦人科学会産婦人科専門医 母体保護法指定医 |
坂本 人一 | 医師 |
周産期学、婦人科腫瘍 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医 母体保護法指定医 |
外来担当医
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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笹川教授 髙木教授 髙倉教授 坂本助教 |
山之内医師 (手術日) |
笹川教授 高田医師 NIPT外来(14時~16時) |
髙木教授 藤田講師 外来担当医 (手術日) |
笹川教授 髙倉教授 藤田講師 柴田講師 |
外来担当医 |
専門外来
専門外来 | 診療日・時間 |
---|---|
婦人科外来 | 毎日 |
NIPT外来 | 水 |
妊孕性温存外来 | 月・水・金 |
周産期外来 | 月~金 |
産褥外来 | 火・金 |
マタニティクラス | 土(第1・第2・第4) |
母乳外来 | 月~金 |
助産師外来 | 月・火・木・金 |