金沢医科大学病院 地域がん診療連携拠点病院

がん診療

診療科・専門外来

 当院では、各診療科・専門外来において、さまざまながんに対応しております。

対応可能ながん種

 

脳神経外科外来

対象となる疾患名

 脳腫瘍

主な診療内容・特色

 脳腫瘍は、良性脳腫瘍と悪性脳腫瘍に分けることができます。良性脳腫瘍は、顕微鏡による周囲脳組織を温存した安全かつ確実な摘出が主体となりますが、その中でも脳深部に存在する間脳下垂体腫瘍は当科の最も得意とする分野であり、内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術により下垂体腺腫のみならず頭蓋咽頭腫などの治療困難な腫瘍も摘出を行い、良好な成績を出しております。悪性脳腫瘍では神経膠腫はナビゲーション下に安全かつ有効な摘出を、転移性脳腫瘍に対しても積極的な摘出を行っています。またこれらには放射線療法や化学療法と合わせた集学的な治療を行います。

担当科

 脳神経外科
 076-286-3511(内線34118)

 

頭頸部癌治療センター

対象となる疾患名

 頭頸部がん(口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、鼻副鼻腔がん、唾液腺がんなど)

主な診療内容・特色

 頭頸部がんの治療では、発声・呼吸・嚥下などの日常生活に欠かせない重要な機能や容貌に配慮する必要があり、合併症を軽減しながら根治性を高める放射線治療、早期癌における経口的アプローチによる低侵襲手術、進行がんに対しては根治性と機能温存を目指した拡大切除を行った上で再建外科手術を行っています。また再発例では光免疫療法(アルミノックス治療)や、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を用いた薬物治療で、患者さんのQOLを重視した治療を行っています。

担当科

 頭頸部・甲状腺外科
 076-286-3511(内線37250)

 

甲状腺外科センター

対象となる疾患名

 甲状腺腫瘍、副甲状腺機能亢進症、バセドウ病

主な診療内容・特色

 甲状腺・副甲状腺に対する手術を基本に、内分泌療法、放射線ヨウ素内用療法、更に分子標的薬治療を行っています。手術では早期がんから気管や食道、縦隔に浸潤する進行がんまで多様ながんに対応しています。また早期がんや良性腫瘍、バセドウ病では整容性に優れた内視鏡手術を数多く行っており、国内有数の手術数を誇っています。

担当科

 頭頸部・甲状腺外科
 076-286-3511(内線37250)

 

口腔腫瘍外来

対象となる疾患名

 口腔がん

主な診療内容・特色

 口腔がんの集学的治療(手術・放射線・化学療法)を有効に組み合わせて、それぞれの症例に最適な治療を行います。

担当科

 歯科口腔科
 076-286-3511(内線34101)

 

呼吸器外科外来

対象となる疾患名

 肺がん

主な診療内容・特色

 担当する疾患は肺、気管支、縦隔、胸壁、横隔膜等に発生した疾患です。具体的には肺の腫瘍(肺がんを含む)、気管支および気管支の腫瘍、気胸、胸部の外傷、膿胸などです。悪性腫瘍の治療に関しては定期的な手術はもちろん、気管支の難易度の高い手術、ロボット、胸腔鏡を利用して低侵襲の手術を心がけております。近年の肺がん患者数の増加とともに呼吸器外科で担当する手術件数は年々増加の一途をたどっています。

担当科

 呼吸器外科
 076-286-3511(内線34226)

 

呼吸器内科外来

対象となる疾患名

 肺がん

主な診療内容・特色

 肺がんについては、呼吸器外科・放射線科・病理部門と緊密に連携して各々の患者さんに最適な医療を実践しています。
 呼吸器内科では、抗がん剤を中心にした内科的治療を担当しています。治療内容の決定においては、がん遺伝子など治療の選択に必要な情報を十分に調べ、それらの情報をもとに患者さんに最適な治療を提案し、適切に治療を進めていきます。

担当科

 呼吸器内科
 076-286-3511(内線34225)

 

乳腺外来

対象となる疾患名

 乳がん

主な診療内容・特色

 専門的知識と技能を持った専門医が外来を担当し、乳がんの検診、診断、治療を専門的に行っています。手術では乳房に傷の目立たない乳房温存手術や、術後リンパ浮腫を減らすためのアーム法を用いた脇のリンパ節手術など、北陸の中でも一番低侵襲な手術に取り組んでいます。また、形成外科と協力して乳房全切除後の乳房再建も行っています。

担当科

 乳腺・内分泌外科
 076-286-3511(内線35230)

 

一般・消化器外科外来

対象となる疾患名

 食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん、肝臓がん、胆管がん、胆嚢がん、膵臓がん、後腹膜軟部腫瘍(希少がん)など

主な診療内容・特色

 良性・悪性を問わず、胸腔鏡や腹腔鏡を駆使し、患者さんに優しい低侵襲手術を積極的に行っております。また、食道がんや胃がん、大腸がんではロボット支援下手術を導入しております。進行した悪性腫瘍の患者さんには、QOL を重視しながら、外科治療を中心とした集学的治療(薬物療法、放射線照射、がん免疫療法)を提供し、生命予後の改善に努めております。さらに、ゲノム医療センターや腫瘍内科と連携し、がん遺伝子パネル検査に基づくがんゲノム医療を実践しております。

担当科

 一般・消化器外科
 076-286-3511(内線34255)

 

