ご当地案内(静岡県)
静岡県支部長 有原 徹
観光名所はありますか?
富士山(静岡から望めるのは「表富士」と呼ばれ、海や茶畑越しの眺望、また新幹線とのコントラストが楽しめる。富士山の雪解け水の柿田川湧水群は、日本一の湧水量の清水)、三保の松原(日本三大松原にも数えられ、天女が舞い降りたとの伝説でも有名)、韮山反射炉(幕末、黒船来航などを受け、国防力強化のために幕臣の韮山代官・江川英龍が建造)、これらはいずれも世界遺産。久能山東照宮(知る人ぞ知る東照宮ともいえるが、創建は日光よりも古い。博物館は家康公愛用の眼鏡や置時計なども所蔵)、伊豆半島(火山群などの地質学的な特徴が多様で、そのため海・山の多くの景観や温泉がある。古くから観光地として親しまれ、多くの小説や映画の舞台にも)、熱海温泉(日本を代表する温泉街の一つ。温暖な気候や風光明媚さで日本のカンヌの呼び声も)、大井川に架かる蓬莱橋は世界一長い木造歩道橋、エスパルスドリームプラザ(複合型ショッピング施設で館内には「ちびまる子ちゃんランド」も)、沼津港深海水族館(シーラカンス標本の展示が見どころ。深海の世界を体感)
県を代表するようなお祭りやイベントは?
静岡まつり(絢爛豪華な大御所・家康公花見行列)、浜松まつり(壮観な凧揚げ)、伊豆下田黒船祭(ペリー提督の来航を偲ぶ)
お勧めのグルメ、特産品はありますか?
黒い出汁で見た目にもインパクトがある静岡おでん、浜松餃子(キャベツや玉ねぎを多く用いた餡でアッサリした味わい。円形に盛り付け、真ん中のスペースにもやしを置くのがトレードマーク)、日本一深い駿河湾は桜エビ(日本全体で駿河湾だけで漁が行われる。透き通ったピンク色の小エビで、河川敷などの天日干しでは一面が桜色となる)、アジ、ゴマサバ、カツオなど魚介類が豊富。伊豆半島では金目鯛、クロムツなど。マグロの遠洋漁業も漁獲量日本一を誇り、ツナ缶やカツオの缶詰の生産量も日本一。また、汽水湖としては日本で最も長い周囲長を持つ浜名湖産の鰻。静岡茶、ワサビ、みかんなど日本の食文化に欠かせない農作物の栽培も盛ん。花きでもガーベラが出荷量など日本一。
気候風土や県民性は?
静岡県民にとって朝に夕に仰ぎ見る富士山はまさに心のよりどころ。人々は温暖な気候からおおらかでのんびりしているが、伊豆、駿河、遠江という三つの地域で気質が異なり、西部の遠江は行動的といわれています。また、浜松市や磐田市には日本の名だたる楽器メーカー(ヤマハ、河合楽器)、バイクメーカー(ヤマハ発動機、スズキ)の本社があり(ホンダも浜松で創業)、静岡市のプラモデルの出荷額は日本全体の8割以上を占めています(タミヤ模型はまさに業界のリーディングカンパニー)。静岡県は日本有数の工業が盛んな県ですが、その素地となる「ものづくり」の伝統があるとされ、久能山東照宮の造営のために全国からたくさんの木工職人が集められたためとも、古くから県下を流れる天竜川などの河川で信濃や木曽から木材を筏にして流す舟運が行われ、それらの加工が行われていたからとも理由づけられています。











