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ご当地案内(鹿児島県)

鹿児島県支部長 小田代 昌幸 

 

観光名所はありますか?

桜島(その雄々しい姿は鹿児島のシンボルですが、活火山であり噴火はほぼ毎日。火山灰は人体にまったく無害ではなく、降灰量がとても多ければ災害となります。そのため鹿児島市が各家庭に配る火山灰を回収する袋は、灰に打ち克つ意を込めて克灰袋こくはいぶくろと名付けられています)、天文館(鹿児島市中心部の繁華街で南九州では最も賑やかとも)、縄文杉やマングローブの原生林など独自の生態系を持つ世界自然遺産の屋久島や奄美大島、徳之島などの島々、指宿温泉(砂蒸しが有名)、天孫降臨の霧島、エメラルドグリーンの滝壺が神秘的な雄川の滝、ロケットの打ち上げに最適な立地がとても風光明媚な種子島宇宙センターなどたくさんあります。

桜島

屋久島の原生林

天文館の街並み

 

県を代表するようなお祭りやイベントは?

鹿児島市の「おはら祭」(二万人以上の参加者の総踊りが圧巻)、日置市の「妙円寺詣り」(関ケ原の戦いでの島津勢の敵中突破の退却の逸話に由来)、鹿児島県を中心として旧薩摩藩領であった地域でも行われる夏祭り「六月灯」

 

お勧めのグルメ、特産品はありますか?

さつま揚げ(地元では「つけ揚げ」の名も)、かごしま黒豚(中国に起源を持つがイギリスのバークシャー種とも交配させ一層品質を高める)、鹿児島黒牛(権威ある「全国和牛能力共進会」で二回連続日本一の栄冠)、薩摩地鶏、薩摩焼酎(サツマイモからつくられる芋焼酎)、薩摩切子(幕末から明治初頭に薩摩藩が外国のガラス器を参考に製造。骨董品として貴重で現代には復刻品も)

さつま揚げ

薩摩黒豚の軟骨煮込み

薩摩切子

 

気候風土や県民性は?

九州の南端に位置するため歴史的にアジアやヨーロッパからの航海者の上陸地となり、キリスト教や鉄砲など多くのものがここから日本にもたらされました。気候は温暖ですが、県土は面積が九州では一番広く、多数の島々が広域にまたがるため多様性を持ち、意外と寒冷な地域もあります。鹿児島県人をいう「薩摩隼人」は勇猛果敢、豪快のイメージですが、実際には“男は黙って”で寡黙で芯の強い人が多いようです。江戸時代、薩摩藩では藩士に対して、年長の若者が近所の少年・児童を指導する「郷中(ごじゅう)教育」が行われていましたが、そこでは学んだことを実践すること、質実剛健などが重んじられていました。鹿児島弁の“てげてげ”は適当に、ほどほどにの意で鹿児島県人のおおらかな性格の表れでもありますが、細かなことにこだわり過ぎて本質を見失うなという戒めもこめられているように思います。