消化器内科(肝胆膵・消化管)外来

対象となる疾患名

 食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がん、胆道がん

主な診療内容・特色

 消化管疾患に対して、内視鏡による食道がん、胃がんおよび大腸がんの診断と治療、特に内視鏡を用いての癌部の切除も行っています。肝がんに対しては、がんの大きさ、占拠部位、およびその数を考慮して分子標的薬を使用した治療やラジオ波焼灼療法、経カテーテル的肝動脈塞栓術を行っています。

担当科

消化器内科(肝胆膵・消化管)
 076-286-3511(内線35610)

 

泌尿器科外来

対象となる疾患名

 腎がん、膀胱がん、前立腺がんなどの尿路悪性腫瘍

主な診療内容・特色

 2007年3月から石川県で最初に開始した前立腺がんに対する密封小線源永久挿入療法は400例以上の治療実績があります。手術面では、最先端技術の手術支援ロボット『ダビンチ』を2015年5月から導入し、ロボット支援下前立腺全摘除術は265例以上、また2018年4月から小径腎がんに対する部分切除術も開始し80例以上の実績があります。

担当科

 泌尿器科
 076-286-3511(内線34164)

 

婦人科腫瘍外来

対象となる疾患名

 子宮頸がん、子宮体がん、卵巣・卵管・腹膜がんなどの婦人科悪性腫瘍

主な診療内容・特色

 初期のがんに対しては腹腔鏡手術などの低侵襲手術を積極的に行っています。進行がんに対しては関連科と連携しつつ手術、化学療法、放射線療法など集学的治療を行っています。子宮頸部前がん病変に対する薬物療法も導入して患者様のご要望に応じた治療が受けられるよう努めています。

担当科

 産科婦人科
 076-286-3511(内線37251)

 

妊孕性温存外来

主な診療内容・特色

 がん治療のために使用する抗がん剤の副作用の一つに、生殖能力の障害があります。女性の場合は卵巣が、男性の場合には精巣が抗がん剤の影響を受けることで、機能障害を起こすことがあります。子供をつくる能力(妊孕能)を守るために、抗がん剤を投与する前に卵子や精子を凍結保存し、治療終了後のために残しておく方法が発展してきました。当院の妊孕性温存外来では、妊孕性温存に関する情報提供や、妊孕性温存療法に対応可能な病院への紹介を行っています。

担当科

 産科婦人科、泌尿器科
 076-286-3511(産科婦人科:内線37251、泌尿器科:内線34153)

 

悪性リンパ腫外来

対象となる疾患名

 悪性リンパ腫

主な診療内容・特色

 全国・北陸の各施設と連携し、標準的治療を行っています。また、難治性リンパ腫研究班、北陸臨床免疫研究会などの研究や、治験にも参加しています。

担当科

 血液・リウマチ膠原病科
 076-286-3511(内線34118)

 

小児血液腫瘍外来

対象となる疾患名

 脳腫瘍 悪性軟部腫瘍 小児固形腫瘍 小児血液腫瘍

主な診療内容・特色

 小児腫瘍カンファランス(小児科、小児外科、放射線科、病理科)により診断と治療方針を決定し、小児外科および放射線科と連携した化学療法や、外科療法および放射線療法を行っています。

担当科

 小児科
 076-286-3511(内線34153)

 

小児高度外科医療センター

対象となる疾患名

 神経芽腫、肝芽腫、腎芽腫 他 小児固形腫瘍

主な診療内容・特色

 関係部門が連携し、高度な集学的治療を行っています。

担当部署

 小児高度外科医療センター
 076-286-2211

 

腫瘍内科外来

対象となる疾患名(がんの薬物療法)

 消化器がん(食道、胃、大腸、肝臓、膵臓、胆道)、骨軟部肉腫、悪性黒肉腫、原発不明がん、胚細胞腫瘍、頭頸部がん(口腔領域がん含む)、婦人科がん(卵巣・子宮)、乳がん、その他(悪性腫瘍全般)

主な診療内容・特色

 がんの薬物療法を専門に扱い、外来ではがん薬物療法全般の管理統括を、入院では原発不明がんや稀少がんの薬物療法を積極的に行い、また緩和ケアチームとの積極的な連携でがん性疼痛軽減を図るなど外来・入院の両体制で、より良いQOL維持を含めたがん治療全般にわたり、患者さん個々に最適な診療を提供しています。

担当科

 腫瘍内科
 076-286-3511(内線35610)

 

がんゲノム外来

主な診療内容・特色

 がん遺伝子パネル検査は、患者さんのがん組織や血液からDNAなどを取り出し、がんの発生に関わる複数の「がん関連遺伝子」の変異を解析する検査です。検査の対象となる遺伝子のセットのことを「パネル」といい、パネルには通常、100種類以上の遺伝子が含まれ、検査によって調べる遺伝子の数や種類は異なります。本がん遺伝子パネル検査により、その患者さんが持つ遺伝子変異の組み合わせが明らかになることで、一人ひとりに適した治療が見つかる可能性が増すと期待されています。

担当科

 腫瘍内科
 076-286-3511(内線35610)

 

家族性腫瘍症候群外来

主な診療内容・特色

 家族性腫瘍症候群に関する遺伝カウンセリングと遺伝子検査を行っています。

担当部署

 ゲノム医療センター
 076-286-3511(内線35173)

 

禁煙外来

主な診療内容・特色

 ①血圧測定・体重測定、呼気中一酸化炭素濃度の測定
 ②禁煙実行・継続に向けてのアドバイス
 ③診察、ニコチンパッチや経口禁煙補助剤の処方

担当部署

 生活習慣病センター 禁煙外来
 076-286-3511(内線35611)

 その他、下記ページでも各診療科の各種治療(がん治療含む)に関する情報を掲載しております。

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